通電時間が100時間を超えたあたりから音が落ち着いてきて、200時間を超えた現在では概ねこれがETP-600CU本来の音の方向かなと思えるようになってきました。まだ微妙に変化しているような気もしますが、ここいらで一旦感想をまとめておこうと思います。
第一印象は「無色透明?」で、その後の「熱い低音!」という一夜の幻を経て、今現在は「(良くも悪くも)演出のないストレートな音(特に中高音)」という印象に変化しました。
もう少し突っ込んで書くと、
- 当初気になっていた中高音の見通しの悪さは完全に無くなり、クリアな中高音がストレートに出てくる。華やかさとか、つややかさというような演出性は全くないある意味素朴な音。
- 高音のエッジが立っておりサ行も若干強調気味であるが、所謂ハイ上がりな音とは違い、楽器本来の音をそのまま勢いよくぶつけてきている(結果、強調気味に聞こえる)ような印象。
- 音のテクスチャーが持つ素材感をストレートに表現しているようなところがあり、それが場合によっては粗さ(強調感)のように聞こえなくも無いのだが、むしろそれこそが“楽器本来の音なのかも”と納得してしまうような説得力がある。
- 途中経過時点で感じた低音の温度感の高さはなくなり、現時点ではニュートラル〜微妙にウォームといった感じ。一方、中高音は若干クール寄りなので微妙な違和感を感じる。
- また低音の立ち上がりのスピード感はあるが、時として立ち下がりが緩いように(収束が遅いように)聞こえる時がある。中高音はとてもスピード感があるので、そのあたりも中高音と低音と間の微妙な違和感につながっている。
という感じで、途中経過の印象とは全く逆に「中高音」の方が魅力的に思います。特にピアノが素晴らしい!ただその中高音と低音との間に微妙な違和感があるような気がするんですよね...。
もっとエージングが進むとその違和感は解消するような気もするし、m903に使用しているCardas Golden Reference Powerとの相性が悪いような気もするし、あるいはMTB-4に使用しているOyaide SWO-XXX Ultimoとの相性が悪いのかもしれません。
XXX Ultimoを交換するのは面倒なので、今週末は機器と電源ケーブルの組み合わせを変えてみてどうなるかを試してみようと思います。
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