先日書き忘れたことが一つあるので忘れないうちに書き留めておきます。
プリアンプ導入後の音声信号の流れは、
UX-1/170iTransport > Wadia521 > PL-L > SS-010
となるわけですが、実はWadia521、PL-L、SS-010のいずれもボリューム調整機能を持っています。
ただしWadia521はデジタルボリュームなのでビット落ちを避ける意味であまりボリュームは下げたくありません。試聴の結果、現時点ではボリュームを92に設定しています。
SS-010はアッテネーター付き(-55dB〜+6dBまで、1.5dB〜1dB刻みで調整可能)のパワーアンプという変わった構成で、アッテネーター回路はどの減衰量においても1個の抵抗しか通らないという拘った回路構成になっています。設定によってアッテネーター回路をバイパスすることも可能。
でもまあ折角プリアンプを導入したのだから、できればSS-010は純粋にパワーアンプとして使い(アッテネーター回路をバイパスし)、ボリューム調整はPL-Lだけで行いたいわけですが、気になったのはその場合にPL-Lのボリュームをどのあたりで使用することになるかという点。
私は自他共に認める小音量派ですので、SS-010のアッテネーターをバイパスしてしまうとPL-Lのボリュームは相当に絞らなければならないのではないか、結果としてボリュームの利用範囲が狭まってしまい、ボリュームの調整幅に対する音量の変化量が大きすぎて使いづらいなどといった弊害が出るのではないか、という点を心配したわけです。
そこでSS-010のボリュームをMax(アッテネーターによる減衰を0dB)にしてPL-Lのボリューム位置を確認してみたところ、案の定7時(PL-Lのボリュームを一番絞った位置)〜8時半くらいが常用範囲という情けない状態になってしましました。これでは使いにくくて困ります。
対応策は2つ。
一つはPL-Lの内部アッテネーターを変更して出力を落とす方法で、最大20dBまで減衰可能(ただしマニュアルには20dB落とす方法は載っているのですが、中間値の調整方法は載っていません)。
もう一つはSS-010のアッテネーター(ボリューム)で出力を落とす方法。
SS-010のアッテネーター回路も相当音質に拘っているようなので、どちらの音が良いかは正直比較してみないとわかりませんが、とりあえずはPL-Lのジャンパーを調整してプリアウトの出力を20dB落とすことにしました。その方が精心的にスッキリするし、何よりSS-010の電源を入れるたびにアッテネーター(ボリューム)を調整するという手間がいらなくなります。
作業自体は簡単で、PL-Lの基板上にある4箇所のジャンパーの位置を動かすだけです。
結果、PL-Lのボリューム常用範囲は7時〜10時半くらいまでに拡大し、リモコンでの音量調整も随分やりやすくなったのですが、音自体が大人しくなってしましました...(¨;)
いくら使い勝手が良くなっても音が悪くなるのでは本末転倒なので、やっぱりPL-Lのアッテネーターは外してSS-010の方で調整することにします。
【6/16追記:結局SS-010もバイパスモードで使うことにしました。比較してみたのですが、いくら音質に拘って作っているといってもアッテネーターが入ると音の鮮度が少し落ちてしまいます。音質最優先、使い勝手は我慢です!でも折角のモジューロメーターの針がほとんど動かないのが悲しい...(;.;)】