先日の日記でちらっと触れましたが、Headphone-Audio System(以下HASと略)の音が極希に歪むというトラブルが発生しています。ちなみに、ND-S1はiPhone/iPodTouchでの使用時にノイズ(プチプチ、キュルル)が出るらしいですが、そのノイズとは全く異なります。完全に音が歪んで音量も変動するという症状で、短いと数十秒、長い時でも2分ほどで症状は治まります。ただし症状が出る前後の音にも何となく違和感(音が微妙に汚い)があるので、実際に症状が出ている時間はもっと長いのかもしれません。
m902のDACでもM1-DACでも同じ症状が出たので、DACの問題では無さそう、というところまでは検証済み。
その後、ROCK/POPS用iPodだけではなくClassic用iPodでもやはり音が歪む現象が起こったので、iPodの問題でも無さそう。
となると、原因はm902のアンプ回路かND-S1のどちらかということになります。
そこで、ND-S1とメインシステムにつなげてあるiTransport 170iを入れ替えてみました。これでHASで音が歪めばm902のアンプ回路が原因であり、逆にメインシステムの音が歪めばND-S1の問題と言えそう。
昨日の夜に入れ替え作業を実施。
ところが、メインシステムにつないだND-S1がWadia521とうまく同期しないというトラブルが発生。症状は、以前導入したBWT3000の時と基本的に同じで、Wadia521の音量が小さくなったり大きくなったりするというもの。ただしND-S1の場合は音が小さくなった後しばらく無音状態が続き、次の曲の頭になったら音が出るというように、BWT3000よりも酷い症状です。
(注:Wadia521はデジタル入力を切り替える際、自動的にいったん音量を下げ、切り替わったら音量を上げるという機能があるのですが、恐らく入力されたデジタルデータに何らかの問題があるため、その機能が誤動作しているように思われます。)
この時点で「ND-S1が歪みの原因なのでは?」という疑いが非常に強まったのですが、Wadia521で起きた症状とHASの音の歪みは現象としては別物ですので、一足飛びにND-S1が原因であると決めつけるわけにはいきません。
勿論、原因は同じだけれども見かけの症状は異なるという可能性もあり得ます。Wadia521はデジタルデータがおかしい〜例えばデータが途切れた時〜と判断した時に音量を絞ってしまうが、m902/M1-DACはそのまま強引にD/A変換してしまうので歪んだ音が出力される、とかですね。
まあど素人の私が原因をいたずらに推測しても無益なので、予断は持たずに現象面だけを真摯に追っかけることにします。
BWT3000と似たような症状だったので、BWT3000と同様にSRC2496を介してWadia521に接続してみたところ、先の現象は綺麗に収まりました。
少しネットで調べてみたのですが、ND-S1のデジタル出力は(原データが44.1KHzであっても)強制的に48KHzというデータアサインをして出力している模様。そのあたりがWadia521との相性問題を生んでいるのではないかとも思われますが、いずれにせよSRC2496を通すことで音はまともになりました。
その状態で小一時間ほど聞いてみたのですが、音が歪むという症状は現れませんでした。HASでは、数時間連続して使用していると症状が出るという感じなので、しばらくこのセッティングで日常的に使用してみることにします。
一方のHASの方はというと、iTransportをつないで昨晩2時間ほど聞いてみましたが、やはり音が歪むという症状は現れませんでした。こちらの方もしばらくの間使ってみて検証をすすめる予定です。