まだ使い始めて数日ですが、後編では現時点での感想を書き留めておこうと思います。ただその前に、機能設定等についてまとめておきましょう(★は本体もしくはMusic Centerでしかできないものです)。
【本体でできる操作/設定】
- 電源on/standby☆onは本体のみ
- Bluetooth機器のペアリング
- NFCによるBluetooth機器のワンタッチ接続★
- 音量調整
- イルミネーションLEDの明るさ調整(off/32段階)
- キャンドルライトモードのon/off
- キャンドルライトモードの強さ設定(2種類)★
- スリープタイマーのon/off
- WPSボタンによるWi-Fi接続★
- プッシュ&プレイボタンによるSpotifyの再生★
【Music Centerでできる設定】
- 電源off
- サウンド設定:ベースブースターon/off★
- サウンド設定:DSEE HX設定(auto/on/off)★
- プッシュ&プレイ再生設定(Spotifyの登録)★
- 照明設定:LEDの明るさ調整(off/32段階)
- 照明設定:キャンドルライトモードのon/off
- スリープタイマー:on/off
- スリープタイマー:タイマー時間(15分〜120分:6区分)★
- 電源オプション:オートスタンバイon/off(未使用状態15分でoff)★
- 電源オプション:電池残量確認★
- その他:Bluetoothコーデック設定(オート/SBC)★
- その他:Wi-Fi SSID確認★
- システム:ソフトウェアアップデート(グレーアウトしているので使えるかどうか不明)
- システム:ネットワークスタンバイ(グレーアウトしているので使えるかどうか不明)
- システム:機種名変更★
- システム:ソフトウェアバージョン確認★
- システム:自動アップデートon/off★
- システム:タイムゾーン設定★
- システム:IPアドレス確認★
- ネットワーク接続診断★
- Wi-Fi電波測定★
- 他の機器とのグループ作成:Wireless Multiroom/WirelessStereo/Bluetooth Speaker Add function★
【Music Centerで選択できるソース】
- マイライブラリー:スマホ/タブレット本体に入っている音楽(プレイリスト可)/iTunesライブラリ★
- Audio in:ステレオミニプラグで入力されるアナログ音声★
- Home Network:DLNAサーバー内の音楽★
- Amazon Music★(アプリ登録が必要)
- YouTube★(アプリ登録が必要)
- ミュージック:ミュージックアプリのライブラリ★
【Music Centerの再生操作】
- スタート/ストップ/トラック送り/トラック戻し(ただしTimeバーを操作して再生位置を自由に変えることはできない)★
- 音量調整
- Play Mode:off/Repeat Track/Repeat All/Shuffle All★
【iOSの設定を使うもの】
- Bluetooth機器ペアリング
抜けはあるかもしれませんが、LSPX-S2の機能は概ね網羅していると思います。
ざっくり言うと本体でできるのは基本的な操作/設定で、詳細な設定はMusic Centerを使うというスタンスですが、電源on、キャンドルライトモードの強さ設定、プッシュ&プレイによるSpotifyの再生は本体からでないと(多分)できません。どうしてそうしたのか良くわからないですね。
電源onについては、Music Centerのシステム設定の中にあるネットワークスタンバイ機能が使えればMusic Centerからできるはずなのですが、現時点ではできません。もしかするとアプリ(あるいはファームウェア)のアップデートによって近い将来できるようになるのかもしれません。(あるいは私の設定が何か間違っているのかもしれませんが...)
【6/18追記】まだ状況の切り分けができていないのですが、本体電源offの状態でHome Networkを選択した際に本体の電源が入る時がありました。その時はネットワークスタンバイ機能がグレーアウトではなくon/offできる状態でした。できる時とできない時の状況の違いを探ってみたいと思います。
本体の操作ボタンは、底面近くの本体外周(後ろ側)に電源ボタン、プッシュ&プレイボタン、音量調整ボタンが、底面にLED照度調整ボタン、Bluetoothペアリングボタン、NFCセンサー、Timer/WPSボタン、リセットボタンがあります。
外周のボタンは手探りだと位置が非常にわかりづらく、特に電源ボタンの位置がわかりづらいのはベッドサイドで使うには非常に不便。仕方がないので電源ボタンが手前側に来るように本体を設置していますが(どの方向に設置しても音の出方は変わらないので)、早いことネットワークスタンバイ機能が使えるようになって欲しいものです。
LEDの照度はMAX(32)にしても暗めの照明くらいなので、文字を読むのは(私の視力では)ほぼ無理。基本的には就寝時に使うので、今のところ照度は最低にしていますが、それでも室内がほの明るくなってしまうのでいずれLEDはoffにするかもしれません。
キャンドルライトモードは照度変化が却って鬱陶しいのでoffにしています。
Music CenterでのNASの操作は、X88の時にも触れたけど、あまり使い勝手は良くありません。一番最悪なのはローカルのプレイリスト機能が無いことで、次に最悪なのはアルバム選択の際にアルバムアートが表示されないことですね。
4月末にリビングに導入したTechnics SC-C50の操作アプリもアルバムアート表示についてはMusic Centerと同様なのですが、ローカルのプレイリスト機能が使えるので予めプレイリストをいくつも作っておけばさほど不便さは感じません。別に難しい話ではないと思うので、アップデートで是非改善してほしいものです。
機能編の最後に本体デザインについて触れておくと、LSPX-S2は低重心化を図ったことと、底面に円形のゴムエッジがついているため、倒れにくいし滑りにくくなっています。少し傾いているベッドのヘッドボードに載せてみましたが、不安定さはほとんど感じません。
デザインも少しレトロっぽい感じがして、個人的にはモダンなLSPX-S1よりも気に入っています。
さて、最後に肝心の音についての感想です。
まずリビングのテーブルに設置して音量を上げた状態での感想です(Soundgenicがソースで、音源は非圧縮のAIFF)。
- モノラルなんだけど拡がりがある音で、なんか不思議な感じ。レビューでは「どこで鳴っているのかわからない」みたいに書いてあるのを見かけたけど、それは言い過ぎかと。2m位の距離ではLSPX-S2がどの方向にあるかはハッキリわかる。ただし(モノラルなのに)その方向に音の拡がりがあるというのが独特かと。壁際のサイドボードの上に置くと上から音が降ってくる感じが出るのでお薦め。
- リビングで使うには音量を相当上げないといけないが(クラシックだと80〜90%、J-POPだと60〜70%くらい)、個人的には十分な音量がとれる(ただし私は小音量派なのでご注意の程)。ただ、この時にLSPX-S2の方を見ると、この音が小さなLSPX-S2から鳴っているというのがちょっと信じられない感じがする。本体の大きさにそぐわないスケール感がある音だと思う。
- 中高音がクリアで繊細。アコースティック楽器はかなりリアルな鳴り方だけど、音が大きくなった時に高音に若干ヒステリックさ(キンキンして耳につく)を感じる時もある。
- 低音は量感があるとは言いがたいし、低い低音は出ないんだけど、LSPX-S2だと個人的にはあまり気にならない。SC-C50の場合は低音の量感が凄く気になるのだが、LSPX-S2は聴く側のスタンスが違うというか、そういう風に思わせる音の質感なのかも。
- 楽器の音もさることながら、録音に入っている場の雰囲気がうまく表現できている。つまりは再生している情報量が多いのだと思う。
ではベッドサイドに設置して小さな音量で聞くとどうかと言うと、
- ピアノやヴァイオリンソロなどはクリアで音の質感が高く、とても心地よい。
- 音量が小さいので音の拡がり感は弱くなる。もしかしたら設置位置を変える(正面で距離のある少し高い場所、もしくは逆にベッドのヘッドボード上)と良いかもしれないので、いずれ試してみたい。
- 音量が小さくても中高音が不明瞭にならないのが凄い。一つ一つの音がきっちりと分離し、存在感を持って聞こえる。ボーカルも然り。
- 低音を期待してはいけない...(^_^;
という感じで、音が部屋中に拡がるなんてことは全くないんだけど、それなりに雰囲気のあるキレイな音が楽しめるので、及第点かと。
ただしJ-POPやROCKは雰囲気にそぐわないので、必然、アコースティック系でソロ〜小編成のクラシック、Jazz、環境音楽などになりそう。Amazon Musicに川のせせらぎ、波の音、森の音があったと思うので、今度試してみようと思います。
グラスサウンドに対して事前に想像していたイメージと比較すると、音の拡がり感は期待したほどではなかったけど、中高音の音のクリアさと質感は期待通りだったので、総合的にはまずまずの満足感です。リビングはSC-C50、ベッドルームはLSPX-S2というのは、中々に良い配置かな。
本音を言うなら2台目を導入しWi-FiでつないでStereo再生してみたいです。ベッドのヘッドボードの左右に設置すれば小音量でも拡がりのある音が楽しめそうなんですが、それよりも先に導入したいものがいくつもあるので実現は難しいかな。
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