memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

interest-rhythm

趣味の領域にはインタレスト・リズム(注:ググっても引っかからなかったので、私の造語?)というのがあると思っています。特定の趣味領域に関する関心度(熱の入れ方)の波(周期性)という意味で使っているのですが、厳密な意味での周期性があるかどうかについてはかなりあやふやではあるものの、高調期と低調期〜言うなれば“波”〜があるのは(私の場合)間違いありません。


それぞれの趣味領域によって波の周期と振幅は異なっていて、例えば読書という領域については波の振幅は小さく(高調期と低調期の関心度差が小さい)、その変動周期が長いため、結果的には持続性の高い趣味領域となっています。もっとも読書領域全般に関してはそうなのですが、ジャンル別に考えてみるとSFは波の振幅が比較的大きくかつ変動周期が非常に長い(数年スパン)という特徴があり、ミステリーは振幅は小さくて変動周期も比較的長く、ラノベは振幅も変動周期も短いような気がします。


私は村上春樹さんの作品が好きなのですが、残念なことに“村上春樹リズム”は長い低調期に入ったままになっており、「海辺のカフカ」も「1Q84」も積んだままになっています。(なぜか「アフターダーク」だけはすぐ読みました。理由は不明。)
ただ最近少しずつ“村上春樹”リズムが高まりつつあるような感じがしてきているので、一応リビングの目のつくところに積んであります。もしかすると今年辺り読みたくなるかもしれません。


自転車はマクロで見ると変動周期が非常に長く、1989〜91年頃に一度大きな波があり(このときはBianch)その後ほとんど乗らなくなったのですが、2006年にまた大きな波(このときはDahon)が来ました。今回の波はダイエットとリンクしているので前回よりは長く続くかもしれませんが、今年の展開次第かもしれません。新しい自転車(スピプロTT?)を買ったらもう少し長続きしそうな気がしますが、買わなかったらだんだんと遠ざかっていきそうな気もしています。


カメラは、Nikon F301(86年頃)〜Nikon F4(90年頃)〜Contax T2(95年頃)〜Fujifilm Finepix 6800z(2002年頃)〜Ricoh GR Digital(2007年)/Nikon D300(2008年)という変遷なので、概ね5年前後の周期で関心度が高まっている(というか購入意欲が高まっている)感じかなぁ。新しい機種を買うと楽しくなって撮りまくり、そのうち飽きてくると遠ざかるという繰り返しだったのですが、ブログを始めてからはブログ用の写真を撮る必要性が出てきたので、周期性が変化しそうな予感。ツァイスのDistagon T*35mm欲しいしなぁ。


さてオーディオですが、マクロな波(高調期)は82〜86年頃に一度あって、次が97年〜現在に至る波となります。90年頃にアンプが壊れて急遽AURA Design VA100EVを購入したときに一時的に関心が高まりましたが、その波はあまり高くはなく、かつ瞬間的なものでした。尤も、アンプを探す際にStereoSound誌でWadiaとSonusFaberの存在を知り(非常識な価格だったのでまさか買うことになるなんて思いもしませんでしたが)、そのどちらのブランドも今手元にあるという意味では自分史的に意義のある波ではありましたけどね。
97年というのはそれまで使用していたJBL 4301Bのウレタンエッジがボロボロになっていることを発見し、急遽Acustik-LabのBolero Piccoroを中古で購入した年です。そこから今のオーディオが始まったといっても過言ではなく、マクロ的には随分と長く続いている波(高調期)なのですが、ミクロ的に見ると関心度は比較的短いスパンで上下変動を繰り返しています。


これでやっと本題に入れますが、実は今年に入ってオーディオ関心度が低調期に入ってるみたいなんですよね。まあ先立つものが無いというのもあるのですが、何かを変えたいという衝動がそもそも起きないし、何よりも「ちゃんとCDを聴こう」という気になかなかならないのです。
料理を作る際、BGM的に音楽を流しているし、週の半分は寝入る際にヘッドフォン(今年に入ってからはW1000X)で音楽を聴いてはいるのですが、それは飽くまでも音楽を聴いているわけであってオーディオを楽しんでいるのとは違います。
昨年末に購入したW1000Xのレビューをまだ書いていないのもそんなわけ。単体の音の印象は書けるのですが、折角だから他のヘッドフォンと比較試聴した結果を書きたいんだけど、比較試聴しようとする気が起こらないんですよねぇ...。分析的に聴きたくないというか何というか...。


もしかするとこの低調期はしばらく続くかもしれません。本当だったら年明けにオペアンプMUSEも試しているはずだったのですが、こいつもかなり先になりそうな予感。
だからといってマクロ低調期に入ったかというとそんな感じではなく、真空管アンプでガルネリを鳴らしたいという思いは依然として強いですし、今年中に比較的安い真空管アンプを買うことになるのではないかという気もしています。故に、飽くまでミクロ低調期に突入したということですね。


じゃあ、今現在どんな波が来ているかというと、事象だけを見るとアニメのような気がします。
“事象だけ”というのは微妙な言い方ですが、1〜3月で7作品のBOXセットを購入しており(届く予定のものを含む)、これだけ集中してアニメのBOXセットを買うのは人生初だったりします。そういう意味では間違いなく波が来ているのは事実ですが、気持ちよりも購入するという行為が先行しているような気持ち悪さもあるので、それが“事象だけ”という言い方になっています。
とは言うものの、毎週録画しているアニメ作品をこなしつつ、さらに購入したBOXセットも順次消化しており、アフターファイブ後のアニメ領域投下時間(シェア)はこれまでになく高くなっています。これだけの行動が持続できているということは、その背景に一定レベルの気持ちの高まりがあることは間違いないのでしょう。


でも何故アニメなのか?


考えてみるに、おそらくは精心的プレッシャーに対して前向きに対応できないことからくる「現実逃避」ですね。
たとえプレッシャーがあっても前向きに取り組めるときはオーディオでもストレス解消になるのですが、ちょっと後ろ向きになっているのでアニメの世界に逃げ込んでいるということでしょう。オーディオやるのって結構パワーがいりますからねぇ。
そのあたりの後ろ向きさ加減が、アニメの波が来ているとは強く言い切れない理由なのかもしれません。


とは言え、逃げ込んだところで何も解決するわけではないし、いやがおうにもプレッシャーには向き合わざるを得ないので、近々「現実逃避」どころの騒ぎではなくなるのですが、年明け以降少しだけ時間的余裕があったので「ちょっとアニメの世界に逃げてみた」ということのような気がしてきました。(注:このプレッシャーとは、年明け以降バタバタしていたのとは別の原因によるものです。無論、どちらも仕事の話ではあるのですが。)


「おやっ、自己分析してみて、何だかスッキリしてきたぞ!」


結局のところ何を言いたかった(書きたかった)のかがわからなくなってきましたが、要するに「もうしばらくはオーディオネタを書けないかもしれない」ということかな。(^_^;)