Tern Eclipse P20(F:50/34T, R:11-34T)に取り付けていたシマノのカセットスプロケットは、10速ハブを11速化できるという超便利なものですが、11-34T(11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T)しか選べませんでした(他の歯数のセットがない)。
ロー側の34Tとかいらないのにと思っていたけど、実際使ったのは試しに登ってみた激坂(サイコンでは18%を超えていた)だけで、やっぱり普段は必要ありませんでした。
一方トップ側ですが、何回か長い下り坂で入れたことはあるものの、11Tはほとんど使用しませんでした(平地でこれを踏める脚が無いので使えないというのが正解)。
その上については、13Tはたまに使う、15Tは割と使う、17Tはよく使うという感じだったものの、この3つの歯数が一つ跳びだったので変速時のギャップが大きく(15Tだとちょっと重いけど17Tにすると軽くて回りすぎ、みたいな)、16Tと14Tがあったらいいのにと思っていました。
そんなこともあってMAVIC Cosmic SLR 45には、P20に付けようと思って買ったけど付かなかったので死蔵していた11-30T(11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30T)を付けたのですが、実際に使ってみるとどうもイメージと違うのです。
具体的に言うと、普通に走った場合15T以下のギヤを使う機会が無いのです。P20だと15Tは割と使うし13Tもたまには使っていたにもかかわらず、Infinitoだと17T止まり。
フロントはどちらも50/34Tだし平均スピードは3kmほど上がっているのに何か変。
直ぐに思い浮かんだのはタイヤ径の違い。
P20は16インチ、Infinitoは700cなので、同じ距離を進むために必要な回転数は計算するとP20の方が7%程多くなります。
でも、例えば20Tの7%は1.4Tにすぎないので、それだけでは使うギヤ範囲の違いを説明できなさそう。
では他に何が違うかとよく考えた結果、思い出したのがクランク長の違い。
Infinitoは170mmですがP20は172.5mmをつけていました。クランクが長い方が必要なトルクは小さくなるので、その分小さい(重い)ギアを踏めるのかなと。
一方P20の方がペダル回転円周は長くなるのでケイデンスは上げにくくなります。Infinitoの方が平均ケイデンスが高くなった要因の一つかもしれません。
この2つで全て説明できるのかどうかわからないけど、自分的には納得しました。
となると、多少余裕をみたとしても11-13Tなんか使わなそう、というか私の貧脚では使えなさそう。
だったらInfinitoに標準で付いていた11-32Tの方が使いやすいのではないかと思ったのです。
- 11-30T: 11-12-13-14 -15-17-19 -21-24-27 -30T
- 11-32T: 11-12-13-14 -16-18-20 -22-25-28 -32T
11-14Tは同じ構成なので置いておきます。またローギアも一旦置いておいて残りの6枚の構成を見てみます。
11-30Tでは15Tから27T、11-32Tでは16Tから28Tと、11-32Tの方が歯数が1つずつ大きくなっています。6枚の歯数差は同じ構成なので、使い勝手は変わらないけど単純に歯数が1つ増えた分軽く踏めそうです。
11-30Tでは今のところ17Tまでしか使えてないけど、15Tよりは16Tの方が使える可能性が高いという意味では11-32Tの方が使えるギアが増えて良さそうだし、貧脚の私にはローギアが32Tの方がいざというときに助かるかな...。
と言うことで、MAVIC Cosmic SLRのカセットスプロケットを純正ホイール(フルクラムRacing5)についている11-32Tに交換しました。
作業終了後、早速試乗です。
走ったのは平坦でスピードが出しやすいコースですが、17-19-21Tよりは18-20-22Tの方が私の貧脚には合っているし、また16Tも頑張れば使えそうなので目論見通り使えるギアが1枚増えました♪
今回は上り坂を走っていないので軽いギアについては試していないものの、先日11-30Tで短いヒルクライムをした際にはヒーヒーいいながらも何とか27Tで登れたので28Tの方がもう少し楽に登れると思うし、いざというときに32Tがあるのは心強いです。
25kmほど試乗した結論としては、やっぱり11-32Tの方が今の私の脚には合っているようです♪
この結果に気をよくし、あと15km程走って家に帰ろうと思った矢先、後から「プシュー」という音が!
何事かと思い、頭を下げて左後方を見ると白いものが盛大に吹き出してます。
「パンクした!」と思って慌てて路肩に停めてタイヤを見てみると、やっぱりシーラントが吹き出していました。
「参ったなぁ」という気持ちが半分、「チューブレスタイヤの本領発揮!」という期待半分で見ていたのですが、トレッド面からの吹き出しは直ぐに収まったものの、サイドウォールからの吹き出しは中々止まりません。
仕方がないのでツールケースに入れていたウェスでしばらく押さえてみました。
ウエスを取るとシーラントの吹き出しは収まったものの、タイヤを押してみると空気がほぼ抜けています。
ツールケースから携帯エアポンプを取り出しエアを入れてみたところ、ある程度エアが入るとまたシーラントが少し吹き出してきます。どうやら完全には塞げないようです...(T_T)
トレッド面のパンクはチューブレスの能書き通り対応できても、サイドウォールは厳しいということですね。
どうしようもないので自宅に戻ることにしたのですが、エアが抜けた状態で走るとホイールを痛めそうなので、自宅までの間に2回エアを補充し、何とか辿り着きました。
自宅に着いてから再度エアを入れてみたけど、やはりシーラントの吹き出しは止まらないのでこのタイヤはもうダメかな...。
「まだ買ったばかりなのに...(T.T)」
とりあえずシャワーを浴びて汗を流した後、(心で泣きながら)amazon、楽天、Yahooショッピングのサイトを探してみたけれど、イクシオンプロUST2の28cはどこにも在庫がありません。25cはあるけど28cはどこも在庫切れ。
だったら海外サイトはどうかと思ってBikeINNを見てみたところ、在庫はあるんだけどメーカー流通政策により日本には出荷できないとの表示が!これは並行輸入対策ですね。
個人的に並行輸入対策は否定しませんが、それをするなら日本国内での在庫切れは起こさないで欲しいわけです。前回(MAVIC Cosmic SLR 45を買った時)は何とか確保できたけど、今回は前回購入したお店も在庫切れです。
ショッピングサイト/モール系は全て在庫無しだったので、単独で展開している自転車オンラインショップを探してみたところ、ホームページ上では「在庫あり」になっているお店をようやく発見!
直ぐに電話したけど全然繋がらないのでトップページを見てみたら、(24日土曜日は)臨時休業で営業は26日(月)からでした。
最悪在庫がないことも考えられるので(在庫有りになっていたのに実際には在庫がなかった経験は何回かあります)、M-2でMavic以外の候補として薦められたピレリかIRCの28cに交換することも視野に入れつつ、まずは月曜日を待つことに。
そして本日11時。開店時間を見計らって電話してみたところ、ホームページの記載通り在庫はあるとのことでした!(素晴らしい!)
直近必要なのは1本だけだけど、今後のことを考えて2本注文しました。明日届く予定なので、届いたら直ぐにタイヤ交換するつもりです。
チューブレスタイヤの交換は初めてだけど、必要な器具・シーラントは揃っているので何とかなるでしょう。そのレポートは次回にでも。