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B&W(Bowers & Wilkins)Px8 S2 ワイヤレスヘッドホンの導入 #2 〜iPad Proを充電しながらQCC Dongle Proを使う方法

先日のブログに書いたようにiPad Pro 11 inch(第3世代)のUSB-Cポートに直接QCC Dongle Proを挿し、Px8 S2とAptX Adaptive接続することはできました。

しかしながらこの状態ではiPad Proを充電する際にQCC Dongle Proを外さなければならず、ちょっと面倒だなと...。
※暗い部屋のベッドに仰向けで寝た状態で、視線前方の空中にあるiPad側面のUSB-Cポートにドングルやらケーブルやらを抜き差しするのって、手探りでポート位置を探すことになるので意外に面倒。
※なので私はUSB-Cポートにマグネットアダプタを取り付け、充電用USBケーブル(こちらにもマグネットアダプタを取り付けてある)が磁力で簡単に接続できるようにしてあります。

そこでUSBーCハブを導入し、QCC Dongle ProによるBluetooth接続とiPad Proの充電を両立できないかどうかを試してみることに。

amazonでポート直挿しタイプのUSBーCハブを探した結果、ちょっと大きいけど機能的には問題なさそうなやつを見つけたので即購入。

MOGOODと言う知らないブランドのUSB Cハブです。


4ポートあって、写真で言うと

  • 一番右:PD(100W)専用のUSBーC
  • 真ん中:USBーC 2.0
  • 一番左:USBーC 3.0
  • 左側面:USBーA 3.0

という構成です。


とりあえずUSBーC 3.0にQCC Dongle Proを挿してPx8 S2との接続を試みたのですが、iPad ProはQCC Dongle Proを認識しているもののQCC Dongle ProがPx8 S2を認識しませんでした...( ; ; )
※Questyleアプリ上で、接続可能デバイスとしてPx8 S2が表示されない状態です。

QCC Dongle ProやUSBーCハブ本体を裏返して挿してみたり、iPad Proを再起動してみても認識しませんでした。

そこで試しにUSBーC 2.0に挿してみたところ、こちらだとPx8 S2を認識しAptX Adaptiveでの接続が可能でした。

iPad ProのUSB-CポートはThunderbolt/USB-4対応で、QCC Dongle Proを直接挿した場合には問題なくPx8 S2と接続できるのに、USB-Cハブ(USB 3.0対応)を経由すると何故かUSB 3.0では接続できずUSB 2.0だと接続できる理由がわかりません。

悩んでいても仕方がないのでググってみたところ、AIの回答は

QCC Dongle ProがUSB 3.0ポートで使えない場合、USB 3.0ポートからの電磁干渉が原因である可能性が高いです。USB 3.0の信号は、Bluetoothが使用する2.4GHz帯のワイヤレス通信に干渉することが知られています。


【解決策】

  1. USB 2.0ポートの使用
  2. USB延長ケーブルの使用:ドングル本体をUSB 3.0ポートから物理的に離す
  3. ポートの位置を変更する
  4. ペアリングの再試行
  5. ファームウェアの更新

と言うものでした。

「なるほどな...」という感じですね。
※iPad Proへの直挿しで動作する理由は、USB 4はUSB 3.0よりも2.4GHz帯への干渉が小さいか、iPad ProのUSB基板がポートから物理的に離れているか、もしくはiPad Proの筐体の2.4GHz帯電磁波遮断効果が高いかのいずれかだと思われます。

USB 2.0の通信速度は480MbpsなのでCDクオリティであれば問題ないけど、例えばQobuzのハイレゾ最大規格である24bit/192kHzは再生できないのではないかと思わなくもないのですが、AptX Adaptiveコーデックが可変ビットレートなのでダウンサンプリングして再生するものと推測されます。

であれば、とりあえずハブのUSB 2.0ポートを使えば良いという話なんだけど、それはできないんですよね。

と言うのも、そもそも直挿しではなくハブを使う理由はQCC Dongle ProとPD充電の両立なわけで、USB 2.0ポートにQCC Dongle Proを挿してしまうとPD充電用ポートと干渉してしまって充電ができなくなるのです。

◆USB 3.0ポートにQCC Dongle Proを挿した状態

◆USB 2.0ポートにQCC Dongle Proを挿した状態:PD用ポートに被さってしまう。


しばらく考えた結果、USB-A(USB 3.0)を使う方法を思いつきました。

そのためにはUSB-A(オス)〜USB-C(メス)の変換アダプタが必要なので、amazonにて物色。

すると変換アダプタにはUSB 3.0対応の製品とUSB 2.0対応の製品があったので、安全策を採ってUSB 2.0の方を購入しました。

到着後すぐに試してみたところ、QCC Dongle ProはPx8 S2を認識してくれ、AptX Adaptiveでの接続ができました!

PD充電を行いながらの使用も(基本的には)問題ありませんでした。
Bluetooth接続した状態でPD充電端子にケーブルを繋いだりすると接続が切れますが、直ぐに再接続します。ただ音楽は当然ストップするので、再接続後にアプリの再生ボタンを押してやる必要がありました。

不格好だけど、最終的にはこんな感じの構成になりました。

昨晩使ってみたけどPx8 S2での音楽再生については問題はなかったので一安心です。

USB-Aポートはハブ本体の端っこにあり、そもそもQCC Dongle Pro内部のUSB基板から遠い位置にありそうなので、もしかしたらUSB 3.0対応のアダプタも使えるかもしれません。

USB 3.0の通信速度は最大5GbpsとUSB2.0の10倍以上速く、Qobuzの24bit/192kHzもオリジナルビットレートのままでBluetooth再生できると思われるので、年が明けたら購入して使えるかどうか試してみようと思います。

【1/2 追記】
USB 3.0対応のアダプタが届いたので使ってみたところ、USB-Aポートで問題なく使えました!やはりポートの位置が重要だったみたいです。

それはそれとして、USB 2.0でQobuzのハイレゾデータを再生できるかどうかちゃんと調べてみたのですが、24bit/192kHのステレオデータの場合は
"192,000 (サンプル/s) × 24 (bit) × 2 (ch) = 9,216,000 bit/s = 9216kbps = 9.216Mbps"
となるので、USB 2.0の通信速度(理論最大値)である480Mbpsで全く問題なく再生できることがわかりました。

Bluetooth側の規格を調べてみても、AptX Adaptive:12〜420kbps(可変ビットレート)、LDAC:990kbps(最大値)だったので、USB 2.0でもオーバースペックなくらいでした。

思い込みって怖いです...^^;

どちらのアダプタでも問題ないならリスクが小さい方が良いので、USB 2.0アダプタを使うことにしました。


と言うことで"iPad Proを充電しながらQCC Dongle Pro経由でPx8 S2を使う"という目標はとりあえずクリアできたのですが、実はこの状態(ハブ経由でQCC Dongle Proを挿しっぱなしにした状態)だと別の問題が発生することがわかりました。

それはiPad Proの内蔵スピーカーから音が出せなくなってしまうことです。
※iPad内蔵Bluetoothを使って別のBluetoothヘッドホンやスピーカーに接続して音を出すことは可能です。

iPad Proの出力先を変えてやれば良いだけだと思ったのですが、調べてみたところ出力先変更は2022年以降のiPad/iPad Proでしかできない仕様のようです。
※iPad Pro 11 inch(第3世代)って2021年発売なのでギリギリアウトなのでした。
※今年導入したM4 iPad ProはAirPlayの出力先変更で"iPadのスピーカー"を選択できました。

まあiPad Pro側の仕様だから如何ともし難いので、内蔵スピーカーから音を出したいときは(面倒だけど)ハブ自体を外すことで対応しようと思います。