memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

BELDEN 8470 試聴#1

土曜日の午後3時過ぎに佐川急便にて到着。残念ながら既に雨が降り出していたのでインストールは日曜日に延期。(オーディオ機器の裏側にアクセスするためにベランダに出る必要があるため)
今日のところは明日に備え、8470のアンプ側にオーディオテクニカ ソルダーレスバナナプラグ AT6302を取り付けることと、SP側の皮膜を剥く作業をしておきました。ついでなのでBATPUREのSP側端末にもAT6302を取り付けて、STWのオン/オフ比較をしやすくするとともに見た目を若干改善。



翌日曜日、朝食を食べて一段落した後、SPケーブルの交換作業を実施。KS-3033は撤去せずに機器から取り外した状態にて置いておくことにします。すぐに戻したくなるかもしれませんしね。
土曜日のうちに下準備はしてあるので交換自体はすぐに終了。本調子になるにはしばらくかかるとは思いますが、とりあえず試聴してみます。iPod+iTransportにてCD8枚/16曲ほど聴いてみました。(BATPUREは外した状態)


感想を書く前に過去のSPケーブル変遷について少し触れておくと、最初にちゃんとしたSPケーブルを購入したのはAcustik-Lab Bolero Piccolo と一緒に購入したcobra6sです。確か雑誌で評判が良かったから選んだような気がします。
その後、ElectaAmator2に買い替えた際にcobra4sを追加購入し、6sと4sの2本でバイワイヤリングにて使用していました。この頃はあまりケーブルに興味がなかったので特に感想らしきものはありません。こんなもんか、という感じ。


それからケーブルに興味を持ち始め、MIT T2sをCableCompanyにて中古で購入。この時初めてSPケーブルの重要性を理解したように思います。それはMITに交換して出てきた音に立体感があり(つまり奥行きというものが表現されており)、そのことに衝撃を受けたからです。それまでは音場というのは平面的なものだとばかり思っていましたから。
cobra6sの価格は確か2800円/m位だったような気がするので、2mペアで約1万円強、かたやMIT T2sは中古で4万円(送料込)くらいだったと記憶していますが、このときにいわゆる切り売りのケーブルじゃダメだという刷り込みがなされました。
その後MITからKimberSelectに買い替えたわけですが、空間情報のあまりの違いに愕然とし、このクラスのケーブルを使わなきゃダメなんだと更なる刷り込みがなされました。


閑話休題

で、今回の8470ですが、このような経緯(刷り込み)があるので正直なところpoorな音が出るのではないかと思っていました。ところがその予想は大きく外れ、実に真っ当な音が鳴っているのです。これには相当に驚きました。
レンジが狭くて楽器が団子になった音なのかと思いきや、決してそんなことはありません。全体的にやや音が固い(高域が少しきつい)ですが、これはエージングによって変わるかもしれませんし、PRO CABLEが言うように長さ調節(焦点を合わせる)で調整できるかもしれません。ちなみに8470のようなメッキ系のケーブル(線材が銀色)の場合は短くすることにより音が柔らかくなるとのこと。


KS-3033と比較すると、空間情報が少なく、楽器やボーカルが少し大きく感じます。また高域の繊細さに若干欠けるためか全体的に荒っぽく感じる点もあります。しなやかで艶っぽい音は出ないです。
逆にその裏返しになりますが、楽器(演奏)のプレゼンスが相対的に高まるためか、(余計な点が気にならなくなり)不思議と演奏に集中できるような気がするし、何よりも演奏がエネルギッシュに聞こえる点は良いと思います。


とりあえず今週いっぱいは慣らしを行い、週末に長さ調節にトライしてみるつもりですが、ハッキリ言って抜群にコストパフォーマンスが高いケーブルだと思います。オーディオ的な意味で細かなところに拘らないのだったらこのケーブルで十分なのかも…。


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