ここ数年はイアフォンで音楽を聴くということがほとんどなく、それなりに使い込んだイアフォンはクリプシュのX10だけで最近のイアフォンの音がどうなのかはさっぱりわかりません。そういうわけで、X10あるいはヘッドフォン(HD800)との比較になってしまいますが、第一印象を書き留めておきます。
ちなみに再生はiPod Classicへの直刺しで、イアピースはコンプライではなくてスパイラルドットのMLを使用しています。
- これまで使ってきたのがX10なので、重くて大きいというのが正直な感想
- コードがそれなりに太くて断線しにくそうなのは良いのだが、コード自体の弾力性が強いので思っていたよりも使いづらい
- プレーヤー側のミニプラグは金属製でしっかりしている。ただ断線防止用のスプリングが長いので、キャリングケース収納時にやや困る
- シュア−掛けのイアフォンを使うのは初めてだけど、さほど違和感は感じなかった
■イアピース
- 少ないながらもこれまでの経験からMサイズが合うのだが、やっぱりサイズは普通形状のMサイズが一番しっくりきた
- ただ会社での使用になるので音漏れ対策として別途コンプライのT200を購入したのだが、フィット感はとても良いものの中高音の見通しが悪く(曇った感じ)、高音の伸びもイマイチに感じたため、スパイラルドットを別途入手した
- 尤もT20自体のエージングが進めば先の不満は解消される可能性があるので、しばらく使い込んでから使用するイアピースは再検討する予定
■音質(ほとんどエージングできていない状態での音です)
- フィルターは標準のやつと低音重視の2種類を試してみたが、低音重視のやつは先に上げた中高音の見通しの悪さがさらに酷くなったため、標準のフィルターに戻した
- 最初に感じたのは中低音の厚みとエネルギー感(ただし分離感/解像力が今一つ)
- 繊細さを表現するX10に対し、T20は一つ一つの音が力強い
- 周波数レンジも空間もさほど広くない
- 音のつながりは良くて不自然さは感じない
- 音色はナチュラル
- 苦手なジャンルは無いように感じる中、イザベラファウストのヴァイオリンの音の表情が多彩なのがとても印象的だった
- まだ下ろしたての状態なので音はもっと良くなると期待したい
■その他
- X10よりも感度が20dbくらい低い影響か、iPod Classicのボリュームをかなり上げないと音量が取れないのがちょっと不便。とは言えポタアンを導入するのはいやなので(ただでさえモノで溢れている会社のデスクがさらに使いづらくなる)、いっその事ソニーのウォークマンでも買おうかなと思案中。iPod ClassicよりはアンプもDACも優秀だろうしハイレゾにも対応してるし...
- 付属のケースは使いづらいので、使いやすそうなものを物色中
とりあえず第一印象はこんなところで。