- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2008/03/19
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真利子が訪れたのは、海の見える高級マンションの1303号室。ここに引っ越してきたばかりの妹・沙弥香が謎の投身自殺を遂げたため、その後始末にやってきたのだ。だが、マンションにやってきた刑事の話から、この部屋を借りた若い女性がみな投身自殺をしていることが判明する。この部屋にはなにがあるのか? やがて真利子は、かつてこの部屋に住んでいた母と娘の壮絶な情念のドラマを知る。そして真利子の周囲でも、奇妙な出来事が起こり-----。
【評価】★★★☆☆
監督が「富江シリーズ」の及川中さんだったので「それなりには面白いだろう」と思っていたのですが、期待に違わず“それなりに”面白かったです。(^^ゞ 個人的ランクでいうと「死霊波」「ノロイ」と同じくらいかな。
監督は「新しいタイプのホラーを志向した」とおっしゃっていますが、流石にそこまで言い切れるモノにはなっていないと思います。尤も、“一つ間違えば3流ホラーになりかねない危うい線をギリギリで回避しながら最後まで辿り着いた”ところが新しいといえば新しい。多くのホラーは呆気なく破綻してしまいますからねぇ〜。これは及川監督の力量と主演の中越典子さんの魅力が起こした奇跡なのかもしれません!
...すみません。中越典子さんが好きなものでつい力が入ってしまいました。“奇跡”は大げさすぎですね。(m_m)
でも、もし主演が中越典子さんではなく(よくあるパターンですが)大手タレント事務所売り出し中若手アイドルとかだったら、たぶん破綻して3流ホラーになってしまっているでしょう。(刑事役の古田新太さん、母親役の大谷直子さんの存在も効いています)
逆に言うと、もしそうはならなかったしたら、そのアイドルタレントは演技力がある“大物”なのかもしれません。「富江」(無論、第1作目)が素晴らしかったのは菅野美穂さんあってのことですからねぇ...。
地味でこぢんまりとしたホラーではありますが、それなりに楽しめる映画だと思います。