memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

Jorma Design製デジタルケーブルの実力

地震以降、ヘッドフォンオーディオシステムの稼働率が半分程度に落ち込んでいますが、ここ2週間ほどはND-S1〜m903間のデジタルケーブルをJorma製(元々はDオーディオがJorma Designに特注したG0/G0s用のインターナルワイヤー)に交換して聴いています。



写真を見てわかる通り非常に細くて短い(24cm)ケーブルですが、こいつの実力たるや想像を超えていました!
もちろんJorma製なのでそれなりに期待はしていたのですが、情報量/解像度/定位感といったスペック的な性能は文句なしだし、基本的に癖の少ないニュートラルなサウンドながらも艶や温もりをうまく表現してくれるし、低域から高域までのバランスも良くて中〜高域の抜けも良いという、申し分のない音です。


この音を聴くと、M1-DAC経由の音(ND-S1〜M1-DAC間はOptlink-5を使用)は中域が厚ぼったくて抜けが悪く思えてきます。まあその厚みが個性だし、比較すると総合的にはm903のDACよりもM1-DACの方が若干優れているようにも思うのですが、Jorma製デジタルケーブルを装備したND-S1 & m903の音だけを聴いていると「これで十分なんじゃないか!これ以上何か必要なのか!」と思えてくるのです。


またT1とE8の両方で聴いていますが、その両方との相性が良いのも素晴らしい。以前「E8+m902ではクラシックが聴けたもんじゃない」という話を書いたと思うのですが、現在のシステム構成だとE8でも十分にクラシックが楽しめます。m902ではヒステリックにさえ聞こえた弦の音が、しなやかさを纏うことによって、一変してリアルな音に聞こえるのだから素晴らしい!


勿論この音は、m903のDACがスペックアップされて(基本的にはニュートラルではあるものの)繊細さとしなやかさを身に纏ったという要因が大きいのですが、それでもKS-2020を使うよりはJormaの方が心地よく音楽に浸れるので、Jormaの貢献も少なくはないと思います。


今のところアコースティック系のソースしか聴いていないので、ROCKやPOPSでどんな音を奏でてくれるのかは未確認の状態ですが、これでROCKやPOPSでも満足のいく音を出してくれるのなら、他のデジタルケーブルとの比較は必要ない(多分これ以上の音にはならない)かなと思います。


まだ結論は出していませんが、M1-DACを外してヘッドフォンオーディオシステムをコンパクト化するという目標に対して大きく近づいことは間違いないようです。