- 作者: 三津田信三,村田修
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2008/04/21
- メディア: 単行本
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「山魔に嗤われたら
……終わり」忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。そのときから惨劇は始まったのだともいえる。村を守る「六地蔵様」にまつわる童唄、まるでそれをなぞるかのように、一人ずつ……。
「しろじぞうさま、のーぼる」
一人目の犠牲者が出た。
「くろうじぞうさま、さーぐる」
二人目の犠牲者──。
「あかじぞうさま、こーもる」
そして……。山魔が現れた──
『首無の如き祟るもの』に続く刀城言耶シリーズ長編書き下ろし!
【評価】★★★★☆
刀城言耶シリーズの最新作。今度は「六地蔵」に「童謡」です。その小道具だけで◎つけたいくらいですが、内容的にもVery Goodでした! 叙述トリックのような飛び道具を使わずに正攻法で勝負している分、先に紹介した「厭魅の如き憑くもの」よりはこの作品の方が好感が持てますし、細かな伏線などもよくできています。
ミステリーリーグの三作品の中ではこの作品が一番!