memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

UX-1について思うこと


UX-1の導入は2003年の暮れくらいだったように思います。当時はP-50sを使っていて特に不満があったわけでも無かったのですが、UX-1発売の情報に接し、その多機能性とデザインに一目惚れし、後先考えずに予約してしまいました。当然試聴はしていません。


高画質のDVDが見られて、SACDDVD-audioも聴くことができ、ドライブメカには同時発売のX-01と同じVRDS-neoを搭載。CDの音だけ取り上げればX-01の方が良さそうだけど(内蔵クロックの精度が高く、DAC回路も高性能)、外部クロックを使えばよいし、そもそも内蔵DACを使うつもりは無かったので、UX-1は私にとって理想的とも言える機器でした。



で、実際にUX-1が届いて初めてその音を聴いたとき、その繊細でしなやかな音(でも骨格は柔では無くしっかりしている)に驚いた記憶があります。P-50sの荒削りで線の太いガッシリした音(よく言うVRDSの音)とはかなりイメージが異なる洗練された音でした。買い替えてよかったなぁとつくづく思ったものです。


それから2度のアップデートを経てPi相当に進化し、昨年夏に「あと5年は使えるようにして下さい」との要望を添えてエソテリックでオーバーホールを実施、「もうトランスポートはUX-1で行こう」と思ってたのですが...。まあ、ビジネスは予定調和的であって欲しいけど、プライベイトは予定外のイベントが起こった方が楽しいですけどね。



でも今計算してみたら、UX-1は9年半も使ってきたんですね。過去の最長不倒はJBL4301BWXの15年(16年かも)ですが、それに次ぐ長期間使用記録となりました。勿論、現在使っている機器の中では最古参です。


最近は映像再生体制がBWT3000+YSP-2200に移行し、UX-1でDVDを見ることは年に数回程度(そのほとんどがUX-1で聴いた方が音が良いミュージックビデオ)となってしまいましたが、もしUX-1がユニバーサルプレーヤーで無ければここまで長くは使ってこなかったと思います。純粋なオーディオファイルの方にとってはそうでは無いと思いますが、私にとってのUX-1は間違いなく名機であり銘機だと言えるでしょう。



日曜日にOracle CD2000mk2を送り出し、約1週間ぶりにUX-1の音を聴きました。Oracleの音に慣れてしまった耳には味気ない残念な音に聞こえるのでは無いかという想像もしましたが、いざ音を出してみると全くの杞憂でした。
確かにOracleの音とは違うけど、これはこれで良い音だなぁと。まあそうでなければ10年近くも使い続けてはこられなかったでしょうけどね。


Oracle CD2000mk2は6月末〜7月上旬頃には届く予定なので、UX-1との付き合いも残すところ約1ヶ月となってしまいましたが、その間はできるだけUX-1の音を聴いて心に刻みつけておきたいと思います。