ヤフオクにて落札したValhalla(BNC/1.5m)を先日のブログで紹介したところ、出品者の方より数年前から拙ブログをたまにご覧になっていた旨のご連絡があり、ビックリしました。やっぱりオーディオの世界って狭いですね。
さて肝心のValhallaですが、当初の予定通りUX-1~Wadia521間の音声デジタルケーブルとして接続し、2時間ほどバーンインした後、試聴してみました。
なお推奨の接続方向は特に無いようなので、とりあえず黄色のリングがあるプラグをUX-1側にして接続。ちなみにPL-Lの真空管は、Mullard ECC83とTelefunken E801Sのセットです。
【追記:後からわかったのですが、黄色のリングは両側ともについていました。シリアルNo.が入ったリングが片側の黄色リングに被さっていたためわからなかったのです。従って、上記の黄色リングがついているプラグというのは、シリアルNo.リングがついていない方ということになります。】
- 音のタッチが柔らかい。
- 音の木目が細かい。
- 低音に弾力感がある。
- 響きが漂う感じが強い。
- 響きの量が増えた感じはあまりしない。
- サウンドステージが広がったという感じもあまりしないが、空間の存在感は強くなった。
- 音が精密。
- 音が上質。
- アーティスト: 今井信子,バッハ
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2000/02/23
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- ヴィオラの、弓が弦を擦る音、基音、倍音が明確に分かれて複層的に聞こえる。例えるなら、今まで緑色一色だと思っていたのが、実は青色と黄色が複雑に入り混じっていたのに気がついたという感じ。
- ヴィオラの音の表情がとても豊か。
- アーティスト: 渡辺玲子,バッハ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2001/10/11
- メディア: CD
- クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る
- アーティスト: Steve Erquiaga
- 出版社/メーカー: Philips
- 発売日: 1998/02/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
- ギターの音のリアリティ感が素晴らしい。
- 音の分離感・解像力がすごい。ヴァルハラで聞くとここまでキッチリと分離して聞こえるのかと驚く。
- 聴感上の周波数バランスはとてもフラット。下から上まで変なピークもなくキッチリ出ている。
最初にARIAのピアノソロを聴いた時点ではさほど驚きはなかったのですが、2枚目のヴィオラの音を聴いた時にはびっくりしました。恥ずかしながら「ヴィオラの音ってこんな音だったの」って感じです。
ヴィオラがそうならヴァイオリンは? ということで直ぐにヴァイオリンも聴いてみましたが、やっぱり同じでした。今まで聴いていた音って何だったんだろう?と思ったくらい。
それに感想では特に触れてはいませんが、聴いていてとても楽しいのです。音が凄いだけでは無く、“音楽”として楽しく聞こえるのです。
いやはや驚きました。以前DACをChord DAC64からWadia521に変えた時くらいの音の変化です。なんというか、そもそもの“格”が違うって感じ。
しかも、時間が経つほど解像力が上がっているような気がするので、まだ100%本領発揮には至っていない可能性もあります。Valhalla、恐るべし!
翌、日曜。今度は接続方向を逆(黄色のリングがあるプラグをWadia521側)にし、1時間ほどバーンインした後で試聴してみました。
結果は総じて今回の接続方向の方が好ましかった〜音像が小さい、ピアノの音もやはり複層的に聞こえる、サウンドステージが少し広いかも?、静けさが増した、響きの持続時間が増えた など〜のですが、この結果が接続方向によるものなのか、はたまたバーンインが進んだためなのかを切り分けることが(この時点では)できません。
と、書いていて思い出しましたが、土曜日の試聴が終わった後に工作をして、似非ケーブル用ノイズキャンセラーをアンプ側にも取りつけていたのでした(歳のせいか、さして印象に残らないことだと直ぐに忘れてしまいます。本当に困ったものです)。
ということは、もし似非ケーブルノイズキャンセラーに効果があるとすると、その影響も入っていることになります。そう言えば先の“静けさが増した”なんて、ケーブルノイズキャンセラーの効果っぽいですよね。
そんなわけで試聴は一旦お預けにし、もうしばらく使い込んで音が安定してきた時点で再試聴することにします。無論今度はケーブル用ノイズキャンセラーについても同条件にして。
その試聴が終わった後、ケーブルノイズキャンセラーを外して再度試聴してみれば、その効果の有無についても評価できるでしょう。
さらにクロックケーブルとして使用した時の音も確かめておきたいし、PL-Lの真空管をTesla ECC83とA2900に換装した状態の音も確かめたいし、試聴課題がてんこ盛りですね。