Mullardセットの試聴をしました。
Set #2:Mullard Set
◆12AX7:Mullard ECC83(13mm-RibbedGrayPlate, LargeHaloGetter)
◆12AT7:Mullard ECC81(13mm-RibbedGrayPlate, HaloGetter)
・低域から高域までバランスよく出ていて、良くも悪くも突出した帯域はない。個人的には低域の厚みと沈み込みがもう少しある方が好み。
・耳当たりの良さは抜群。艶めかしいとまではいかないが、しっとりとした肌触りも感じられる。
・高域は気持ちよく伸び、響きも(決して派手ではなく)煌めいている感じが心地よい。これが空間の広さを感じさせるのだが、音が立っていないので全体としてはソフトフォーカスがかかったようなフワッとした音になりがち。
・ギター等のアタック音は柔らかすぎるし、エネルギー感が弱い。
・弾力感のある低音は気持ちよいのだが、如何せん少し軽い。
12AX7がTESLAの時に12AT7をMullardにしたらサウンドステージが広がって音が立体的になりました。ただし音が少し固く、しなやかさとか柔らかさはあまり感じなかったのですが(恐らくTESLAの特徴の方が強く出た)、今回は12AX7もMullardにしたので所謂Mullardらしさが感じられる音になったようです。でも思っていた音とはちょっと違いましたが...(^_^;
響きの美しさや空間の表現力などはとても良いのですが、やっぱりもう少し芯があって立った音の方が好きなので、フルMullardセットで使うことは(残念ながら)無さそう。
とは言え、折角手に入れたMullardなので、その良さを活かしつつ望ましい方向にもっていくために12AT7を他の球に交換してみようと思います。
その第1弾は届いたばかりのA2900最強バージョン。NOSなのでしばらく(前回の経験では100時間ほど)エージングする必要がありますが、今週末までには何とか試聴にこぎつけたいものです。