ゲットしたSC-C50を手にビックカメラ有楽町店を後にし、12時過ぎに自宅に到着。お昼を食べてからセッティングをしました。
我が家ではWi-Fiのみで接続するので、まずGoogle HomeアプリでSC-C50のワイヤレス設定をします。ちなみにGoogle Homeアプリを使わない場合はWPS(プッシュボタンかPINコード)で接続設定ができるようです。
それ以降はTechnicsのAudio CenterアプリでSC-C50の設定をします。Audio Centerアプリの設定メニューはこんな感じ。
設定方法について細かく書くつもりはありませんが、SC-C50にしようと思った要因の一つであるSpace Tuneについては触れておきましょう。
これはSC-C50の設置場所に応じて周波数特性を最適化する機能で、Free、Wall、Corner、Auto、Measured の5つのモードがあります。
このうちFree、Wall、Cornerの3つはプリセットで、AutoとMeasuredはSC-C50からテスト信号を出して測定し、その結果に基づいて周波数特性を変えてくれます。
AutoとMeasuredの違いは、AutoがSC-C50本体上面にあるマイクで測定するのに対し、MeasuredはリスニングポジションでiOS機器のマイクを使って測定するという点。このMeasuredモードの存在がSC-C50を選んだ理由の一つです。
実際に測定してみた結果はこんな感じ。青線が本体の標準特性と測定結果との差で、赤線が補正後の特性との差になっています。
最初はiPhone7(iOS12.2)を使って測定したものの、何度やってもうまくいかず(SC-C50本体からテスト信号が出ない)途方に暮れたのですが、だったらと言うことでiPad mini4(iOS12.2)でやってみたらこちらはうまく測定することができました。
ちなみに使用機器を判別してアプリがマイクの位置と持ち方を画で教えてくれるのはとても親切な設計だと思います。
Space Tuneのモードによる違いを一通り試した感想ですが、Free(補正無)を基準にしてWallとCornerは主に低音の膨らみを抑える効果となるのに対し、AutoとMeasuredはその効果が低音に止まらず中高音域にまで及びます。
具体的には中高音のフォーカスが合って音像が引き締まり、音が明瞭になります。高音の伸びや透明感の表現も良くなる感じ。AutoよりもMeasuredの方がその効果が大きいので、iOS機器を持っている場合はMeasuredを試してみるべきだと思います(iOS機器のみ使用可能)。期待はしてたけど、期待以上の効果でした!
またSpace Tuneとは別にVoice Modeという機能があるのですが、Onにするとボーカル域が前に張り出してきて存在感が強くなり、それがサウンドステージの立体感を増すという効果につながるため、かなり使えると思いました。効きすぎると思った場合はTone control(Bass、MID、Treble)のMIDを下げるとある程度調整できます。
聴くジャンルにもよるけど、基本は Space Tune = Measured、Voice Mode = On、Tone controlでBassを少し上げるという設定にしました。
なおAudio Centerアプリについてですが、再生中の曲を表示する画面ではアルバムアートが表示されるのに、選曲の際にアルバムアートが表示されないという点は何とかして欲しいものの、構成もわかりやすいし操作に対する反応も速いので、まあ良くできている方かなと。X88で使用するSONYのMusic Centerアプリよりは断然使いやすいですね。
次回はSC-C50の音について書きたいと思います。
〜つづく