memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

GEC A2900 、真の実力

ウェルフロートボードのセッティングも決まったので、PL-Lの12AT7としての生き残りをかけた決定戦を実施。青コーナーがTelefunken ECC801Sで、赤コーナーがGEC A2900(3Mica/SQゲッター)となります。


◆青コーナー:Telefunken ECC801S


◆赤コーナー:GEC A2900 3Mica/SQ getter(左側)


ウェルフロートボードのセッティングの際はずっとECC801Sを使ってきたので、決定戦といっても真空管を交換しながら比較試聴をするわけではなく、単にA2900に交換して何曲か聴いてみるだけです。


真空管を交換してアンプのスイッチを入れ、1時間ほど暖機していざ試聴開始。Steve Erquiaga/Cafe Paradisoの1曲目「Violin Sonata No. 1 In g」から聴き始めましたが、何と1フレーズも聴かずに勝敗は決しました!
それからCDを6枚ほどピックアップしてきて聞き慣れた曲のさわりだけを試聴したものの、それはあくまで確認のため。何を聴いても勝敗は揺るぎませんでした。


A2900の圧勝です!


音の輪郭が明快で、低域から高域の全域にわたってエネルギーが漲る厚みのある音。だからといってパワー一辺倒にはならず、繊細さも、柔らかさも、色彩感も、空気感も多彩に表現します。曲によって、CDによって、音の表情が面白いように変わるのです。Guarneri mementoは素晴らしいスピーカーだと思っていましたが、ここまで多彩な表情を見せたのは初めてかもしれません。


ふと、「もう何も変えなくてよいかも...」と思ってしまったくらいです。


いやはや、素晴らしい球だとは思っていましたが、ここまでの実力を秘めていたとは...。A2900、そしてその力を引き出したウェルフロートボード、恐るべし!