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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Tern Eclipse P20 シートポスト&サドル交換後の試走

KCNCの軽量シートポスト Lite Wing と SELLE SMP HELL のサドルに換装後、初めての試走を実施しました。


SELLE SMP HELL ブラック

SELLE SMP HELL ブラック


HELLの高さと前後位置は概ねこれまで使っていたサドルのポジションに合わせて設定したためか、試走中大きな違和感は感じませんでしたが、これがベストポジションなのかどうか良くわかりません。


20Km程走った時点でややお尻が痛くなってきたのと、サドル位置が若干低いような気もしたので、5mmだけサドルを上げてみたところ、お尻がスポッとはまる感じに。もしかしたらこれがスイートスポットの感覚なのかもしれません。


でも、何と言うかはまりすぎの感もあって、自宅に戻ってきてからサドルを少しだけ前掲させてみました。ハンドルバー(今週末には届きそうにないので交換は次の週末になりそう)を交換したらポジションの再修正が必要だと思うので、現時点で最後まで詰めるつもりはありませんが、もう少し新しいサドルのスイートスポットを探ってみたいと思います。


それはそれとして、ハンドルバー(および赤の可変ステム)以外にも細かなパーツの交換を目論見中。これは性能アップではなくてドレスアップのためで、交換するパーツの色は全て赤。ちなみにこれまでも、タイヤのバルブキャップ、ドリンクホルダ固定用のネジ、ベルなどを赤に変えています。


加えて今回は、クイックレリーズ、シートポストクランプ、左クランクアーム用ボルトを赤にしようと、


■TIOGA(タイオガ) Forged クイックレリーズ 

TIOGA(タイオガ) Forged クイックレリーズ 2点セット リアエンド幅135mm レッド

TIOGA(タイオガ) Forged クイックレリーズ 2点セット リアエンド幅135mm レッド


■KCNC 自転車 軽量 シートポストクランプ MTB QR SC12 34.9MM レッド


■KCNC 自転車 軽量 CNCクランクボルト シマノ レフトアーム用 M20 レッド 


を注文したのですが、シートポストクランプはサイズが合わず、クランクボルトは長さが短すぎて締め込めない(右のボトムブラケットに2.5mmスペーサーを噛ませたことも影響)という残念な結果に。


調べてみた結果、シートポストクランプは40〜41mm(33.9mmシートポスト対応)でないとダメみたいで、amazonでは2製品しかなく、そのうち赤があるのはMicrOHERO製だけ。ただそれだとシートクランプ本体の高さが標準装備のsyntace製よりもかなり短いため、装着部分の下地の銀色が大きくはみ出てしまいカッコ良くありません。と言うことでシートポストクランプは諦めることにしました。


クランクボルトはamazonの商品写真でみる限りノーブランド品というやつのネジ長がKCNC製の10mmよりは長そうに見えるので、ダメもとで試してみることにします。


細かなパーツの交換(赤色化)は今のところ以上ですが、実はもう一つ大物?を注文しました。こちらはドレスアップではなく走行性能を上げるのが目的で、明日届く予定。ただ、交換するのはハンドルバーの換装が終わってからにしようかなと思います。楽しみは残しておいた方が良いですしね。

Tern Eclipse P20 シートポスト&サドル交換

ハンドルバーといくつかのアクセサリーパーツをamazonで発注した後(今週末くらいには全て届く予定)、シートポストとサドルについて色々と調べてみました。その結果、これでいいんじゃないかというモノが見つかったのでamazonにて注文。


まずシートポストですが、KCNCの軽量シートポスト(Lite Wing 33.9X550MM)を選択。



当初はカーボン製のシートポストにしようと考えていたものの、色々比較してみるとこのKCNC製のシートポスト(7075アルミニウム合金、チタニウムボルト )は手頃な価格のカーボン製と同等もしくは軽いので、今回はこちらを選びました。


サドルは SELLE SMP HELL (BLACK) です。流石にパッドが入っていないのはつらそうなので、パッド入りでデザインが気に入ったやつを選択。Eclipse P20のデフォルトのサドル(BioLogic Phia, PrimeGel padding)はゲルパッドが入ったコンフォート系なので、スポーティなタイプにしてみた次第。


[asin:B00NJK4BQM:detail]


在庫があったお蔭でハンドルバーよりも先に届きました♪


これがSELLE SMP HELL。


BioLogicのサドルと並べてみると、フォルムが大きく違います。


シートポストは軽量がセールスポイントのKCNC Lite Wing。amazonでは参考重量:270gとなっていましたが、実際に重量を量ってみました。
Eclipse P20の純正シートポスト(SuperOversize, 6061-Al, forged clamp)が548gだったのに対し、


KCNC Lite Wingはサドル固定用パーツ込みで289g。純正との重量比はなんと53%!


純正のサドル+シートポストの重量が902g(354g+548g)なのに対し、


SELLE SMP HELL+KCNC Lite Wingの重量は570g(289g+281g)で、重量比は純正の63%(-332g)です。概ねBioLogicのサドル分だけ軽くなった感じですかね。



とりたてて車体重量に拘っているわけではないのですが(自転車を軽くするよりは自分の体重を軽くする方が遙かに効果的なので)、強度が担保できるなら重いよりは軽い方が良いです。


P20に取り付けてみました。乗り心地は試走してみないとわからないけど、カッコいいです!


Tern Eclipse P20 のさらなる改造

12月中旬〜年明けにかけて実施したP20のアルテグラ化がうまくいったことに味を占め、もう少し改造したいという欲が出てきました。


最初に思いついたのは「シートポストのカーボン化とサドル交換」です。


そこで、まずシートポストをamazonで見てみたところ、折り畳み自転車用の長さ(580mm)のものは限られていて、カーボン製となるとメーカーは違えども価格帯やサドルを固定する部分の形状は概ね似ており、あとはデザイン(艶あり/艶消し、カラーリング)の違いくらい。


レビューを見ると、サドルを2点で固定するタイプは角度調整がほとんどできないらしいこと、またダホン用のアルミ軽量シートポストとカーボン製との重量差がさほど大きくはないことなどから、カーボン製にする意味があるのか疑問が生じてきました。


またサドルについても、どの形状が自分に合うのかがよくわからず、かといって試し買いできるほど安くもなく(気になるモデルは1〜2万円くらいはする)、これまたどうしたものかと...。


と言うことで「シートポストのカーボン化とサドル交換は」ペンディングすることに。


次に思いついたのが、カセットスプロケットの組み替えです。
11速化できたのはよいけれど、ローの34Tなんて使う機会はほとんどありません。だったら11速化の要であるHG800のスパイダーアームをベースにし、使えなかったCS-R8000(11T-30T)のギアを利用することで11T−30Tの11速を実現できるのではと考えた次第。


でもネットで調べてみると、物理的には組み替えは可能だけど、ギアチェンジのポイントがズレてしまってうまくギアチェンジできない危険性があるみたい。シマノの販売店用マニュアルでは、例えば同じ19TでもHG800は19Hなのに対してR8000は19Cとなっていています。どうやらAからJ(?)までギアチェンジポイントが違うタイプが複数存在していて(スプロケットセットによって使用しているギアのタイプが異なる)、11枚のギアをスムースにギアチェンジしていくためにはこの記号の並びを整えなければならないみたいなのです。


でもその並び方をどうすれば良いのかはマニュアルには書いてありませんし、ネットで調べてみてもよくわかりませんでした。
シマノスプロケットはギア1枚から入手できるようなので、正しい選択さえわかれば組み替え可能な気もするので、もう少し勉強してからですね。


「シートポストとサドル」、「カセットスプロケットの組み替え」が難しいとなると、残るのは、ブレーキ(ディスクブレーキ)、ホイール、ハンドルバーの交換くらいしか思いつきませんが、ブレーキには特に不満はないし、ホイールもKinetix Pro Xはデザインが気に入っているので変えたくありません。となると交換できるのはハンドルバーくらい。


ハンドルバーの形状は現状のフラットのままが良いので、変えるとしたらカーボン化くらいしかありません。軽量化以外に何か意味があるのかわからなかったのでamazonのレビューを見てみたところ、どうやらカーボンが振動を吸収してくれて、手にかかる負担(振動)が減るみたいです。


P20に乗っていると手が痺れてくることがよくあるので、これは良いかも!強度に不安はあるものの、価格もさほど高くないので620mm(25.4mm径)の艶ありタイプを注文しました。
なおカーボン素材は固定(締め付ける)する際に滑るようなので滑り止め用のCarbon Paste(一番評判が良さそうなもの)も一緒に注文しましたが、価格はハンドルバーよりも高かったです...(^_^;


早ければ今週末くらいには届きそう。果たしてどの程度の振動吸収効果があるのか楽しみです♪


Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #10(最終回) ケイデンスセンサー用マグネットの取付と、アルテグラ化のまとめ

まずケイデンスセンサー用マグネットの取付ですが、スタンドとの干渉を避けるためにはできるだけ厚みを減らす必要があるため、マグネットそのものをアームに接着することにしました。


それだけではスタンドとの干渉は避けられないので、マグネットとの干渉部分をヤスリで削りました。


削った結果、クリアランスを確保できました。


このままでは流石に見た目が悪いので塗装しました。


ちなみに、今日の試走でマグネットセンサーとスタンドの干渉は起きないことを確認済み。サイクルコンピューターは問題なくケイデンスを測定しています。


以上で、今回のアルテグラ化作業は全て完了(多分)。
と言うことで、最後にTern Eclipse P20のアルテグラ化についてポイントをまとめておきたいと思います。


まず使用したパーツや工具について。実際には使用できなかったものも購入したのですが、以下は必要なパーツだけ挙げています。


■使用したパーツ

クランクアームユニット SHIMANO FC-R8000 50X34T 172.5mm 11S(アーム長は適宜)
ボトムブラケット SHIMANO ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25
ボトムブラケット用スペーサー SHIMANO スペーサー(2.5mm)
カセットスプロケット SHIMANO CS-HG800 11S 11-34T
フロントディレーラー SHIMANO フロントディレイラーFD-6800 直付 2X11S
リアディレーラー SHIMANO RD-R8000 11S GS
チェーン SHIMANO CN-HG901-11s-116L-Q
ミッシングリンク KMC ミッシングリンク 11速用 CL555R ゴールド2個
シフター(F&R) SHIMANO SL-RS700 Rapidfire Plus
シフトケーブルセット(Rear) SHIMANO MTBオプティスリックシフトケーブルセット ブラック
シフトケーブルセット(Front) SHIMANO オプティスリックシフトケーブルセット ブラック


次に必要な工具(同機能の他社製でもOK)について。カセットBB取外し用工具を含みます。


■最低限必要:使用した工具

【カセットBB取外し】
コッタレスクランク専用工具 SHIMANO TL-FC10
アダプター戻し工具 SHIMANO TL-UN74-S
ボトムブラケット取付】
ホローテックII BBユニット取付工具 SHIMANO TL-FC36 オフセットタイプ グリップ付
【クランクアームユニット取付】
クランク取付工具 SHIMANO TL-FC16
カセットスプロケット取外/取付】
スプロケット戻し工具(11S対応) SHIMANO TL-SR23
ロックリング締付け工具 SHIMANO TL-LR15
【シフトケーブル取付】
ケーブルカッター ParkTool プロフェッショナルケーブルカッター CN-10
【チェーン取り付け】
チェーン切り SHIMANO IG/HG/UGチェーン用11段対応 TL-CN28
ミッシングリンクスターリンクツール PWT MLT335
チェーンフィキサー バイクハンド YC-207
【ペダル取付】
ペダル用薄型レンチ 適宜
【その他】
グリス 適宜
ウェス 適宜
モンキーレンチ 適宜
六角レンチ 適宜
プラスドライバー 適宜
平ヤスリ、丸棒ヤスリ(アウターケーシング/クランクアーム/スタンド加工用) 適宜

※クイックリンク/ミッシングリンクを使わない場合はチェーンピン(コネクティングピン)が必要


■あった方が良い:主にトルク管理用

デジタルトルクレンチ SK11 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060
ラチェットレンチ 適宜
【インナーケーブル取付】
ロッキングプライヤー 適宜
ボトムブラケット取付】
アダプター取付工具 SHIMANO TL-FC37(SM-BBR60を使用する場合)
レンチ用変換アダプタ TONEソケットアダプター HP58 差込角9.5mm(3/8") &12.7mm(1/2")
カセットスプロケット取外/取付】
レンチ用アダプタ KTC ソケット 6角 B324


最後に、Eclipse P20をアルテグラ化する作業のポイントについて。


■各部の現状写真を撮る

  • まず最初にやっておくことをお薦めします。特にケーブルのルーティングとか、パーツの位置や角度とかは、新しいパーツを取り付ける際の参考になります。


■カセットBBの取外し

  • 今回の作業で一番不安でしたが、専用工具があればさほど難しくありませんでした。


■BBの取付

  • 私はアルテグラ・クランクアームユニット推奨のSM-BBR60を使いましたが、68mm/BSAのモノなら取り付けられると思います。
  • P20にアルテグラ・クランクアームユニットを取り付けるにあたり2.5mmスペーサーを併用しました。多分1.8mmだと薄すぎで(アームをその分削れば別)、3mmだと厚すぎてフロントディレーラーの調整範囲外になると思われるので、2.5mmがお薦めかと(もしかしたら3mmでも調整できるかもしれませんが、試していないので)。
  • とは言え、2.5mmスペーサーを付けただけでは右クランクアームとチェーンステイが干渉するので、アームを削ります。削った後は塗装しておくのがお薦め。仮に3mmスペーサーを使ったとしても、削らないとチェーンステイに干渉すると思います。
  • トルクレンチを使わない場合、35-50N・mというトルクは「これ以上回らないぐらい強く締め付けるトルクよりも少し緩いくらい」に感じました。とは言え普通に締めて回らなくなるよりも少し強く締める必要があります。個人的には、他の箇所にも使えるのでトルクレンチを入手することを強くお薦めします。


■クランクアームユニットの取付

  • 右クランクアームをボトムブラケットに差し込む際には、ゴムハンマー、もしくは木槌(クランクに傷がつかないように布をあて、さらに当て木を併用)を使ってクランクの中心を軽く叩いて奥まで押し込むことをお薦めします。手だけでは不十分かと。
  • 右側ボトムブラケットに2.5mmスペーサーを取付けたことによりクランクシャフトが本来の位置よりも車体右側に2.5mmずれるため、左アームの外れ止めプレートはマニュアル通りには取付けられませんでした。これは諦めるしかなさそう。


■シフターとシフトケーブル取付

  • リアのアウターケーシングは2m近く必要なため、シマノMTB用のシフトケーブルセットを使いました。アウターケーシングを別途入手できるのであればその限りではありません。
  • 現状のアウターケーシングをフレームに固定しているタイラップは外さなくても大丈夫です(螺旋状のケーブル固定パーツは外さないとダメ)。現状のアウターケーシングを外し、その後新しいアウターケーシングを差し込めばOK。
  • アウターケーシングやインナーケーブルのカットにはケーブルカッターを使った方が簡単で綺麗に出来ます。アウターケーシングを切った後、丸棒ヤスリ等でケーブル内側を成形し、切断面は平ヤスリで整えた方が良いと思います。


■フロントディレーラー取付

  • 最新型のアルテグラ(FD-R8000)を使う場合、従来のケーブルルートではインナーケーブルの取り回しがうまく行きません。どうしても最新型を使いたい場合はアウターケーシングの取り回しルートを大幅に変更する必要があると思われます(リスクが大きそうなので私はやっていません)。故に私は一つ前のモデル(FD-6800)を使いました。こちらは問題なく使用できます。
  • FD-6800のコンバーターポジションはONで大丈夫でした。
  • ケーブルエンドキャップの取付にはオーディオ用に持っていた圧着工具を使用しましたが、ケーブルカッター(あるいはニッパー)を使って緩く挟み込んでも大丈夫なようです。強く挟むとキャップやケーブルが切れてしまうので気をつけましょう。最初はラジオペンチを使ったのですがダメでした。


カセットスプロケットとリアディレーラー取付

  • Eclipse P20のリアホイールは10速対応です。従って、シマノアルテグラグレードで11速化する場合は、HG800 11S 11-34TとRD-R8000 11S GS(34T対応)のセットを使用するしかありません。HG800を取り付ける際は付属のスペーサーを必ず外して下さい。
  • 11速ホイールの場合(Eclipse X22)はトータルキャパシティが許す範囲でお好きなスプロケットとディレーラーを使えると思います。


■ディレーラー調整

  • ディレーラーの調整ボルトで調整するのは勿論重要なのですが、その前にインナーケーブルを固定する作業がちゃんと出来ていないといくらボルトで調整しても調整範囲に限界があります。最初にケーブルを固定する際、ケーブルが一番緩むシフトポジションにしてケーブルを固定しましょう。その際、ロッキングプライヤーを使うとやりやすいようです。調整ボルトを限界まで回してもローやトップに入らない場合は、最初のケーブル固定位置に問題があると思われます。
  • インナーワイヤーを固定する前に、シフターのケーブルアジャスターボルトは「一番締め込む〜一番緩める」の中間くらいのポジションにしておいた方が後の調整が楽だと思いました。その方が後々の調整範囲が前後に広くなるので。


■チェーンの長さ調整

  • シマノのマニュアルでは、フロントのアウターギアとリアのローギアにチェーンをかけて丁度くらい(緩みがないくらい)の長さをベースとし、それに2駒位足す長さがベストだとありました。最初はその長さにしてみたのですが、ギアチェンジをしながら挙動を見てみると少し長すぎるように思えたので、そこから2駒詰めました。正しいかどうかはわかりませんが、試走した感じでは問題ないように思います。
  • 私はシマノのクイックリンク(ミッシングリンク)付のチェーンを買いましたが、そのクイックリンクが非常に固くて接続箇所を広げて固定することができませんでした。個体差かもしれませんが、個人的にはKMCのミッシングリンク(11速用 CL555R ゴールド)の方が使いやすかったです。色が金色なのでミッシングリンクの場所がわかりやすいのもポイントかと。
  • (蛇足かもしれませんが)チェーンは必ず11速対応のモノを使いましょう。


ケイデンスセンサー用マグネットの取り付け

  • 左アームに取り付けるマグネットですが、マグネットホルダーを使ってアームに固定しようとするとスタンドに干渉します。これがベストな対策とは思わないけど、マグネットはアームに接着剤で直接貼り付け、かつ干渉しないようにスタンドをヤスリで削れば大丈夫でした。


これまでコンポーネントの交換はやったことがなかったので、不安を抱えながらアルテグラ化を始めました。振り返ってみると、次から次へと問題が発生し、その都度解決策を調べて(あるいは考え出して)対応してきましたが、最終的には何とかアルテグラ化を完了することが出来ました。


障害の半分くらいはパーツの選択ミスで、残りの半分はEclipseのフレームとアルテグラの相性問題だと思います。前者は適切なパーツを選択すれば大丈夫ですが、後者はそうもいきません。私は右アームをヤスリで削るという荒療治で対応しましたが、これしか方法がないとも思いません。


X22(P20の上位モデル)はもとからリア11速仕様なので、シマノアルテグラ)に拘らなければアームをヤスリで削る必要はないのでしょう(X22は、BBとクランクアームユニットはFSA製を使っているが、通常サイズではなくオーバーサイズのものを使用しているみたい)。尤も、どのパーツを使えば大丈夫なのかは私にはわかりませんので悪しからず。


何にせよ、自転車のコンポーネント交換というやつは純粋にメカニカルな作業なので、電子回路を弄るのとは違い、目で見て何が悪いのかを判断することが出来ます。それ故に対処方法も考え出しやすいと思うのです。勿論、(私がそうだったように)パーツ選択を間違えると物理的にどうしようも無くなるので、それだけは気をつけなくてはなりませんが。


Eclipse P20に乗っている方はあまりいらっしゃらないのではないかと思うけど、標準のクランクアームユニットは剛性が低いし、ティアグラグレードのコンポーネントは使用感が必ずしも良くないので、それが気に入らないと思われる方はアルテグラ化にトライしてみては如何でしょうか。私に出来たのだから、絶対に出来ると思いますよ。

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #9 クランクアームの加工と試走

思いついた対策というのはクランクアームを削ることでした。チェーンステイと干渉する箇所をヤスリで削ってトルクをかけても接触しないようにします。
フレームを削るのはイヤだけど、クランクアームなら別にいいかなと。


ヤスリで削った結果はこんな感じ。


アームの裏側とは言え銀色が気になるので塗装しました。
塗料がマスキングしてない部分にも飛び散ってしまいましたが、まあいいでしょう...(^_^;


翌日3日、お昼前から試走を行いました。
結果は、Goooooood!! 多分大丈夫だと思ってたけど、異音は完全に解消されました!



20Km程試走した間、ダンシングで何回か意図的に左ペダルに強いトルクをかけてみましたが異音は全く出ませんでした。フロント&リアのギアチェンジも非常にスムースで文句のつけようがありません!


なお今回試走してみて気づいたのは、クランクにトルクをかけてもギシギシという音がしないこと。この音ってフレームの軋みかと思ってましたが、ボトムブラケット&クランクアームユニット周りの音だったんですね。


これで重要な箇所の作業は全て完了です。クリスマス頃までには仕上げたいと思っていたものの、次から次へと障害が出てきて予定よりも日数がかかりましたが、何とかアルテグラ化することができました...\(^O^)/


後はケイデンスセンサー用のマグネットをどう取り付けるかという問題が残っているのですが(普通に取り付けるとスタンドに干渉してしまう)、まあ些細なことです。最悪取り付けなくても良いけど、何か方法を考えようと思います。


次回は最後の纏めとして、今回チャレンジしたTern Eclipse P20のアルテグラ化のポイント(ノウハウ)を整理しておきたいと思います。


■今回使用した工具

Tern Eclipse P20 のアルテグラ化 #8 ボトムブラケットの再組み込みと試走

昨年末30日の試走の結果、左ペダル(クランクアーム)にトルクをかけると下死点より少し手前で"カタン"という異音がし、右ペダルでも振動を感じるという不具合があることがわかり、対応策として左クランクアームの再取付けをしましたが不具合は解消せず。
恐らくボトムブラケットを含むクランク周りかペダル周りに問題があるとは思うのですが、原因はわかりません。


そこで今回のアップグレード作業の中で唯一トルク管理が出来ていないボトムブラケットの締付トルクを指定通りにしてみることにしました。そのために必要な工具をamazonに発注し、31日の夜に到着。そして昨日元旦の夜に作業を行いました。


これがSM-BBR60に適合するインパクトレンチ用のボトムブラケット取り付け工具(シマノTL-FC37 アダプター取付工具)です。


この工具の差込角は12.7mm(1/2") なので、デジタルトルクレンチで使用できるように差込角9.5mm(3/8") への変換アダプタを取り付けます。


ボトムブラケットに嵌めてみたところちょっと緩い感じ。しかも工具は金属製でボトムブラケットはプラスチック製なので、傷対策の意味も含めて布を噛ませました。


ボトムブラケットを一度取り外し、グリスアップして再組み込み。今回はトルクレンチを使います。


指定トルクは35-50 N・m。トルクレンチを使った時の締め込み具合から感じるトルク感から推察するに、前回トルクレンチを使わずに組み込んだ時はオーバートルクだった模様。


左右アダプタの取付作業をした後、クランクとアームを取付けました。取付後ギアチェンジを試してみたらフロントからはチェーンとチェーンガイドが擦れる音がし、またリアも若干ギクシャクした感じだったので、フロントとリアのディレーラーを再調整。
これで作業完了です。


そして新年2日のお昼過ぎ。初詣をした後に試走してみましたが、結果は残念ながらダメでした...(>_<)


自宅に戻って再検証を開始。異音が起こる条件や症状をもう一度整理して見た結果は次の通りです。

  1. 起きるタイミングは左ペダルが下死点に来る少し前くらい
  2. クランクの回転1回に対して異音は1回
  3. "カタン"という音がして、主に右のペダルに振動を感じる
  4. ギアポジションには関係がない


最初はボトムブラケットも原因候補の一つに入れていたけど、指定トルクで締め付けても起きるし、トルクをかけた時だけしか異音が発生しないことから、ボトムブラケットは原因ではないような気がしてきました。


ここで気になったのが3番目。左のペダルにトルクをかけた時に起きるので左のペダルかクランクアームに問題があるのではないかと思っていたものの、振動を感じるのは右のペダルなのです。これって何かおかしいような....。


そこで今度は右側のペダルとクランクアーム周りの挙動をよく見てみることに。するとチェーンステイに縦方向の傷が入っているのを発見。ボトムブラケットにスペーサーを入れることで右クランクアームとチェーンステイとの接触は解消されはずなのに変だと思い、クランクを回して確認しましたがやはり接触はしていませんでした。


異音が起きるのは左のペダルにトルクをかけた時だけで、軽く回している際は起きません。もしやと思って右のクランクアームを車体方向に押しつけながら回してみると"シュッ"という音が!


こいつが原因かと思いつつ、もう一度クランクアームを押しつけながら回しチェーンステイと交差するあたりの挙動を確認してみると、見事に接触していました...(^_^;


それからクランクアームの押しつけ具合を変えながら挙動を見てみたのですが、アームとチェーンステイとの交差ポイントは車体側に2〜3mmくらいは平気で動くことがわかりました。クランクアーム自体が曲がるというのは考えにくいので、要するにフレームが捩れるのだと思います。


では何故左側のペダルにトルクをかけた時だけ起きるのかというと、ペダルを強く踏み込む際には踏み込んだ方の車体外側方向へのトルクが発生し(体重をかけるために重心点が変わる)、結果反対側のアームの位置が車体側に動くのでしょう。


左側のアームとチェーンステイとのクリアランスは右側よりも大きいため、右のペダルを踏み込んでも左側アームは接触しないけど、クリアランスの小さい右側は接触するというわけ。


異音の原因は十中八九これに間違いないと思いますが、問題はどうやって対処するかです。普通に考えれば右のボトムブラケットに入れたスペーサー(2.5mm)の厚みをさらに増やせば良いわけですが、フロントディレーラーのチェーンガイドはほぼ限界近く外側に出しているので、スペーサーの厚みを増すことでアウターの位置がさらに外側に来ると、間違いなくチェーンガイドとチェーンは接触します。


クランクアーム(172.5mm)を今よりも短いもの(165mm)にすれば多少はマシになりますが(上から見るとチェーンステイは車体後ろ側に行くほど車体外側に向かって拡がっているため)、定規をあてて測ってみた感じではアーム長が7.5mm短くなることで得られるチェーンステイとのクリアランスは1mm程度に過ぎないため、恐らく根本的な解決にはなりません。


となると思いつく対策は一つだけなので、早速実行に移しました。その内容は、明日の試走結果とともに明らかにしたいと思います。


■今回使用した専用工具

トネ(TONE) ソケットアダプター 差込角9.5mm(3/8

トネ(TONE) ソケットアダプター 差込角9.5mm(3/8") HP58 &12.7mm(1/2")

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

SK11 デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


今年も昨年に引き続き東京でのお正月なので、地元の長崎神社に初詣しました。
元来は櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)が御祭神で、後に須佐之男命(すさのおのみこと)を合祀したとのことです。


こちらは境内末社の小柳稲荷神社。倉稲魂命(うかのみたまのみこと)をお祀りしています。