Z1ESのUSBデジタル出力をMA1 DACに入れて再生するという環境下での不具合ですが、曲を再生している途中で別のアルバムの曲に切り替える際、曲の頭が切れる(3秒前後?)という不具合が出る場合があります。曲によっては頭切れが起こらない時もあります。
最初は「サンプリング周波数が異なる曲に切り替える際、MA1 DAC側での切り替えに時間がかかり、そのせいで頭切れが起きるのではないか」と推測していました。
しかしながら色々なパターンを試してみたところ、同じアルバム内の別の曲に切り替える際にも起こることがあるし、逆に別のアルバムの曲を選んでも頭切れしないこともあります。
アプリのタイムバーの動きをよく見ると、曲を切り替えた場合は0秒〜1秒〜0秒と行って戻るような動きをすることが多く、その場合に頭切れが起こりやすいようです。その後、3〜4秒のポイントを過ぎると再生が安定します。
曲によっては頭から曲が始まる(音が入っている)ものもあるし、冒頭の数秒は空白のものもあるので、頭切れが起こらないと感じる曲でも実際には頭切れが起こっていて、単にその部分に音が入っていないから気がつかないのかもしれません。
ふと不思議に思ったのは、Audirvana+とMA1 DACで再生する場合に一度も頭切れが起こらないのは何故なのかという点ですが、A+は再生する曲のデータを一旦メモリバッファに載せるのでその分の処理時間がかかるため、タイムラグが発生して結果的に頭切れが起こらないのではないかと。
もしそうだとすると、Z1ESのメモリバッファはサイズが小さいためタイムラグがほとんど起こらず、結果、MA1 DACの準備が整う前にデータを送り始めてしまうために頭切れが起こるのかもしれません。
そもそもUSB Audio Class2.0の場合に、再生機器側とDAC側とで再生タイミングを合わせるネゴシエーションが行われているとするならば上記の推測は間違っていることになりますが、2.0ってアシンクロナス再生に対応していると思うので、そのあたりが関係しているのかもしれません。
その辺の規格や仕組みには疎いので、本当の原因が何なのかはわからないですね。