USB接続の音は前回の日記で書いた時よりも多少マシになったものの、中低音の曇った感じがまだ取り切れません。そこで有線LAN接続〜SoundgenicをミュージックサーバーにしてSonica DACをレンダラーにする〜を試してみることにしました。
iPadによるSoundgenicコントロールを可能にするために設置した無線LAN中継機(無線LANルーターを中継機モードで使用)背面のLANポートを使用する方法もありますが、ノイズが多そうなので別にL2スイッチ(アライドテレシス AT-GS910/8)を調達。またLANケーブルもサンワサプライのカテゴリ7A(単線)KB-T7Aを購入しました。KB-T7Aは見かけはちょっと太いものの容易に曲げられるので取り回しはさほど悪くないです。
Sonica DACはOpenHomeに対応していないので、Soundgenicの設定でNetwork RendererをDMRに変更。コントロールアプリはSonica AppとFidataを併用します。
接続直後の音は高音に変なピークがあって情報量も解像力もイマイチ。これならUSB接続の音の方が明らかに良いですが、スイッチングハブもLANケーブルも下ろしたてなので、ここは我慢してエージングを開始。特にLANケーブルは単線なので最低でも50時間はエージングしたいところです。
例によってシステムエンハンサーのファイルのリピート再生を実施しつつ、寝る前の1時間ほど試聴を行うというパターンで1週間エージングを継続。音の方はほぼ安定してきたので、今日の午前中に試聴を実施しました。以下はその感想です。比較対象はMacbook Pro、Audirvana2、Sonica DACによるPC audioです。
- 音が太く、厚みがある
- 中低音が力強い
- 高音の当たりが少し柔らかく、金属音が弱い
- USB接続よりはマシだが透明感がまだ物足りない
- 解像力、繊細さにやや欠ける
バランス的には高音が少しおとなしいものの、中低音が力強いのは良いです。全体としては悪くないし、USB接続時の中低音の曇った感じが無い分こちらの方が良いような気はしますが、思っていたよりも差は小さい感じ。USB接続時の曇りがなくなったら、ほとんど差は無いかもしれません。
PC audio再生に比べると解像力と透明感は劣るものの、音の力強さは上回っています。SSDとHDDの違いが影響しているのかもしれません。
音についてはこんな感じなのですが、実はUSB接続時には生じなかった新たな問題が勃発!それはSonica Appで再生していると、たまに曲頭(スタートから1秒以内)の音が乱れることです。頭が切れるわけではなく、立ち上がりのピッチが乱れるような感じ。
最初はネットワークの問題かとも思ったのですが、不思議なことにFidata Appだとこの乱れは起きません。また何となくですが、Fidata Appで再生した方が音が安定しているような気もします。何故再生アプリで違いが生じるのか不可解ですが、(一時停止ボタンが効かないという問題はあるものの)Fidata Appを使えば発生しないのでとりあえずは良しとしておきます。最終的にLAN接続を採用する場合には、もう少し原因を探ってみる予定。
現在の音をベースに考えると、LAN接続の音の方が若干良いとは言えるものの、操作の安定性や多機能性(ギャップレス再生、オンデバイスプレイリスト)は明らかにUSB接続(正確にはUSB接続時に利用可能なOpenHome)が優れています。USB接続時の曇りさえなくなればUSB接続を使いたいところですが、悩ましいですね。
と言うわけで、次なる手を打つことにしました。実は既に今日の昼に実施済みなのですが、その話は次回に。

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