死都日本（石黒 耀）

死都日本 (講談社ノベルス)

火山国日本は、幾度となく繰り返されてきた破局的大噴火によって形作られてきた。それがもし再び、明日起きるとしたら? 日本は第2のポンペイとなるのか? メフィスト賞受賞作家によるクライシスノベル。〜「MARC」データベースより

先週から通勤時間に読み始めた本ですが、メチャメチャ面白いです。こんな興奮は久しぶり！
只今140ページ辺りを読んでいるのですが、大浪池水蒸気爆発に端を発した霧島火山噴火は火山爆発指数6クラスのブリニー式大噴火へと進行し、ついには霧島火山を地下10キロから吹き飛ばしてしまう破局的大噴火へ。折しも近郊上空を飛行していた2機の旅客機は噴火の衝撃波により空中分解。噴火によって生じた粉体火砕流は、先端の厚さ（高さ）400〜500mのパンケーキ形で現在の直径は50km、なおも時速100kmで拡大中。

以前テレビで富士山が噴火したらどうなるかというシミュレーションをやっていたのですが、霧島火山帯の潜在的な破壊力と災害規模の凄まじさに比べると、富士山の噴火なんてたかが知れているように思えてきます。しかもまだ本編の1/3を読んだに過ぎないわけで、これから先、一体全体どのような展開が待ち受けているのか！毎日の通勤時間が待ち遠しくてたまりません。
かつて小松左京さんの「日本沈没」にワクワクドキドキしたそこのあなた、めがっさお薦めです。