memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

デジタルケーブルの新調

iTransportはSRC2496を経由してWadia521につないでいます。iTransportからSRC2496へのデジタルケーブルにはTARA LABS RSC Master Generation2(RCA)を、SRC2496からWadia521へはMADRIGAL MDC-1(XLR)を使用。

RCAタイプのデジタルケーブルは何本かあるので過去の交換経験を通じてそれぞれのケーブルの傾向は概ね把握できています。しかしながらXLRタイプはSRC2496導入時にヤフオクで激安で購入したMDC-1しか持っておらず、比較対象がないのでMDC-1の音の傾向はイマイチつかめていません。


まあ、iTransportシステム全体の音にとりたてて不満があるわけではないので、MDC-1単体の音の傾向がどうかなんてどちらでもよいといえばよいのですが、たまたまUsed.cable.comの中古ケーブルを眺めていたらWireWorldのGSA5(Golden Starlight 5のXLRタイプ)の中古(一応中古扱いにはなっていますが、どうやら新古品みたい)が199ドルで販売されていたので、ものは試しに買ってみました。

ちなみにWireWorldの旧モデルは昨年来いくつかのお店で半額以下で販売されていますが(GSA5/1mの国内価格は税込90,300円)、送料込で約21,000円(237ドル)であれば76%OFFということになります。この価格なら試してみてもいいでしょう。


注文してから8日(取り寄せに4日、Fedexが4日)で到着。
梱包を開けてみたらシリーズ6のケースが見えたので「ラッキー!?」かと思いきや、ケーブル自体はシリーズ5でした。箱だけ現行モデルのものを流用したようです。


早速インストールし、システムエンハンサーによるバーンインを開始。それから丸3日間システムエンハンサーをリピートし続け、いよいよ音出しです。

実は随分昔にGSV3(RCAタイプ)を使ったことがあるのですが、音がベタッとして濃く華やかすぎる点(原色を多用した油絵みたい)が気に入らず、SSV3+に買い替えたという苦い経験があります。その時とはシステムも全然違うし音の好みも変わってきているので「今度は大丈夫なのではないか」と思いつつ購入したわけですが、やはり多少なりとも不安は残ります。


まずはお気に入りのARIAサウンドトラックからピアノ演奏を聴いてみることに。


「おおっ!結構いいかも!」


その後、クラシックおよびジャズボーカルを中心に10曲ほど聴きました。


・中高域の響きは華やかだけど、GSV3の時のような過剰な感じではなく好ましい範囲に収まっている
・GSV3で感じたベタッとした感じもあまり感じられない(無くはないけど気にならない)
・MDC-1に比べると空間情報(響きの成分)が多く、サウンドステージが広くかつ明確になった感じ
・響きの量感はKS-2020に近いように感じるが、楽器の実体感がハッキリしている点がKS-2020とは異なる
・解像度が高い音という感じはしないが、情報量自体はそれなりにある(少なくともMDC-1よりは多い)
・MDC-1に比べると少し暖色系の音
・低域の量感がやや増した


色々と感じるところはありましたが、一番の特徴は「華やかで色彩感のある豊かな響き」ですかねぇ。
こいつがこのケーブルのキャラクターを決定づけている要因のように思います。


クラシックやジャズボーカルとの相性は非常に良く、特に弦楽器や女性ボーカルの艶っぽさが印象的。またオーケストラの音の広がりと厚みも良く出ていて、MDC-1に比べると「どっしりとした安定感」が感じられます。唯一、ピアノの高音がほんのわずかに耳につく(キンつく)ところが惜しい感じですが、総合的には期待以上の音でした。


というわけでMDC-1とのリプレイス決定!


ところで171iTransportの発売が本日正式に発表されましたね。税込83,790円(高い!)。
http://www.phileweb.com/news/d-av/201102/03/27831.html


当面は静観し、iP100(iD100)が発売された時点で比較してどちらかを導入するつもりですが、もしiP100を購入することになったらM1-DACとの接続にGSA5を使ってみようと思います。


m903ももうすぐだし、春に向けていろいろと楽しみです!