memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Oracle CD2000mk2 試聴#2

以前、D-PROPをSS-010に導入した際、“エロエロ”な音が出現。「なんだこれは?」と思っていたら翌日には“エロエロ”が“エロ”なレベルに、そしてその翌日には“エロ”が消えてしまったということがありました。この時(冬です)は宅配ボックス内で低温状態にあったためにD-PROPのスティッキー溶液の粘度が増し、それが原因で“エロエロ”な音が出現したのだと思われます。



今回のOracleにはそのような要因は無いと思うものの、日曜日の夜時点での音が果たして本物なのかどうか、一抹の不安があるのも事実。そこで月曜日は業務終了後急いで帰宅し、取るものもとりあえずシステムに火を入れ、1時間の暖機の後、2日目の試聴に突入したのでした。


まずは昨日最後に聴いたジェニファー・ウォーンズ/Hunterを試聴。まだウォームアップが十分でないのか、若干フォーカス感が緩い感じですが、音の濃さ、滑らかさ、量感のある低音などは昨日の印象通りだったので一安心。

Hunter

Hunter


昨日はクラシックとARIAサントラを中心に試聴したので、今日はJaz(Piano Trio)を確認しました。


WALTZ FOR DEBBY

WALTZ FOR DEBBY

音の立ち上がりが速くキレがあります。ベースの音もダンピングが効いていて、これまでにない存在感を感じます。演奏の間の拍手の音がとても生々しいです。
試聴しながら、何か懐かしい感じを受けました。匂いというか、空気感というか、同じ様な感覚を昔良く体験したような。しばらく考えてみてふと思いついたのは「これって昔(うん十年前)アナログレコードで聴いていた時の感じかも」。
当時はロック(特にプログレ)が好きでジャズはほとんど聴いてなかったのですが、たまたま買ったビル・エヴァンスの「You must believe in spring」がとても気に入り、それが契機となってジャズ(当時はエヴァンスだけ)が好きになりました。とは言えレコードに使えるお金は限られていたので持っていたのは2枚だけ。そのもう1枚が「Waltz for Debby」で、この2枚は何度も何度も繰り返し聞いたものです。
もちろん今のシステムの音とは比較にならない程度の音でしたが、何かその当時の音と似たような感覚を覚えるのです。どこがどう似ているのかはよくわからないのですが...(^_^;


星影のステラ

星影のステラ

エヴァンスの後好きになったのがキース・ジャレットで、このCDはシステムチェックをする際によく使います。1曲目の「Stella By Starlight」のイントロ部分のキースのピアノソロの音の響きがどう聞こえるかが一つのポイント。
以前CARY CAD-300-SEIを自宅試聴させてもらった時に聴いたイントロが過去最高だったと思いますが、その音に比べると透明感は及ばないものの、一音一音の響きの美しさはかなり近いように思います。UX-1だと若干クール気味の空気感ですが、Oracleニュートラルより気持ちウォームな感じ。この温度感もCARY に近いです。いいじゃないですか。
次に気がついたのはシンバルの音の多彩さ。シンバルの音色が増えたような錯覚を覚えます。ブラシワークの音もとても繊細。
昨日の感想にも書きましたが、やはりピアノの音がリアルです。また楽器の存在感を強く感じる点も同様。Oracleで聴くと一つ一つの音に力がある感じを受けますね。だから楽器の存在感を強く感じるのでしょう。


つまんで聴くつもりがつい聞き入ってしまったためにJazz(Piano Trio)は2枚しか聴けませんでした。でもこの2枚がこの音で鳴ってくれれば何の不満もありません。明日は女性ボーカルを確認しましょう。