memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

物事は予定通りには進まないのだ(ふたたび)

年末の日記で、「今年か来年にTVを4K液晶に買い替える予定」と書きました。


そう、その時はそう思っていたのですが、CES2014の記事を読んでコロッと考えが変わりました。


●AV Watch/CES編:パナソニック、液晶でプラズマ画質完全再現?

DCI色域カバー率98%を階調表現全域で実現するのは無理でも、せめてBT.709(sRGBカラー相当)は全階調域でプラズマテレビ並に実現出来るように、液晶パネルの駆動とバックライト制御をチューニングしていこうとするプロジェクトが立ち上がった。それが「Studio Master Drive」なのだ。


〜中略〜


 液晶はバックライト輝度が下がる暗い階調表現の時ほど色再現性が悪くなる傾向がある。簡単に言えば、暗い映像になればなるほど、黒浮き割合が多くなって、出したい色が出にくくなる(黒浮きの迷光が、本来出したい色を妨害する)。

 そこで、直下型バックライトを組み合わせたときのバックライトのエリア駆動と液晶パネルの駆動を全て見直し、プラズマテレビの画質開発チームがこれまで培ってきた、輝度IRE0%から輝度IRE100%までの全輝度における、プラズマの色再現性を移植する方向で画質を再設計したというのだ。階調については、映像フレームの輝度ヒストグラムを取り、リアルタイムにフレーム適応型の非線形な階調割り当てを実践し、安定的な発色と階調を両立させる。


〜中略〜


 比較デモで展示されていたのは65型のフルHDプラズマ「ZT60」、新開発の65インチIPS液晶パネル×直下型白色LEDバックライトシステムの試作機(デモの主役)、比較用の「TH-L65WT600」(エッジバラックライト採用の32ブロックエリア駆動)の3台。

 実際の表示映像は、言われなければ、判別が難しいほどプラズマ(ZT60)の画質に近かった。特に黒の締まり具合、漆黒から始まる暗色の再現性が素晴らしい。IRE30%付近の暗いシーンで、ここまで色豊かな表現が液晶で行なえるとはにわかに信じがたかったほどだ。

 実際に、この比較デモに関しては、スタジオジブリのカラーポストプロセス担当者のお墨付きをもらっているとのことであった。


上記はPanasonicの高画質技術「Studio Master Drive」についてのレポート記事からの抜粋引用で、要するに「液晶でほぼプラズマ同等の画質を実現可能にする技術」というわけです。逆に言えば、やっぱり全階調域での色再現性はまだプラズマの方が優れているということですよね。


おそらくStudio Master Driveを搭載したモデル(4K液晶テレビ)は2014年中に発売されると思いますが、当面最上位機種のみ搭載だとすると画面サイズが限られる(65インチ以上しか発売されない)可能性が有り、直下型白色LEDバックライトが必須条件となるため価格もかなり高くなることが予想されます。
また4Kコンテンツの著作権保護技術(HDCP)に関してもまだ完全に統一見解が出ていない点も若干の不安材料ではあります。


そんなわけで最終的には4K液晶テレビを購入するにしても、どうやら今年の買い替えは得策ではなさそうだし、来年、できれば再来年まで様子を見た方が後々後悔しないのではないかと思ったわけです。


しかしながら再来年まで待つのは精神的にきついし、現時点ではプラズマの方が画質が優れているのであればいったんプラズマを導入して(一度はKURO直系のプラズマを使ってみたかったことでもあるわけだし...)、数年後に満を持して4K(あるいは有機EL)にするというのも一興かと...。


少なくとも、1080/24p入力対応、x.v.Color/ディープカラー対応、3D対応(Bluetoothアクティブシャッター方式)だけでもA2500よりは格段に進化しており、またハリウッドカラーリマスターを搭載しているので最新DIGAに買い替えればMASTER GRADE VIDEO CODING対応ソフトも再生できます。そういう意味では4Kではないにせよ、画質機能面では(少なくとも私にとっては)楽しみどころが色々あるわけです。


というわけでネットで調べてみたところ、最上位機種のVT60はもう在庫が無く(一部店舗では展示機在庫はある模様)、GT60であれば店頭在庫有りのお店がちらほらあるという状況でした(既にメーカー在庫は無い模様)。


VT60とGT60の違いはいくつかありますが、VT60は「フル・ブラックパネルIV プラス」でGT60は「フル・ブラックパネルIV」である点、またVT60に搭載されている「ファインリマスターエンジン」が搭載されない点が個人的に気になる相違点。(他にも違いはあるけど、まあ、どうでもいい違いです)
【追記:GT60にはハリウッドカラーリマスターは搭載されていませんでした。ちょっとショック。】

「フル・ブラックパネルIV プラス」と「フル・ブラックパネルIV 」の何が違うのか正確にはわからないのですが、プラスの方が黒色の沈み込みが若干よい模様。


ただし、サブフィールドを増やして階調表現を高めた「ベルベット画質」、新材料の赤色蛍光体を採用した高い色再現能力、フルHD動画解像スピード2,000pps等はGT60も搭載しているので、パネル自体の本質的な違いは小さそう。


一方、画像処理技術である「ファインリマスターエンジン」はかなり効果があるようなので搭載されているに越したことはありませんが、無いものは諦めるしかありません。


比較するとVT60の方がいいけど、GT60でも最終進化形プラズマディスプレイの良さは十分に味わえそうなので、GT60を導入することに決定!




価格.comで、在庫有りで価格が安くてリサイクル対応(今使っているTVの引き取り処理)をしてくれるお店を探し、電話で在庫を確認したところ1台だけあるとのこと。納品は最短で日曜日(12日)ということだったので即決しました。


ちなみにGT60は3Pの電源ケーブルのようなので、電源ケーブルの交換も楽しみです♪ 早く日曜にならないかなぁ♪