ZC33Sのライト類は、ヘッドライトはLEDだけど、その他(ウィンカー、バックランプ、フォグランプ、バックフォグランプ)はハロゲン球となっています。
個人的にヘッドライトはLEDの方が明るく見やすいので良いと思いますが、LEDライトだと付着した雪が溶けないので富山だと少し不便ではあります。
とは言え、冬の限られた場面のことよりも普段の運転時の方が重要ですからね。
ウィンカーについてはスイスポが納車された直後にステルスバルブに変えたけど、LEDランプのパキパキ点滅する感じが好きじゃ無いので敢えてLED化はしませんでした。
バックフォグランプはこれまでのところ使う機会がなかったのでおいておくとして、純正のバックランプとフォグランプは正直なところ暗くて不便なので、LED化して明るくしようかなと思い立ちました。
まずは頻繁に使うバックランプを明るいLEDランプに交換し、後進時の視認性を高めることに。
使用頻度の低いフォグランプについては後日考えます。
amazonと楽天で検索してみたところ、純正は(おそらく)250lm前後なのに対し、アフターパーツは300lmくらいのものから、上は2000lmを越えるものまであります。
明るすぎて車検に通らないのはまずいので調べてみたところ、保安基準におけるバックランプの規定で関係がありそうな項目は次のようになっているようです。
※バックランプで車検に引っかかることも?合格基準や交換のポイントを解説|車検を知るならカルモマガジンより引用
色 | 白色のみ |
※検査官が目視で判断するので、7,000ケルビンを超えるようなものは青色と判断される可能性がある | |
明るさ | ほかの交通の妨げにならない明るさ |
光源は15W以上75W以下 | |
視認性 | 昼間に後方100mの距離から点灯が確認できるもの |
色については大体6000〜6600ケルビンのものが多いので大丈夫そう。
視認性も純正より明るくなるわけだから当然問題ありません。
となると一番の問題はやはり明るさなのですが、どうやら検査官が目視で見て眩しすぎるようなものは通らないという曖昧な基準みたいです。
最初は、純正が250lmくらいだとするなら1000lmくらいが良いかなと思ったけど、1000lmの商品でも謳い文句に"爆光"とか書いてあるし、商品説明の写真を見てもメチャクチャ明るい感じがします。
例え車検は通るとしても明るすぎて周りに迷惑をかけるのも嫌だし、純正ランプでも見えることは見えるわけなので、安全策をとって500lm前後のものを選ぶことにしました。
またZC33SのバックランプはT16という規格ですが、他の規格との兼用可能なランプは実際につけてみると端子の勘合が緩いことがあるみたいなのでT16専用を選ぶことに。
で、選んだのはPIAAの500lmのLEDバックランプです。
PIAAって私にとってはとても懐かしいブランドです。
私はモータースポーツが好きで、まだ若い頃(20代)に一番好きだったドライバーの中嶋悟さんをスポンサードしてくれていた会社がPIAAでした。
そんなこともあって私が最初に購入したホンダ・ビガーに後付けしたフォグランプはPIAA製を選んだし、その後もヘッドライトのハロゲン球はPIAA製を使ってました。
※中嶋悟さんはF2時代から応援していて、鈴鹿サーキットまで行って写真を撮っていました。中嶋さんがF1にステップアップした時は本当に嬉しかったし、1988年のF1鈴鹿サーキットでアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)と共にスタートを失敗し、スターティング・グリッドの6位から21位まで大きく順位を落としたものの、そこから挽回して7位まで追い上げたのには(入賞まであと1つだったけど)胸が熱くなりました。
※セナも2位から14位まで順位を落としたけど、その後の神がかりなドライビングで順位を上げ、最後はアラン・プロスト(セナと同じマクラーレン・ホンダ)との一騎打ちに勝って優勝したのですが、当時は中嶋さんとセナの2人を推していたので、(F1は3回観に行ったけど)あの日の鈴鹿は若き日の忘れられない思い出です。
※ちなみに私が買った3台目のクルマはホンダ・プレリュード(4代目)ですが、アイルトン・セナがCMに出ていたことが購入理由の半分くらいを占めていました... 笑。
そんな思い出深いPIAAを再び選ぶことになり、ちょっと嬉しい感じです♪
※他社のバックランプは2個セットのものがほとんどだけど、PIAAは1個入りです。私は届いてから1個入りということを知り、慌てて追加注文しました... ^^;
交換方法は以前ウィンカーバルブを交換した手順とほぼ同じです。
10mmのボルトを2本外し、バックライト周りのアッシーを手前に引っ張って外し、内側のバルブソケットを反時計回りに回せばバックランプバルブにアクセスできます。
なおPIAA製のLEDランプには極性があるので、バックライトアッシーを取り付ける前にLEDランプの点灯チェックが必須です。
※スタートボタンを2回押してACCモード(エンジンは掛けない)にし、安全のためサイドブレーキを引いてから、ブレーキペダルを踏んでシフトをRに入れればバックランプが点灯します。
交換後に目視でバックランプを見てみると、少し明るくなっています。
でも昼間では実際の効果はわからないので夜に見てみたのですが、これがちょっと期待外れでした。
運転席から後方を見ると確かに明るくはなっているし、白色光なので見やすくもあるけれど、もう少し明るくなると思っていたんですよね。
何か物足りない感じ。
そこで試しに純正の4倍明るいと謳っている海外製(AUXITO)の安いやつを買ってみました。
端子はT16とT15の両方に対応したタイプで色は6000ケルビン、lmは記載されていないけど純正の4倍だから1000lmくらいだと思います。
翌日届いたので交換し、夜を待って試してみました。
※T16専用ではないので端子の勘合に若干不安はあったけど、ZC33Sに関してはガタつくようなこともなくしっかりと挿さりました。
※無極性なので極性確認の必要が無いのはちょっと便利。
※一応PIAA製のものも調べてみたのですが、1200lmがあったけど価格がバカ高い(1個 5400円!)ので流石に買えませんでした。
直視だとPIAA製(500lm)よりもさらに明るいけれど、運転席からの後方視界は「このくらい明るいと見えやすくて助かるな」という明るさで、500lmで感じた物足りなさはありません。
と言うことで折角買ったのに勿体無いけどPIAAのやつはもしもの時(AUXITOが車検に通らなかったとか)のために保管しておくことにしました。
最後に、iPhone 14 Proのメインレンズ(広角レンズ)で撮影した、純正、PIAA製、AUXITO製の光り方の比較写真を載せておきますが、純正カメラアプリで撮影したので、ISO感度とシャッタースピードは適正露出となるようiPhoneによって自動調整されています。
※撮影時のISO感度、シャッタースピード、絞り値(固定)は写真の下に記載しておきます。
また色味が分かりやすい方が良いと思ったので、ナンバープレートの白でホワイトバランスを調整してあります。
◆ 純正バックランプ(250lm前後?/4500k前後?)
※ ISO 1000、1/9s、F1.78
◆ PIAA製バックランプ(500lm/6600k)
※ ISO 1600、1/24s、F1.78
◆ AUXITO製バックランプ(1000lm?/6000k)
※ ISO 1000、1/29s、F1.78
スイスポの背景の家の写り方を見ると、純正だと割と明るく写っているけど、PIAAだと暗くなり、AUXITOだとさらに暗くなっています。
これはiPhoneが主にバックランプの明るさで適正露出値を決めているので、ランプが明るいほど後方の家は暗くなるわけです。
ちなみに、厳密では無いけどEV計算機を使用して露出値(EV)を算出してみました。
1/3ステップなので実際の撮影値とは若干のずれがありますが、明るさがどのくらい違うかを比較する目安にはなると思います。
※ 実は純正バックランプの写真だけ撮影距離が数十センチ位?近かったので(PIAAとAUXITOの写真は純正の写真と車体の大きさを合わせるため少しトリミングしてあります)、PIAAとAUXITOのEVを基準にするなら純正のEVはもう少し低くなると思います。
◆ EV値の比較
ランプ | 明るさ(推定) | ISO感度 | シャッタースピード | 絞り値 | EV |
純正 | 250lm | 1000 | 1/10 | F1.8 | 1.7EV |
PIAA | 500lm | 1600 | 1/25 | F1.8 | 2.3EV |
AUXITO | 1000lm | 1000 | 1/30 | F1.8 | 3.3EV |
EVが1上がると明るさ(ルクス)は2倍になります。撮影距離が同じであれば光源の明るさ(光束:lm ルーメン)とEVは比例関係になります(多分)。
計算したEVを見てみると、AUXITOのEVはPIAAよりもちょうど1大きいので、明るさは2倍ということですね。
純正は撮影距離がAUXITOやPIAAよりも短いため相対的にEVは上がるので、それを考慮すればPIAAは純正の2倍弱?くらい明るいと言えそうです。
※ルクスは撮影距離の二乗に反比例して小さくなり、EVはルクスと比例関係にあるので、光源の明るさが同じで撮影距離が短くなればEVは高くなります。
当初は純正の倍くらい明るければ十分かと思っていたけど、加齢で視力が落ちてきていることもあり、実際に使ってみると1000lmくらいあった方が良い感じでした。
さて、残すところはフォグランプですが、使用頻度が低いのでどうしようかなぁ...。