前回に引き続き、最近導入したものの第2弾です。
以前からこのブログをご覧になっている方はご存じのことかと思いますが、オーディオほどでは無いにせよキッチン(調理)用品もかなり好きで、気になるものがあると直ぐに手に入れたくなってしまいます。
今回気になって導入したのはセラミック包丁。以前から存在は知っていましたが、実のところほとんど興味はありませんでした。やっぱり包丁は金属が一番だと思っているし、次に手に入れるとしたらダマスカス鋼の包丁〜切れ味もさることながら、ため息が出るほど刃紋が美しい〜と決めていました。
それに以前セラミックのフライパンを導入したことがあるのですが、確かに軽くてハンドリングしやすいし最初のうちはテフロン系よりもこびりつきにくくってとても使い心地が良かったものの、その後段々とノンスティック性能が落ちてきて(しかもテフロン系よりも初期性能が保たれる期間が短い)、結局処分してしまったという経験があります。そんなこともあり、セラミックに対してはあまり良いイメージがありません。
なのに何でセラミック包丁を買おうと思ったかというと、この記事を読んだから。タマネギを切っても眼がほとんど痛くならないってホントかなと思ったのが切っ掛けです。
全ての野菜の中で私が最も良く使うのがタマネギなので、もし記事の内容が真実なら導入する価値はあるかなと思った次第。そんなに高価というわけでもないので、ダメもとで試してみることにしました。
導入したのは京セラの三徳包丁。ただし通常バージョンのホワイトブレードではなく、強度が20%高いブラックブレードタイプです。
それから約1ヶ月間使ってみた感想を書き留めておきます。
◆利点
- とにかく軽いのである意味扱いやすい。
- 押し切りや引き切りに関しては確かに切れ味は良い。特に水気の多い野菜(パプリカとかトマトとか)はスパッと切れて実に気持ち良い。
- タマネギに関しては、確かに目の痛みが少ない気がする。
- 金属包丁に比べると素材の切断面が包丁の刃にくっつきにくいためか、切った後の素材離れが良い気がする。
- 肉の切り分けの際に切れ味が落ちにくい。金属の包丁は脂肪が刃に纏わり付くと切れ味が段々落ちていくのだが、その落ち具合が小さい気がする。
- 切れ味が長持ちする(らしい)。
- (私は手で洗いますが)食洗機で洗える。
◆欠点
- 軽いことが扱う上での徒になることが無きにしも非ず。ケースバイケースだけど、ある程度の重さがあった方が安定する場合もある。
- 最大の欠点は刃の形状故に落とし切りが苦手なこと(家電Watchの記事参照)。重さが軽すぎて素材に力が加わりにくいこと、さらには強い衝撃を与えると刃が欠けやすいというセラミックの弱点があるため、包丁をまな板に叩きつけることになるネギの高速小口切りができない。
- 固い野菜(特にカボチャ)を包丁に体重をかけて落とし切りで切り分けるのに使えない(刃が欠けるかもしれないと思うと怖い)。スライスするのは問題ないけど...。
- 京セラのセラミック包丁は安全性のため包丁の先が丸みを帯びているため、例えば鶏の胸肉を包丁の先で突いて火を通りやすくするとかいった使い方ができない(フォークを使えばよいけど洗い物が増える)。
というわけで結論。
金属製の包丁よりも使う場面が限定されるけど(金属製の包丁の方が万能感がある)、固すぎない野菜や肉を切り分けるには良いと思いました。1ヶ月では評価できませんでしたが、金属包丁に比べて切れ味が落ちにくいというのが事実なら、1本持っていても良いかもしれませんね。
私は使い分けの一本にこのセラミック包丁を加えることにしました。
最後におまけ。包丁のついでにセラミックピーラーも買ってみました。悪くは無いけど、普段使っているツヴィリング・ヘンケルスの方が切れ味も使い勝手も良いかなぁ...。
京セラ セラミック 三徳包丁 黒刃 ブラック 大 160mm 漂白除菌OK 無料研ぎ直し券付 FKR160HIP-FP
- 出版社/メーカー: 京セラ
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