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audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

NUARL NEXT1の音とWM1Zでバランス駆動したHD800の音の感想。そして新たな再生環境構築へ!

詳しい話は2月に入ってから書こうと思いますが、イヤホン&ヘッドフォンの再生機器を整理してコンパクトなシステムに構築し直すことにしました。

その話をする前に、続きを書くと言ったまま放置していたNUARL NEXT1の音とHD800のバランス駆動(WM1Zの4.4mm端子を使用)の音について書いておきます。
そうしないと話を進められないので... (^_^;)


briareos.hatenablog.jp

まずNUARL NEXT1(以下NEXT1と略)についてです。

FoKus Proとツートップを組ませようという目論見で導入したZE8000でしたが、残念ながら私にはZE8000の音がしっくりこなかったため、代わりに導入したのがNEXT1でした。

PDE(Pure Direct Equalizer)で好みのバランスに調整した後、WM1ZとLDAC接続した音の感想はこんな感じ。

  • 高音の透明感と煌びやかな響きが私の好みにドンピシャ(以前のブログでNordost Valhallaケーブルの音を思い出したと書いたのはこの高音が似ているからです)
  • PDE調整によるところも大きいが、再生レンジが広く、イヤホンとしてはかなり低い低音から高音までしっかり再生できる
  • 情報量や解像感はまあまあのレベルで不満はない
  • 音場自体は広めだけど一つ一つの音像が大きいために音像と音像の間の空間が狭くなってしまい、広さを感じにくい
  • ただ、音像間の空間の狭さが逆に奏功し、一つ一つの音に力があることも相まって、Rockなどでは迫力のある再生ができる
  • 音楽ジャンルの得手不得手はあまりなく、(クラシカルを含む)どんな楽曲でも対応できる幅の広さがある
  • これが一番重要だけど、何より聴いていて楽しい!(ZE8000との最大の違いがここ)

楽器やボーカルの音(しかも大きい音)が一気に重なるような場面ではディティールがやや曖昧になり解像感に物足りなさを感じるけど、それ以外で有線との差を意識することはほとんど無いですね。
LDAC接続前提ではあるけど、優秀だと感じました。

音以外で触れておきたいのは装着感の良さ。
ZE8000とは違って長時間つけていても苦にならないし(耳が痛くならないし)、時折つけているのを忘れてしまうくらい耳に馴染んでくれます。
※純正イヤーピースは合わなかったのでSednaEarfit XELASTECを使用。その場合の装着感ですのでご注意のほど。

Edition8やHD800というヘッドフォンと比べても、耳周りに感じるイヤーパッドの存在や長時間装着時の暑苦しさが無い分優れているとも言えます。

私がこれまで使ったことのあるイヤホンの中で、装着感はダントツに良いです!

唯一の欠点は、本体の臭いかな。
開封直後に比べればかなり軽減されたけど、いまだに少し臭います。

尤も、使い込んでいけばどんどん薄れていっていずれは気にならなくなるような気がするので、それを待つしか無いですね。

と言うことで、(臭いは若干気になるけど)NEXT1の音はとても気に入りました!

楽曲への対応力の広さを考えるとFoKus Proよりも出番が増えそうな感じだし、装着感が良いのでヘッドフォンより増えるかもしれません。

ちなみにPDEの調整力はかなり凄いので、自分好みの音にするのは他のイヤホンよりも容易だと思います。


briareos.hatenablog.jp

次はHD800をWM1Zの4.4mm端子に繋いでバランス駆動した音について。

以前紹介したCABLECRAFT音光堂製作の変換ケーブルを使用して接続しましたが、ケーブルの途中にXLR端子が4つも存在しているので、重いし取り回しは最悪です...^^;

3.5mm端子でのシングルエンド接続の際には、低音の力感が落ちるし音の繊細さや解像感も今ひとつな感じだったけど、4.4mm端子でのバランス接続ではWM1Zの出力自体が上がることもあり、不満点はかなり軽減されました。

  • 3.5mmアンバランス接続:60mW + 60mW(16Ω)
  • 4.4mmバランス接続 :250mW + 250mW(16Ω)

P-700u接続時に比べれば透明感や解像感が今ひとつという感は否めないけど、音場の広さとHD800(開放型)独特のサウンドステージは感じられるし、他に気になるところも無かったので、(HD800の能力を活かし切ってはいないにせよ)十分使えると判断しました。

ただ実際に使うとなると、変換ケーブルを使用した現在の接続方法ではあまりに使い勝手が悪いので、HD800端子〜4.4mm5極端子のケーブルを買わざるを得ませんね。


以上の結果を踏まえ、イヤホン&ヘッドフォンの再生環境を再構築したいと思います。

勿体無いけど置き場所が確保できないP-700uを含め、使わないと決めた機器を下取・買取に出し、新たな再生環境のコアとなる機器を発注しました。


※P-700uとM3 Ultraはフジヤエービックで下取ってもらって新たな機器を購入。それ以外はeイヤホンで買い取ってもらう予定。
※P-700uを下取りに出すので本体のクリーニングをしたのですが、箱を開けたら見つからなかった電源ケーブル4本(Cardas Golden Reference Power 2本、PC-TripleC線材を使った自作、belden線材を使った自作)、WireWorldのSuper Eclipse バランスインターコネクトケーブル、AETの同軸デジタルケーブル)が出てきました。ヘッドフォンシステム周りのケーブルは富山でシステムを組む際わかりやすいようにP-700uの箱の中に入れておいたのでした...(^_^;)


うまく行けば2月の上旬くらいには新しい再生環境に移行できると思います。

もしかすると今後使う予定のヘッドフォン&ワイヤレスイヤホンの全てを新しく導入する機器だけで再生することになるかもしれません。

スペック的には可能なんだけど、音が気に入るかどうかは別の話なので、WM1Zとの2台体制というのが現実的かも...。

期待半分、不安半分といった感じですが、ちょっとワクワクしています♪