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B&W(Bowers & Wilkins)Px8 S2 ワイヤレスヘッドホンの導入 #4 〜音の感想


※頭皮脂がヘッドバンドにつくのが嫌だったのでカバーをつけました。

昨年末に導入したB&W Px8 S2。

使用期間が1ヶ月を超え、音も安定したので感想を書き留めておきたいと思います。


Bluetooth接続(AptX Adaptive)の音について】

既にPx8 S2の音に慣れてしまったので、導入直後の印象をベースとして音の感想を書くとこんな感じ。

  • 最初に思ったのはArya Organicよりも高音のレベルが高くてキレが良いこと。R30DAC)の導入で改善されたとは言え、Arya Organicの高音には今だに若干の不満があったので正直嬉しい。
  • 低音の量感はArya Organicより控えめだが、より深くて締まった低音。
  • 音に品がある。これまで使ったことがあるSONY、MarshallのBluetoothヘッドホンや、幾つものBluetoothイヤホンでは感じたことがなかった上品さを感じる。
  • ヴァイオリンの音に艶やかさ(色気)があり、ピアノの音も凄くキレイで、Arya Organicの音に近い。
  • 情報量や解像力はMarshall Monitor III A.N.C(AAC接続)に比べると明らかに高いが、Arya Organicには若干劣るかな。とは言えBluetooth(AptX Adaptive)接続でここまでの音が出るとは正直驚いた。
  • ボーカルはArya Organicよりも近くに位置するが、サウンドステージの左右の広さは遜色ない。
  • (主にホール録音の楽曲で感じたが)ANCをONにすると音像が少し小さくなって(中央付近に集まって?)相対的にサウンドステージが広がったように感じる。ただ、その音に何か違和感を感じるので私は使わないことにした(そもそも自宅でしか使わないので必要ないし...)。

Bluetoothヘッドホンとは思えないくらい音が良いと言う前評判は、確かにその通りだと思いました。

ただ、Px8 S2とQCC Dongle Pro(iPad Proに挿しているBluetoothアダプタ)のどちらもAptX Losslessに対応しているはずなんだけど、何故か我が家の使用環境だと使えませんでした(アプリにAptX Losslessの選択肢が表示されない)。

と言うことでAptX Losslessの音の感想は書けないのですが、AptX Adaptive(至近距離で使っているので恐らく規格上の最高伝送レートである96kHz/24bit/圧縮で接続されているのではないかと推察)でもかなり良い音だと思いました。
※音のスペック(情報量とか解像力など)はMarshall Monitor III A.N.CよりもPx8 S2の方が上なんだけど、MarshallのBluetoothヘッドホン/Bluetoothスピーカーの音って独自のチューニングがされているので、Rockなんかを聴くと凄く気持ち良いのです(特にエレキギターの音が!)。
※"聴いていて気持ち良い音"ってスペックだけの問題ではないので、これからもMarshall Monitor III A.N.Cを使っていくつもりです。

導入後しばらくは「これ(Bluetooth接続)で十分なのでは?」と思っていたのですが...


【USB接続(96kHz/24bit:非圧縮)の音について】

例えばピアノの音に注目すると、Bluetooth(AptX Adaptive)接続で聴いていた時は「思っていたよりも響きの成分が多いなぁ(凄いなぁ...!)」と驚いていたのですが、USB接続で聴くと両者の違いが見えてきました。

USB接続の音は打鍵した時の音(主音)から響きまでのグラデーションが滑らかで違和感が無いのに対し、Bluetooth接続は打鍵した時の音(主音)が消えるのが速く、その後に響きが残る感じです。そしてその響きの音がUSB接続に比べるとどこか人工的な感じ(本来の音ではない別の音が乗っている感じ?)なのです。

RockやPOPSだと気にならないけど、アコースティック系の音数が少ない楽曲では気になりました。

それと、USB接続の方が音の密度感が高いようにも感じました。

なので、Bluetooth接続(AptX Adaptive)よりもUSB接続の方が音は良いと思います。
※こうなってくるとAptX Losslessで接続した時の音がどうなのか気になりますよね...。

ちなみにBluetooth接続している状態でUSB接続するとUSB接続が優先される仕様みたいですが、USB接続に切り替わるまで結構時間がかかります(10秒弱くらい?)。

切り替わったらアラーム音が聞こえるので間違えることはないものの、余計な機能(Bluetooth)がバックグラウンドで動いていること自体が嫌なので、USB接続する場合はiPad Proの方でPx8 S2のBluetooth接続を切断して試聴しました。
※比較してみて音の違いはわからなかったけど、何となく気持ちが悪いので。

ネットのレビューの中に「スマホタブレットにUSB接続するよりも、PCにUSB接続した時の方が音が良い」というものがありました。

私はそのような使い方はしない(PC/MacにUSB接続して聴くつもりがない)ので試していませんが、興味がある方は是非試してみてください。

また使用するUSBケーブルで音が変わると思うのですが(試聴時は付属のUSBケーブルを使用)、これも試していません。

その理由は後で説明します。


【ヘッドホンシステムとのアナログ接続の音について】

Px8 S2のBluetooth接続/USB接続の音が良い理由として、多くの製品ではDSP/DAC/アンプを1チップで賄っていることが多いのに対し、Px8 S2はそれぞれを独立した回路として設計している点が挙げられると思います。

であれば、我が家の有線ヘッドホンシステムにPx8 S2をアナログ接続してやればさらに音が良くなるはずなので、付属のUSB〜3.5mmステレオミニ変換ケーブルでアナログ接続した音を聴いてみました。
※ちなみにアナログ接続する際にもPx8 S2の電源はONにする必要があります。

アナログ接続時にはPx8 S2内蔵DACはパスされ、音量調整は外部システムのアンプ側ですることになりますが、内蔵DSPは通っているためANCやEQはアナログ接続時も機能しました。
※内蔵アンプもパスしていると思うけど、Google検索のAI要約ではDSPとアンプは通っているとのことなので、定かではありません。
※アナログ接続なんだからスピーカーダイレクトにして欲しいと思いつつも、EQが使えるのはちょっと嬉しいかも♪

肝心の音については、USB接続時との違いが期待していたよりも小さかったものの(ちょっと驚きました)、やはりアナログ接続の方が私好みの音色でした。
※音のスペック的な差は然程感じないけど、いつもArya Organicで聴いている音色に近くなる感じ。

先に触れた通りArya Organicの音は高音がやや控えめなところが不満なんだけど、Px8 S2を使うとその不満が解消され、しかも低音のキレが良いので、アコースティック系以外の音楽ではPx8 S2の方が気持ち良く音楽に浸ることができる楽曲も多かったです♪

既に手放したFocal Clear MG ProよりもPx8 S2の方が私好みの音なので、Arya Organicと併用するには良い相棒だと思いました。
※音のスペックはFocal Clear MG Proの方が若干上かもしれないけど、楽曲の聴かせ方(音色や雰囲気と言った演出性)はPx8 S2の方が好きです。

またアナログ接続時のPx8 S2のインピーダンスが高い(感度が低い?)せいか、Arya OrganicよりもPrelude(ヘッドホンアンプ)のボリューム位置が高くなって音量調整しやすくなったのは有難いです♪
※Arya Organicを使うときは仕方なくPreludeのゲインをLowにしているのですが、Px8 S2はゲインをHighにしてもLowゲイン時のArya Organicよりもボリューム位置が高くなるので、細かな音量調整が可能になって助かります!

USB接続もアナログ接続も同じ有線接続なんだけど、我が家のシステム配置ではアナログ接続の方がケーブルの取り回し的に使い勝手が良いこともあり、就寝時に有線接続して使う場合はアナログ接続することにしました。

当然ながら高音質のUSB〜3.5mmステレオミニ変換ケーブルを使うと音が良くなると思われるのでamazonで探してみたのですが、市販のUSB〜3.5mmステレオミニ変換ケーブルってDAC内蔵の物が多く純粋なオーディオ用アナログケーブルは見つかりませんでした。
※安いやつはあるけど、材質と構造に拘ったオーディオ用と思われるものは皆無でした...( ; ; )

オーディオ専業メーカーが出しているかもしれないので、もう少し探してみようと思います。


と言うことで、感想をまとめると以下の通り。

  • 私が聴いたことがあるBluetoothヘッドホン/イヤホンの音に比べると、明らかに音(サウンドステージの広さを含む)は良いと感じた。
  • 音の良さは"アナログ接続>=USB接続>Bluetooth接続"の順で、有線接続の方がやはり音は良い。
  • スマホタブレットと有線接続する場合は、アナログ接続ではなくUSB接続の方が音は良いと思う(スマホタブレット内蔵のDAC/アンプよりもPx8 S2内蔵のDAC/アンプの方が高音質なケースの方が多いと思われるため)。
  • ちゃんとしたヘッドホンシステムを持っている場合はアナログ接続の音が一番良いと思う。

当初はAptX Adaptiveで聴くことができるBluetoothヘッドホンとして導入したPx8 S2ですが、今後は有線ヘッドホンとして使用し、聴く音楽ジャンルによってArya Organicと使い分けようと思います。

※1ヶ月間使ってみて改めて思ったけど、Arya OrganicやMarshall Monitor III A.N.Cに比べると側圧(締めつけ感)がやや強いのが、就寝時に使用するヘッドホンとして唯一残念な点ですね。
※人によって頭の大きさは違うのだから、高額なヘッドホンにおいては側圧調整ができるようにして欲しいと強く思います。