memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

HAP-Z1ESがUSBデジタル出力に対応!

本日HAP-Z1ES/S1のファームウェアアップデートがリリースされました。


●ソニーのファームウェアアップデートサイト


注目のアップデート内容は次の通り。

  1. メディアサーバー機能の追加
  2. USB端子からのデジタルアウト(現時点ではソニーのTA-ZH1ESとCAS-1のみ対応)
  3. 本体再生画面でのシーク機能
  4. 「アルバムに移動」が機能強化され、「アルバム」「ジャンル」「アーティスト」「フォルダ」へのジャンプが可能に
  5. 本体での「再生キュー」「プレイリスト」編集機能が強化
  6. 再生停止/再開時のフェードアウト/フェードイン機能追加
  7. オートスタンバイの時間選択が可能に(これまでは20分のみ)
  8. 接続していない外付けHDD情報の削除が可能に


個人的に興味があるのは1と2です。


メディアサーバー機能は、同一ネットワーク上のネットワークプレーヤーでZ1ES内の音源を利用できる機能。この機能があればベッドルームのヘッドフォンオーディオシステムの音源であるiPodClassicの代わりに使うことができます。これまでは新しく買ったCDをZ1ESとiPod Classicの両方にコピーしなければならなかったので面倒でしたが、音源をZ1ESに一本化できればその手間も無くなります。実に素晴らしい!


とは言え、今現在ベッドルームにはネットワークプレーヤーがないので、Z1ESをメディアサーバーとして使うためにはプレーヤーをなんとかしなければ...(むふふ、新しく機器を導入する理由ができてしまった♪)


理想的には、

  • ネットワークプレーヤー機能(操作用iOSアプリ有り)
  • 無線LAN対応
  • 高音質DAC搭載
  • ディスクリート・アナログ回路(I/V変換、ヘッドフォンアンプ)
  • ヘッドフォン・バランス出力


を備えている機種でかつ音が良ければ、今ある機材を全て売り払って買い替えるんだけど、まず存在しないでしょうね。


次善の策は、アンプはP-700uをそのまま使い、iPod Classic/iD100 + Wadia521の部分を1台で置き換えることですが、これは所謂ネットワークプレーヤーの機能そのままです。ただし無線LAN対応のものは少ないみたいなので、その部分だけは別途構築する必要があるかもしれません。


ネットワークプレーヤーに関してはZ1ES以外あまり調べたことなかったので、少し情報収集してみようと思います。




さて、今回のアップデートにおける最大の注目点は2のUSBデジタル出力です。
ミドルクラス以上のDACをお持ちのZ1ESユーザーの中には「Z1ESにデジタル出力があればDACにつなげられるのに...」と思われている方も多いと思うんですよね。かく言う私もそうで「MA1 DAC経由で再生できたら良いなぁ」とずっと思ってました。


今回のアップデートはあくまでUSB端子からのデジタル出力ですが、MA1 DACはUSB入力があるので物理的に接続はできます。
問題はMA1 DAC側でZ1ESからの信号を認識できるかどうか(あるいはZ1ESがMA1をDACとして認識するかどうか?)だけど、DSDをDoPで出力可能と言うことはUSB Audio Class2.0に準じていると思うので、きっと認識すると思うのですが果たしてどうでしょう?


ちなみに対応機種となっているCAS-1商品サイトの「PCとのUSB接続」の項を見てみると、「Windows7/Windows8/Windows8.1は自動的に専用ドライバーがインストールされます。Macはドライバーのインストールは不要です。」と書いてあります。これって(専用ドライバーのインストールが自動か手動かは別として...)USB Audio Class2.0対応のUSB DACの説明ですよね。


従って、ファームウェアアップデートの説明で対応機器がソニーの2機種になっているのは、他社の機器は動作確認をしていないという理由からであって、この2機種以外に接続可能な機器はあると思うのです。


というわけで、できるだけ早急に試してみようと思います♪


【追記】
帰宅して直ぐにZ1ESのファームウェアアップデートを実行。
本体の設定画面を見てみると、「オーディオ設定」の中に「USBデジタル出力」と「DSD出力(DoP)」というメニューが追加されていました。


「USBデジタル出力」は“Auto”と“Off”が選択でき、「DSD出力(DoP)」は“On”と“Off”が選択できます。


「USBデジタル出力」を“Auto”にし、「DSD出力(DoP)」を“On”にした後、MA1 DACとZ1ESをWireWorldのUSBケーブルで接続。それからMA1 DACの入力をUSBに変更すると、入力信号192kHzのLEDが点灯しました! ということは、Z1ESからのUSB出力を認識していると言うことです。


iPad mini4でHDD Audioアプリを起動し、ドキドキしながらAIFF:44.1kHz/16bitのファイルを再生してみたところ、ちゃんと音が出ました!
次にFLAC:192.0kHz/24bitとWAV:96kHz/24bitを試してみましたが問題なく再生。
最後にDSD2.8MHzを選択。全く問題なく再生できました!
これでZ1ES内に保存してある全てのファイルフォーマットが再生可能であることが確認できたわけです。実に素晴らしい!


これまではZ1ESのアナログ出力をPL-Lに入れていましたが、接続に使用しているOrganic Audioのインタコに若干不満がありました。とは言えおいそれと買い替えるわけにもいかず、仕方ないなと諦めていたのですが、MA1 DAC経由であればValhallaを通ることになるのでもうOrganic Audioのインタコの買い替えで悩む必要はなくなりました!


次にZ1ESのアナログ出力の音と比較してみようとPL-Lのセレクタを切り替えたのですが、残念ながら音は出ませんでした。どうやらUSB出力とアナログ出力は排他的関係のようです。MA1 DACの入力をUSB以外にして試してみましたがやはりZ1ESのアナログ出力から音は出ませんでした。
と言うことは、MA1 DAC経由の音とZ1ESのアナログ出力を比較するには、USBケーブル自体を外すか、あるいは本体設定画面でUSBデジタル出力をOffにするかのどちらかが必要ということです。アプリでUSBデジタル出力の変更ができたら楽なんですけどね。


今MA1 DAC経由で再生しながらブログを書いていますが、第一印象ではZ1ESのアナログ出力よりもZ1ESからのUSB出力をMA1 DAC経由で再生した方が音が良い感じがしています♪
勿論プラセボである蓋然性も大きいので、何れ時間があるときに比較してみましょう。


兎にも角にも、Z1ESに貯めてある音源をMA1 DACでD/Aコンバートして再生できるようになったことは、素晴らしいとしか言いようがありません!
ソニーさん、ありがとうございました!