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Gustard R30(R-2R DAC)#4 〜 R30の音の感想


10月31日に到着したR30は9日間に渡るエージングを実施し、通電時間は200時間を、音楽再生時間も100時間を超えました。
※販売元のAOSHIDA Audioより「バーンインとして連続200時間の通電を行なってください」との連絡がありました。

試聴自体は到着したその日から毎日30分〜1時間程度行なっていて、3日目くらいには「ほぼ本調子なのではないか」と思われる音になっていましたが、当初の予定通りエージングを続け、今日の午前中に試聴を行いました。

試聴環境は次の通りです。

【使用機器】

  • ミュージックサーバー:IO DATA Soundgenic(SSDに換装、高精度クロックに換装、電源はAudio Design DCA-12VHC)
  • ネットワークトランスポート:Lumin U2 mini
  • DDC:Gustard U18(10MHz外部クロック供給、Gustard製ヒューズ)
  • DAC:Gustard R30(10MHz外部クロック供給、 Gustard製ヒューズ、U18〜R30間はI2S接続)
  • 10MHz外部クロック:LHY Audio OCK-2
  • スイッチングハブ:LHY Audio SW-6
  • ヘッドホンアンプ:HIFIMAN Prelude(Gustard製ヒューズ、R30〜Prelude間はXLRバランス接続)
  • ヘッドホン:HIFIMAN Arya Organic(GUCraftsman 4pinバランスケーブル:7N単結晶銅線+7N単結晶銀線)
  • ※Soundgenic以外は115V駆動

【機器設定】

  • U2 miniではリサンプリング(アップコンバート)を行わず、オリジナルデータのまま U18(R30)へ送信
  • R30のPCMフィルターはLinear Sharpを使用
  • R30は固定出力、PreludeはHigh Gainで使用し、Preludeのボリューム以外のゲインアッテネーターは通さない設定で試聴

さて、肝心の音についてですが、感想はこんな感じ。

  • 基本的な音色はR26と同じくやや暖色寄りで、音が自然で(ΔΣ型に感じる)違和感が無い
  • 低音はR26よりも深くて力強く、高音はよりクリアになってシンバル等のプレゼンスが高まった
  • 無音時の無音感がさらに増し、響き他の空間情報が少し増えた
  • 音像の彫りが深くなり(立体的になり)、明瞭さと実在感が高まった(音のエッジが立ったわけではない)
  • 音のきめが細かく、微小音がR26よりも明瞭かつ綺麗に聴こえる
  • ヴァイオリンやピアノの小さな音のテクスチャーが曖昧にならず聴き取れる
  • 楽器やボーカルのニュアンス表現力が上がった
  • R26では少しゴチャついて聴こえた音の重なりが分離して聴こえるようになった
  • 楽器の分離感が高まり、楽器間の空間が少し広くなったように感じる
  • サウンドステージは左右に少し広くなった(LRのセパレーションが良くなった?)
  • サウンドステージの奥行き感はさほど変わらない
  • 楽器の定位がR26よりも良くなった(音像が明確になった)

R26と基本的な音調は変わらないものの、ノイズフロアの低下と解像力の向上によりR26よりも細かな情報(空間情報を含む)が聴き取れるようになり、チャネルセパレーションと音のタイミング(時間軸の正確性)が高まったことにより定位感がさらに良くなって音像の立体感と実在感が増したということでしょうか。

それと、R26よりもRCA(アンバランス)入力とXLR(バランス)入力の音の差が大きくなりました。

恐らくフルバランス回路になったことが効いているのだと思われ、今使っているXLRケーブル(WireWorld Super Eclipse)よりも音が良いバランスケーブルが欲しくなってしまいました...^^;

この音がR26の2.5倍の価格に見合うかどうかは人其々の価値観によって変わると思いますが、私自身は価格相応の価値があると感じました。

今はヘッドホンシステムで使用していますが、メインシステムに入れたらどんな音になるのかとても気になります。

もしかしたらMeitner MA1 DAC V2 と良い勝負をするのではないかと思うけど、面倒なのでやりません...^^;


音の感想は以上として、最後にR30の設定/機能について少し触れておきたいと思います。

R30にはPCMフィルターが3種類備わっていますが、其々の音はかなり異なるので、フィルター設定を変える楽しみが増えました。

  • Linear Sharp:音の速度感が早くて精細。私はこれを使用しています。
  • Minimum Slow:ポストリンギング(音の響き)が増え、音が柔らかくなる
  • Super Slow:プリリンギング、ポストリンギングがほとんど無く、音はさらに滑らかで柔らかくなる(真空管アンプみたいな)

また内蔵ストリーマーについてですが、ネットワークケーブルを接続してブラウザで http://R30.local にアクセスすると次のような画面が表示されます。

AirPlay2、Roon Bridge、UPnP/DLNA、HQ Player NAA、Spotifyに対応しており、其々の機能をON/OFFできます。

私はUPnP/DLNAしか使わないのでその他はOFF(Stopped)にしていますが、fidataアプリを使ってOpenHomeで問題なく再生できました。
※R26はOpenHomeに対応していなかった(DMRのみ対応だった)ので大きな進歩です。



※右画面のアルバム画像の上にUpMpd-R30 OpenHomeと表示されており、R30にOpenHomeで接続されていることがわかります。

ストリーマーを使った場合の音は(R26もそうだったけど)I2S入力よりも音の鮮度感が高いです。

しかしながら、少し荒っぽいと言うか音の質感が少し低い(洗練されていない)感じなので、Rockや激しめのJazzを聴く分には良いけど、クラシックや女性ボーカルには合わない気がしました。

なお、AOSHIDA Audioさんに問い合わせたところ、メーカーはQobuz Connectへの対応を検討しているそうなので、Qobuzユーザーには朗報かもしれません。
※5月にAmazon Music UnlimitedとQobuzのトライアル試聴を行いQobuzを契約したのですが、U2 mini(ネットワークトランスポート)のアップデートによりQobuzに接続できるようになったので、R30のQobuz対応は影響ないかな。
※私自身は内蔵ストリーマーを使わないと思うけど、音のクオリティはWiiM Ultraや旧世代のBlueSound Node Xと遜色なく、BlueSound Node nanoよりも音は良いという海外レビューを見たので、音はまあまあ良いのではないかと思います。


と言うことで、思い切った投資(散財)ではあったけど、R30に買い替えて良かったです♪

X30とR30で迷われている方がいらっしゃるかもしれないので海外のYouTubeコンテンツからの受け売りで書いておきますが、X30の方がR30よりも音(特に高音)が僅かにシャープかつ繊細で、定位感も正確(音像がシャープな分だけ正確に聴こえる)とのことです。
※X30はΔΣ型 ES9039SPROのクアッドコア構成なのですが、SHARC DSPによるデジタルフィルタリングと組み合わせることで、一般的なΔΣ型DACよりもナチュラルな(R-2Rに近い)音を実現しているそうです。R30の方が音の実在感がやや強くて高音が若干柔らかく、X30の音の方が正確(音像が少し小さい)なので、そのレビュアーはX30を購入したそうです。

X30はR30より約8万円安いので、R-2R型DACにこだわりがなければX30を選ぶという選択肢もあるかもしれませんね。
※X30とR30の筐体や回路構成(DAC部分を除く)ははほぼ同じだし、DSDをダイレクトで処理する(DoPを使わずにDSD専用回路で処理する)場合の音(回路)は全く同じだそうです。
※本当かどうかわかりませんが、X30のPCMフィルターをCOMPOSITEにするとR30の音に近くなるそうです。