YSP-2200の電源ケーブル交換のその後とヒューズ交換

楽天ジョーシンに注文していたIsoCleanPowerのヒューズが、予定よりも1日早い土曜日に到着したので、早速交換しました。

電源ケーブル交換時に2度分解/組立を行っているので、既に作業はお手の物。5分ほどでバラし終えてヒューズを交換します。IsoCleanPowerのヒューズには方向性があるので、ヒューズの矢印を本体の前側から後ろ側の向きにして設置（ヒューズボックスの後ろ側がNeutral側っぽいので）。
ついでなので、基板とスピーカー間のケーブルコネクタにExContactを塗布しておきました。

今回の作業途中、端子カバーを外すと本体後部中央に見えてくる銀色のプレートは左右の天板を繋ぐ役割しかしていないことがわかったので（本体にネジ止めされているのかと思っていたけどそうではなかった）、本体内部へのアクセスに際して態々このプレートを外す必要は無いことが判明。これに伴い先日の日記は一部修正させていただきました。余計なことはしない方が吉ですからね。

ちなみにヒューズ交換前の音は前回の日記に書いたよりもさらに高音域が出てきた感じで、低音域〜中音域〜高音域のバランスがかなり良くなってきています。

さてヒューズ交換後の音ですが、交換直後（土曜日の昼前）は音全体がシャキッとした感じでした。それからエージングを進め、通電20時間くらい経過した時点での感想は以下の通りです。

ガラスの割れる音や金属の音などについては、やはり耳に突き刺さるようなリアリティのある音は出ない。ノイズや歪みがないキレイな音なのはwelcomeなんだけど、シアターサウンドとしての物足りなさはある。
とは言え、電源ケーブル交換後に感じた“大人しさ”はかなり後退し、それなりにダイナミックな音にはなってきた。このくらいで妥協してもいいかと思えるくらいの音ではある。
低音に関しては電源ケーブルのエージングが進んだこともあってか、量感がかなり出てきた。アクション映画（Redリターンズ）では低音の効果音が過剰な感もあったので、LEFレベルを-1に、サブウーファーのレベルを-0.5dBに調整。
低音の量感は電源ケーブル交換以前と同程度に戻ったが、出てくる低音は以前よりも深くかつ若干タイトになっている。
ヒューズ交換の主な効果は、高音の繊細さが増したこと。情報量と解像力が少し向上した感じかな?　後は一つ前で触れた低音の変化にも影響している気がする。
電源ケーブル交換直後に感じた中音域の分厚さは相対的には弱まったが、交換以前に比べれば全体として厚みや密度感のある音になっていると思う。今となっては直接比較することはできないけれど、質感も含めて結構変わったと思う。ここで「全て良い方向に変わった」と言い切れないところが残念。
蛇足だけれど、テレビで放送されていたクラシックコンサートを聴いてみたら、（メインシステムには遠く及ばないけれど）意外に聞けたのでちょっと驚いた。別にオーディオ的視点でチューンナップしたかったわけじゃないんだけどね。何か複雑な感じ。

ヒューズ交換に関しては精神衛生的な側面（電源ケーブルは変えたのにヒューズはそのままなんて許せない）が大きいものの、やはりそれ相応の効果があるわけで、YSP-2200の手軽なチューンナップ施策としては悪くないと思います。ただし私は電源ケーブル交換後にヒューズ交換した故、純正電源ケーブル状態でのヒューズ交換の効果に関しては確認していませんので悪しからず。尤も、経験則から言うなら（使うヒューズにもよるけど）音は変わると思います。

YSP-2200の電源ケーブル交換については（多分）ヒューズ交換以上の音の変化があるので、使用するケーブルはしっかり吟味した方が良いですね。今回は、予算（2mで3,000円〜5,000円）/2芯構造/切り売り通販という条件上選択肢が少なかったということはあるものの、ちょっと安直に決めすぎたかなと反省。シアターシステムなんだから、もう少し高音にキレがあって全体的に元気が良いケーブルにすればよかったです。そこのところをあまりよく考えず、ついオーディオ的視点で選んでしまいました。今選び直せるなら、S/A LAB HIGHEND HOSE Sにしたかな...。次（!?）はそうしようかな...。

まあ、いくつかの反省点はあるものの、実費約8,500円のチューンナップとしては十分満足のいく結果でした。

●今回のYSP-2200チューンナップ費用･･･計8,470円