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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

UX-1 映像系バージョンアップ #6〜感想

バージョンアップされたUX-1を半日ほど使ってみましたので、感想を書き留めておきます。

まず最初に今回のバージョンアップの主目的であった“HDMI-1080Pアップコンバート出力”についてですが、バージョンアップ前の“720Pアップコンバート出力”と比べると確かに効果はあります。「映像が滑らかになる」というのが最初に感じた印象で、特に「人物の肌のきめ細やかさ」を比較すると違いが分かりやすですね。一方、アニメの輪郭線の滑らかさについては大きな差があるようには感じませんでした。
ちなみにSony A2500リアプロはDRC2.5の機能によって1080P以外の入力を強制的に1080Pにアップコンバートしてしまいますので、その効果を含んでいる点に注意。それ故UX-1サイドのアップコンバート効果だけを純粋に取り出して比較することはできないわけですが、先に述べたように女優さんの肌の表現などはUX-1サイドで1080Pにアップコンバートした方が明らかにきめ細やかになりますので、バージョンアップの効果はあると言えるでしょう。


その他映像に関して感じた印象などを挙げておきます。
・色合いや発色等が変わったという感じはしません。
・コーミングノイズ等は減ったかも。まあ半日だけの印象ですが。
HDMI出力をExpandに設定すると黒がさらに沈んで良い感じになります。ただし黒の階調が若干つぶれ気味になるのでA2500サイドでの調整(ガンマ、明るさ)は必須。


新しく追加された機能については、
・FLディマーにAUTOモードが追加。再生中はパワーボタン周りのイルミネーション以外は全てOFFになり、停止させるとディスプレイおよびイルミネーションは“ディマー1”のレベルでONになります。なお“ディマーOFF”モードではパワーボタン周りのイルミネーション以外は常時OFFになるので(何らかの操作をした際には数秒間ONになる)個人的にはこちらの方を使用。ちなみにバージョンアップ前の“ディマーOFF”モードではディスプレイのみがOFFになって、パワーボタン、クロックボタン、再生ボタン等のボタン周りのイルミネーションはONだったので、動作仕様が変更になってます。
・Angleボタンで字幕の明るさを3段階で選択可能になりました。これは便利です!ただし設定は記憶されずディスクを入れ替えると標準状態に戻ってしまうのが少し不便。本体設定メニューに入れてくれるとなお良かったのですが。
という感じ。なお“Deep Color”や“72Hzフレームレートコンバーター”という魅力的な機能も追加されていますが、A2500が対応していないので...。(;.;)


その他で気になった点としては、
・DVDディスクの認識切換時にデジタル出力から“プチッ”というポップノイズが出ます。これはバージョンアップ前には起こらなかった現象ですが、借りていたUX-Piでも同じ現象が出ていたので“Piバージョンの仕様”ということになるのでしょうか。諦めるしか無さそうです。


映像系バージョンアップについての感想は大体こんな感じです。“映像”に関してはしばらく使い込むともう少し新しい発見があるかも知れないので、その際にはまたアップしたいと思います。
最後に今回のバージョンアップの是非についてですが、精神衛生的メリットも含めると個人的にはやってよかったと思います。ただし税込21万円(ちなみに販売店への出し値は16万円)という価格についてはやはり高すぎますね。せめて十数万円くらいにして欲しかったです。あるいはピックアップレンズ等を全て新品に交換してくれるオーバーホールサービスがついているのならまだ納得感はありますけどね...。