memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ルビジウム外部基準クロックの導入#2

G-0のインターナルワイヤーの件が気になってちょっと調べてみたところ、どうもG-0内部のクリスタル発振器は基準クロックとして10MHzの信号を供給している模様。つまり機能的にはルビジウム外部基準クロックと同じであり、外部クロックをつければG-0内部のクリスタル発振器をメイン基盤に結線しなくても問題ないのではないかと思われます。
そうすると今使っているヨルマ・デジタルのインターナルワイヤーは外部基準クロック入力端子〜メイン基盤に使用すればよく、クリスタル発振器〜メイン基盤間用に追加導入する必要はなくなるのでちょっと安心しました。
ただしUX-1にユニバーサルクロックを供給する場合はメイン基盤〜ユニバーサルクロック出力端子間のワイヤーが問題になるわけで(44.1KHz系,48KHz系の出力は出力端子がメイン基盤に直づけなので問題ない)、できればここもヨルマに変えたくなります。


過去の経験値では、音声を重視するなら44.1KHz系(CDの場合),48KHz系(DVDの場合)の出力をUX-1に供給し、映像を重視するならユニバーサルクロック(100KHz)を供給した方が若干ではありますがよい結果ではありました。
ただし以前のエントリーでも触れたように、ユニバーサルクロックを供給しなければ映像に効果がないというわけではなく、48KHz系クロックを供給した場合でも映像への効果があるとのこと(※エソテリックさんからの説明)なので、CDを聴く際には44.1KHz系にDVDを観る際には48KHz系にG-0の出力を切り替えてやる手間を惜しまなければ、敢えてユニバーサルクロックを使う必要はないとも言えます。


G-0からクロックを供給しているもう一台の機器であるところのSRC2496は、BW800の出力(SPD/IF-16bit/48KHz)をAES/EBU-24bit/48KHzにコンバートしてWadia521に供給する役割を担っており、G-0からは48KHzのクロックを供給しています。(※SRC2496に外部クロックを入れた場合、SRC2496のデジタル出力は外部クロックに連動します。つまり48KHzの外部クロックを入れた場合のデジタル出力は48KHzとなり、96KHzの外部クロックの場合にはデジタル出力は48KHz->96KHzにアップコンバートされます。)
従ってSRC2496的にはG-0からのクロック出力を48KHzに固定しておきたいわけですが、G-0の構造上44.1KHzと48KHzを同時に出力はできないので、BW800を使用する場合にはG-0の出力を48KHz系に切り替える必要があります。もしも44.1KHz系のままで使用すると、SRC2496はBW800の音声出力を48KHz->44.1KHzにダウンコンバートしてWadia521に送り込んでしまうことになります。


何が言いたいかというと、UX-1だけではなくてBW800を使用する際にもG-0の出力を切り替えなければならないということです。そしてこれが意外に面倒というか、切り替えるのをつい忘れてしまいがちなんですよね。(^^ゞ


しかしながらG-0はユニバーサルクロックと44.1KHz or 48KHz出力の同時出力は可能なので、UX-1にユニバーサルクロックを供給してやることにより通常の出力(SRC2496への出力)は48KHz系に固定してしまえるため、G-0の出力を切り替える手間が一切必要なくなります。
恥ずかしながら今現在は“質”よりも“手間”を優先してユニバーサルクロックを使用しているのですが、せっかくルビジウム外部基準クロックを導入するわけなので、できればG-0内部のユニバーサルクロック端子へのワイヤリングもヨルマにして多少なりともクオリティを上げたいところではあります。“質(音)”を最重視してユニバーサルクロックの使用を諦める、とはならないところが我ながら情けない...。


で、オチとしては、やっぱりヨルマ・デジタルのG-0用インターナルワイヤーをもう1本欲しいなぁと...(^^ゞ


◆現在のG-0の内部写真

銀色のケーブルがヨルマ・デジタルのケーブル。クリスタル発振器->メイン基盤を結線。
黒色のケーブルがデフォルトのケーブル。メイン基盤->ユニバーサルクロック端子を結線。
外部入力端子->メイン基盤の結線は外してあります。


◆G-0Rbの内部写真(参考)