再び仕事がバタバタしてきて日記をなかなか書けない状況になっています。来週末まではこの状態が続くかなぁ...。
そんなわけで今日は購入本の記録だけ。
“カンナ”シリーズの新作。今回は戸隠ですねぇ。“QED”シリーズともクロスオーバーしそうな予感。
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【評価】★★★☆☆
残念ながら期待していたほどではなかったです。なんか、あっさりと終わってしまったという感じ。次作に期待しましょう。
第43回メフィスト賞受賞作。「共感覚」を持った美少女探偵が主人公のようです。
「共感覚」を取り扱った作品といえば、藤崎慎吾さんの「ハイドゥナン」、映画「ギミー・ヘブン」、最近だとアニメ「CANAAN」を思い出しますが、現実に存在しているだけに下手な超能力ものなんかより、テーマ(あるいはギミック)としてはよほど興味深いですね。そんなわけで期待度大!
- 作者: 天祢涼
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 新書
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【評価】★★★★☆
「共感覚」を持った探偵という設定は面白いと思います。が、その取り扱い方が必ずしもこなれてはいない感じ。ややもすると超能力っぽく見えてしまうところが少し残念。直接比較するのは乱暴ですが、「ギミー・ヘブン」の方が共感覚者の悲哀というか孤独感が上手に描かれていた分、扱い方に長けていたと思います。
もう一つ苦言を呈すると、犯人まで「共感覚者」にする必要はなかったと思います。“犯人=共感覚者”という設定は一度しか使えないジョーカーみたいなものなので、もっと効果的な使い方があったのではないかなぁ...。尤も、シリーズ化するつもりがないのであれば最初からジョーカーを使うのはありだと思うし、どちらかというと編集者サイドの意識の問題なので著者に文句をつけるつもりはありませんけどね。
ちょっと苦言ばかり呈してしまいましたが、設定が面白いだけに勿体ないなぁと思ってしまった次第。基本的に好みの作品なので、次作があることを期待したいです。