memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

OPPO Sonica DAC ネットワークプレーヤー機能についての感想

昨晩、帰宅して直ぐにOPPO Sonicaアプリをダウンロードし、Sonica DACのネットワーク設定を実施。Sonica DACはベッドルームに設置しているのですが、ベッドルームにはLANポートがないためネットワーク接続にはWi-Fi802.11ac)を使用します。設定はマニュアルを見なくても問題なくできました。


次にZ1ESとの接続です。アプリのネットワーク再生タブをクリックして、リストからZ1ESを選択。設定の途中でネットワークが切断されてしまったものの、2度目はうまくいきました。


“ジャンル”からアルバムを選ぶ場合のディレクトリ構造は次の通り。


■Level-1:カテゴリー選択(TOP)


■Level-2:ジャンル選択


■Level-3:アーティスト選択


■Level-4:アルバム選択


■Level-5-1:全てのアルバムを選択した場合


■Level-5-2:特定のアルバムを選択した場合


ディレクトリの構造はZ1ESのアプリと同じなので操作に戸惑うことはありません。また応答速度も速いので、イライラすることもありません。
ただしZ1ESのアプリだとLevel-4のアルバム選択画面でアルバムフォトが表示されるのでわかりやすいのですが、Sonicaアプリでは上記のキャプチャーを見てわかるとおりアルバムフォトが表示されるのはLevel-5からなので、その点は使いにくいです。


曲選択後、概ね2〜3秒ほどで再生が開始されます。曲の頭が欠けるといったトラブルもありませんし、再生トラックの変更もスムーズです。


Z1ESに入っている全てのフォーマット(AIFF:44.1kHz/16bit、AIFF:48kHz/16bit、WAV:96kHz/24bit、FLAC:44.1kHz/24bit、FLAC:96kHz/24bit、DSD:2.8MHz)について、再生可能かどうか試してみました。


DSDファイルを最初に再生した際、再生トラック変更時に結構大きなポップノイズが発生。Wi-Fi接続なのでファイルサイズが大きいDSDの場合は不具合が起きるのかもしれませんが、その後同じアルバムを再度再生した時にはノイズは全く発生しなかったので、最初の時はたまたまだったのかもしれません(例えばWi-Fiの感度が下がったとか)。
DSD2.8MHZ以外のフォーマットに関しては、全く問題なく再生できました。


ちなみにSonicaアプリでネットワークサーバーを選択し曲を選んで再生を始めると、Sonica DACの再生は自動的にネットワーク再生に切り替わるようです。通常のDAC(USB-B入力、デジタル入力)に切り替える場合は本体のソース選択で目的のものを選びます。
ただ、アプリ経由で選べるもの(ネットワーク再生、USBストレージ、AUX入力、Bluetooth)と、本体前面のソース選択ノブで選ぶもの(USB-DAC機能、Optical、Coaxial、Aux-in)が分かれているのはすこしわかりづらいですね。


それとBluetooth機器ペアリングすると、そのペアリングを解除しない限りBluetoothでつなぎにいこうとするので(デジタル入力に切り替えても、本体の機能設定でBluetoothを解除しても、直ぐにBluetooth機器への再接続が始まる)、その点もちょっと使いづらいですね。他のソースに切り替えた時はペアリングは解除して欲しいです。


さて、最後に最大の関心事である再生音質について少し触れておきましょう。と言ってもまだ30分ほどしか試聴していないので飽くまで暫定的な感想としておきます。


iPod+iD100からのデジタル入力と、Wi-Fi802.11ac)経由でのZ1ES内のファイル再生との比較になりますが、AIFF音源に関しては音のクオリティ(情報量、解像力など)にほとんど差がないように感じました。強いて言うならデジタル入力の方が僅かに音がクリアですが微差だと思います。
ただ音の聞こえ方は違っていて、ネットワーク再生の方が楽器が少し遠くで鳴っているように感じます。これは、Sonica DACに信号が入るまでの機器構成が違うので、その影響だと思われます。


24bitファイル、DSDファイル(いわゆるハイレゾファイル)はiPod+iD100で再生できないため再生方法による音質差を直接比較することができませんが、ネットワーク経由での44.1kHz/16bitファイル再生とのクオリティの差が小さいように感じました。メインシステムで同じDSDファイルを再生した時にはCDクオリティとの差がもう少し大きく感じるのですが、そこまではいかない感じです。


ただしこれはDACの性能によるところではなく、あくまでWi-Fi経由でのストリーミング再生であることの影響が大きいのではないかと推察します。いずれMacBookをUSBでつないでDSDファイルを再生してみようと思うので、そのあたり(DACの性能によるものかどうか)はハッキリするでしょう。


ネットワーク再生の音質に関してはもう少し聞き込んだ後に再度触れようと思いますが、個人的には期待以上のクオリティだったので、ヘッドフォンシステムのソース機器として長い間使ってきたiPod+iD100は引退させ、Z1ESをサーバーとしたネットワーク再生に切り替えることに決めました♪