Oracle CD2000mk2の試聴は順調に継続中。通算で4日も聴いていると耳が慣れてきてしまって、もはやこの音が当たり前になりつつあります。試聴機は今度の日曜日に返却しますが、UX-1に戻した際にきっと音の落差に驚くことになるのでしょう...たぶん。
それはそれとして、今夏のシステム強化計画の全体像が概ね固まってきました。
まずCD2000mk2の導入はほぼ決定です。でもK氏にはまだ内緒。価格交渉がありますから...(^_^)
暫くの間はオリジナルのまま楽しんで、その後、音質強化に取り組みましょう。とりあえずはクロックの載せ替えと、電源ユニット内部の対策かな。
次に当初の計画だったケーブル強化ですが、新しいスピーカーケーブルを導入しようと思います。現時点での最有力候補はTHE CHORD COMPANYのSARUM。実のところ聴いたことはありませんが、「これがいい!」ってゴーストが囁いているんですよ。本当はValhallaがいいけど、手が出せませんから。
もう一カ所のインターコネクトケーブルについては、ヤフオクとeBayに網を張っておいて中古の出物があったら考えます。ターゲットはValhalla。
メインシステムのDACは当面はWadia521のままで行くことにしました。UX-1よりもOracleと組み合わせた時の方が本来のWadiaの音がしているような気がするので、もうしばらく楽しむことにした次第。2〜3年後には買い替えるかもしれませんが、その時には魅力的な新しいDACが出ているでしょう。C1の中古にも手が届くかもしれませんしね。
となると問題はヘッドフォンオーディオシステムのDAC。メインシステムのお下がりがなくなったのでヘッドフォンオーディオシステム用に導入するつもりですが、機種選定に難航中。
先日まではW4S DAC-2とAitlaboのDACが最有力候補でした。ES9018を使ってみたいなぁ...というのが最大の理由。AitlaboはFull Balanceで魅力的なのですが、如何せんデザインがねぇ...。一方のW4S DAC-2は直輸入になるので万が一トラブった時が面倒だなぁ...と。デザインも無骨すぎてカッコ良くありませんしね。
そんな中、考慮すべき新たな要因が出てきました。それはClockです。もしOracleを導入するとなるとClockシステムが必要なくなります。(UX-1はOracleのクロック載せ替えが終わった段階で手放す予定。故にSACDは聴けなくなりますが、それも込みでの決断です。) だったらヘッドフォンオーディオシステムの方で使いたいと思い始めました。ちなみにW4S DAC-2もAitlaboもクロックは入りません。(尤もAitlaboの方は強力なジッター低減回路を内蔵しているので、外部クロックは使わない方が良いという思想の機器です。)
MYTEK DIGITAL 192 DSD DACだったらクロックが入るけどチップがESS Sabre 9016というところが...。エミライ扱いの機種も悪くは無さそうなんだけど、クロックが入らない上にどれもPC Audio向けっぽいしねぇ。
ベッドサイドでPC Audioをやるつもりはないし(やるならメインシステム)、どうせ買うならデザインが良いやつにしたいよなぁとか、またもや解のない方程式を解いて無限ループに陥りそうだったのですが、これまたひょんなことから思いもしなかった選択肢が浮上。それはエソテリックのD-07Xです。
DACチップが旭化成というところに引っ掛かりますが、それ以外はほぼ理想通りと言えます。フルバランス回路構成で、アンバランス出力の時はパラレル駆動というのもP-700uと同じでポイント高し。10Mが直接入るので(ロックするかどうかはやってみなければわかりませんが)RbダイレクトとOCX経由の両方を試すことができる点もポイント高し。デジタルフィルターをOffにできるのもポイント高し。何より筐体がしっかり作られていてデザインが良い点が、最近のPC Audio向けDACとは一線を画しています。
「やっぱりオーディオ機器はこうでなくっちゃ」と思ってしまう私はきっと古いのでしょうが、自分が気持ちよければそれで良いのです。
それとちょっと思ったのは、もしかするとUX-1のアナログ出力よりもD-07Xの方が音が良いのでは、と。UX-1ってユニバーサルプレーヤーなので、映像回路とかマルチチャンネル用のアナログ回路とか、いろいろな箇所にコストをかける必要があります。それに比べるとD-07Xは2chのDACに特化した機種だし、設計が新しいですからね。
というわけで、現時点での最有力候補はD-07Xとなりましたが、まだ確定したわけではありません。果たしてどうなる事やら。