アップグレードに出していたMA1が金曜日に戻ってきました!
アップグレードの内容は、
なので、外観は何ら変わりがありません。フロントパネルの電源ボタンにつけていたQR-8もそのままです。
また代理店から連絡が無かったので、電源部につけたファインメットビーズ、オーディオグレードに交換したヒューズもそのままだと思われます。
以前UX-1を使っていた時、エソテリックに2回アップグレードに出しましたが、その際はIsoClean Powerのヒューズが外されて戻ってきましたので、海外のメーカーは日本のメーカーほど神経質ではないのかもしれません。
とりあえず1時間ほど通電した後、音出ししてみましたが、ちょっと高音が固い感じです。
それから約2時間試聴した感想は以下の通り。
- 高音の固さもあってか、音のエッジが良く立っている
- そのせいか柔らかさやしなやかさが以前よりも少し減った感じ
- 大きく改善されると聞いていた高音の透明感やサウンドステージの拡がりは、さほど感じない
正直言って期待していたほどの変化ではありませんでした。メーカーの言う「音がNext Stageに進化する」というのはあきらかに誇大表現だと感じた次第。
とは言うものの、まだまだアップグレード直後なので早計に結論は出せません。特に今回のアップグレードは単なるソフトウェアの書き換えだけではなさそうな感じもするので、ある程度バーンインが必要でしょう。それにMA1自体が必ずしも寝起きが良い機器ではないので、1時間の通電と2時間の試聴ではまだまだウォーミングアップ不足です。
というわけでもう少し長い目で見守ることにしました。
そして翌日。通電開始から概ね24時間が経過したので、途中経過確認の試聴を実施。
まず試聴したのは、昨日最後に聴いてOracleの中に入ったままになっていた「パガニーニ・ヴァイオリンとギターの音楽/テレベジ、プルンバウアー」です。
1曲目を冒頭数十秒ほど聴いただけで確信しましたが、昨日の音とは全然違います! それから1枚通しで聴いた感想は以下の通り。
- 音の立ち上がりが鋭い
- ヴァイオリンの音のディティールが精緻
- ヴァイオリンとギターの定位(左右・前後・上下)がさらに明確になっている
- 左右の拡がりはさほど変わらない感じだが、上下と奥行きの拡がりが少し大きくなった
- 空間が以前よりも濃く感じる
- 音の一つ一つのフォーカスがシャープで、楽器の音像がぼやけずに小さく締まっている
- サウンドステージの抜け感が良くなり、高音の透明感も確かに増している
いや〜、ビックリしました! 昨日の音は何だったんだという感じです。
特に印象的なのが、解像力の向上と空間の中での3次元的音像の定位の明確さ。音色が変わったわけではないので別のDACを聞いているようだとまでは言いませんが、上位機種に買い替えたような感覚はありますね。
それと、OracleとMA1を繋いでいるValhallaとPlatinum Eclipseの音の違いが以前よりも明確に感じられるようになりました。
試聴はさらに続きます。
〜次回につづく