SS-010のサイズは435×130×430mm(WHD)で、上から見るとほぼ正方形の形をしています。コンセントラ2は445×146×362mmだったので、コンセントラ2の幅と高さを少し小さくして後ろに伸ばした感じですね。
ちなみに容量はSS-010が24,317立方cm、コンセントラ2が23,519立cmですから、SS-010の方が3%程容積が大きいことになります。
何でこんなことを書いているかというと、実はSS-010は見かけに反して重さが35Kgもあるんですよね。コンセントラ2が25Kgだったので、容積は3%しか大きくなってないくせに10Kgも重いのです。
ちなみに物量投下設計の代表(?)であるアキュフェーズのA級アンプA-45(465×211×464mm)が30.9Kgなので、その重さ加減がわかっていただけますでしょうか。
大きさが小さいのに何故そんなに重いのか?
筐体が肉厚のアルミでできているということもありますが、一番の要因はトランスのようです。
そのトランスの重さ自体はわからないのですが、容量は1400VA。
この1400VAという数値がどれほどのものなのかピンとこなかったので調べてみると、Luxmanの現行シリーズのA級ステレオパワーアンプで出力が最も大きいM-800A(60W×2ch)のトランス容量が同じ1400VA、
アキュフェーズのB級ステレオパワーアンプでやはり出力が最も大きいP-7100(1000W×2ch)が1500VAなわけです。
つまりSS-010は、Luxmanやアキュフェーズのフラッグシップクラスのアンプとほぼ同じ容量のトランスを積んでいると言うことになります。まあ、重くなるのも当然ですね。(^^ゞ
この大容量のトランス(しかも各国の電源電圧ごとに専用設計のトランスを使用しているとのこと)を擁する強力な電源ステージが、25W×2chという小さな出力でありながら大型スピーカーを軽々と鳴らすだけの駆動力を生み出しているようです。
蛇足ですが、アンプを持ち上げるだけならできるものの、壁際に設置してあるクアドラスパイアの最下段に傷つけずに入れる自信がなかったので、ラックの前面にボードと同じ高さになるまでオーディオ雑誌を積み上げて一旦そこに置き、それから後ろにスライドさせるようにしてSS-010を設置しました。この方法だと一人でも楽チンです。
さて試聴レポートの続きです。本当は週末にするつもりだったのですが、iTransportのバッテリー駆動を少し試してみました。
ほんの数曲聴いただけなのですが、想像以上に良かったのでレポートすることに。
我が家のソース機器の音を比べると、UX-1>iTransport(バッテリー駆動)>iTransport(P3外部電源駆動)という順位です。その最下位のiTransport(P3外部電源駆動)の音でさえ、コンセントラ2+UX-1の音を超えているのですが、バッテリー駆動したiTransport+SS-010の音は、それに輪をかけて良い感じ。
何よりも音の透明感がさらに高くなっていることが印象的。普通のガラスがクリスタルガラスになったような変化とでも言いましょうか。透明感だけとればCaryの300Bシングルエンド真空管アンプにかなり近い線まで来ているような気がします。
また音の解像度が高まっています。それ故なのか、一つ一つの音がさらに明快になり、音のエッジがきっちりと立ってきています。結果、音像もやや小さくシャープになってとても良い感じ。
P3外部電源の際に感じた低域の僅かな緩みも、バッテリー電源だとあまり気になりません。
響きの量も若干増え、サウンドステージが左右にやや広がりました。
そして無音部の静けさ。これが実に素晴らしい!
SS-010自体、その無音部の静けさが“Inky Black”と評価されているそうなのですが、バッテリー駆動の音を聴いてその意味がわかりました!
まだ数曲聴いただけなのでもう少しいろいろなCDを聴き込んでから改めて評価したいと思いますが、「この音ならもうオーディオは上がりでいいんじゃないか!」とさえ思ってしまいます。
我が家のソースとしてはもしかするとUX-1を超えたかもしれません。まあUX-1の方が更に音が良い可能性もありますが、この音だとかなり苦戦しそうな気がします。
良い音が手に入ったというのは嬉しい限りですが、やはり両手を挙げては喜べない複雑な気持ちですね...(^_^;
試聴レポートは更に続きます。
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