プライシングの考え方はいくつもありますが、ざっくり分けると
- 原価に利益をのせて値付けする
- 先行商品の市場価格を参考にして値付けする
- 提供する価値で値付けする
の3つの視点が代表的でしょうか。もちろん1つの視点だけではなくて複数の視点で考えることも多いと思います。
で、この製品。
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写真を見る限り加工精度は悪くなさそうなのでそれなりの原価はかかっているのかもしれませんし、X100とX10専用なので大量に売れるというものでもないでしょう。それでも15,000円というのは高すぎると思うわけです。高くても5,000円がいいところのように思います。コストベースで考えるならね。
なので二の足を踏んでいたわけですが、製品ベネフィットはかなり高そうな気がするので思い切って導入してみることにしました。
やはり加工精度はかなり高いようです。緩すぎず、かと言ってきつすぎず、いい塩梅でホットシューに差し込めます。ロック機構はありませんが、これだったら使っているうちに外れてくるようなことは無さそう。色合いがX100本体と微妙に違うのが残念ですが、許容範囲でしょう。
でもって実際にX100に取り付けて持ってみると、想像していた以上にグリップが安定します。掌の中にピタッと収まる感じ。今度は外して素のままのX100を持ってみると、何やらもの凄く不安定に感じます。これは一度つけると外せないですね。
購入前は高すぎると思っていましたが、この安定感と他に選択肢がないという状況を考えると、それなりの納得感はあるかなぁ。やっぱり高いとは思うけど、無駄な買い物をしたとは思わないです。ストロボなどとは違ってX100で撮影する際には常に使うものですしね。
価格故にX100(およびX10)ユーザーに須くお薦めはできませんが、グリップの安定感を求められる方はぜひ試してみて下さい。たぶん後悔はしないと思いますよ。