Bose Smart Soundbar 900、Surround Speakers、Bass Module 700からなるシアターシステムを導入して2週間が経ちました。
毎日5〜10時間は使っていることもあって音も落ち着いてきたので、第一印象からの変化、使い勝手や使いこなしについて書き留めておきたいと思います。
まずは音質について。
当初気になっていた「低い声の帯域付近がややモヤッとして聞こえる」ことへの暫定対策として、Soundbar本体にステンレスインシュレーターを使用していましたが、色々と試してみた結果、現在はBLACK METAL KA-5010に落ち着きました。
微差だけどBLACK METALの方がちょっとだけ声の質感がナチュラルなこと、ステンレス製に比べてインシュレーターの直径が大きいため設置安定性が高いこと(ちなみにインシュレーターは左右の2点支持)、インシュレーターの高さが低いのでSoundbar本体がTVのリモコン受光口を塞いでしまうことがないという理由からです。
さらに、スピーカーユニットのエージングが進んだこと、アプリで低音レベルを-10に下げた(調整は10刻み)ことも相俟って、声に関してはほぼ気にならないレベルまで追い込めました。
現状、低音から高音のサウンドバランスにはほぼ満足しているものの、高音の質感についてはまだ不満があります。
具体的には金属音(金属同士がぶつかる音、ガラスが割れる音)のエッジが丸くなってしまうこと。もう少し耳に刺さるような刺激的な音が出て欲しいのですが、中々出てくれません。
そもそも私が求める金属音がSoundbar 900から出るのかどうなのかがわからないので半ば諦め気味ではありますが、HDMIケーブルとACケーブルの交換については近いうちに試してみて、それでもダメなら諦めようと思います。
アプリの音質調整項目が高音と低音だけではなく、せめて5〜7バンドのイコライザーが搭載されていればもう少しなんとかなるのですが、アプリ&ファームウェアのアップデートでなんとかならないものですかねぇ...。
一方、低音についてはエージングによってユニットの動きが良くなったためか、音に芯が出てきました。
これで高音の質感が改善されれば低音のエッジももう少し立ってくる気がしますが、概ね及第点かなと思っています。
低音の量感についてはアプリで抑えているくらいなので不満はありません。
Bass Moduleの最低再生周波数が40Hzとさほど低くはないので肌に感じるような低音までは出ないけど、映画に関しては満足しています。
次にサラウンド感についてですが、調整によってさらに良くなりました。
具体的にはハイトチャンネルのレベルを+50に上げ、リアスピーカーの設置位置を約30cm狭め(現在のリアスピーカーの間隔はユニット中心で142cm)、リアスピーカーのレベルを+10から0に戻しました。
ハイトチャンネルについてはかなり上げていますが、このくらい上げた方が立体感が出て良い感じです。
折角Atmosに対応しているので、3Dオーディオ(Dolby Atmos、AURO-3D)を収録した「BOB JAMES TRIO / FEEL LIKE MAKING LIVE!」の4K ULTRA HDディスクを購入して視聴してみました。
流石3Dオーディオというべきか、楽器の位置は通常の2chに比べて遥かに立体的で、ボブ・ジェームスのキーボードは、左右方向は左手のCDラックの辺り、前後方向はSoundbarと自分の中間よりも若干前くらいに位置します。
ベースとドラムはTVのやや後ろくらいに位置し、上方向への音の広がりも大きいので、サウンドステージはすごく広いです。
しかしながら一つ一つの音のクオリティは決して高くなく、オーディオ的にはかなり物足りないですね。
映像を見ながらだとそれほど気にはならないけど、音楽だけしっかり聴くには(オーディオシステムと比較すると)クオリティが低すぎます。
まあBoseを選んだ時点でそこのところには期待していなかったから、「やっぱりね」という感じ。
こう言ってはなんだけど所詮はSoundbarなので、製品形態からくる限界があるでしょうしね。
でも映画を観る時は(金属音を除けば)今の音で十分に満足できるから、私としては文句はありません。
音楽をしっかり聴きたい時はオーディオシステムを使えば良いのですから。
なお現時点でのアプリのオーディオ設定は次のようになっています。
そんなBoseのシアターシステムですが、iPad miniとBluetoothで接続し、radikoやYouTube(ラジオコンテンツ)を聴くのにも活躍しています。
従来はソファー後ろの窓際に設置してあるTechnics SC-C50を使っていましたが、Boseの方が声が自然だし、Bass Moduleがあるから低音も豊かだし、さらにマルチチャンネルシステム(2chソースでも内部でマルチチャンネル化している模様)故に音楽を聴く際の音の広がりが良いので、聴いていて楽しいです。
※SC-C50の後ろのボードは直射日光が当たらないようにするためのものです
iPadとのBluetooth接続だと、SC-C50はAAC接続でBoseの方は(多分)SBC接続だからSC-C50の方が音質自体は良いはずなんだけど、Boseを使う方が圧倒的に気持ち良く聴くことができます。
まあ音が聞こえる方向がSC-C50は後ろからなので、若干違和感があるという点もありますけどね。
と言うわけでSC-C50の出番がほぼ無くなってしまいました。
このまま置いておくのも勿体無いので、キッチンに移設しようかなと考えています。