memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

AVATAR(IMAX 3D)

ようやく仕事が一段落し、精神的にも余裕ができてきました。(^_^)

ブログを更新するのも随分と久しぶりになってしまいましたが、これからはまた週2くらいのペースで更新していきたいと思います。

で、ショートブレイク後の最初のネタを何にしよう?と迷ったのですが、まずは記憶鮮度の高い「AVATARIMAX 3D)」からいきましょう!


全世界での興行収入が第1位となった話題のAVATARですが、映画そのものよりも3Dに興味があったので観に行くことにしました。
AVATARに関しては複数の3D方式で上映されているのですが、ネットレビューではIMAX方式というやつの評判が良いようです。首都圏では109シネマズ川崎で上映しているので(IMAX方式での上映は日本で4カ所しかないみたい)、Yahoo映画経由で座席を予約し会社帰りに行ってきました。


IMAX方式の3Dメガネは原理的には昔よくあった赤青方式に近そうですが、ぱっと見では左右の色の違いはわかりません。レンズ(というかフィルター?)はセルロイドっぽい薄いもので、触るとペコペコします。
他の3D方式の中にはアクティブ型の偏光フィルターがついた3Dメガネもあるようなのですが、そのタイプは通過時に光量が落ちてしまうため画面が暗くなるそうです。比較したわけではないので定かなところはわかりませんが、このIMAX方式のメガネについては画面が暗くなるといった欠点は感じませんでした。


さて肝心の感想ですが、はっきり言ってこいつは凄いです!従来の映画とは全く異なる新しい体験といっても過言ではありません!最近はBDを買うか若しくはWOWOWでBD録画しているので、映画館に映画を観に行くということがなくなってしまっていたのですが、これだったらわざわざ映画館に行ってでも観る価値はありますねぇ。
今年の夏には3D対応のTVも発売されるらしいですが、今回映画館で観た印象でいうと、少なくとも60インチくらいのサイズで、かつ画面に近づいて観ないと3D方式本来の楽しさは味わえないような気がしました。


何故かというと、AVATARを観て感じた3D映画の楽しさの一つは「画面の中の世界への没入感」であり、画面が視野一杯に広がっている方が、その没入感を味わいやすいからですね。
今回は映画館の前後中央よりもやや前の位置(i-25)で観たのですが、もっと前で観た方がよかったと少し後悔しています。もしもう一度観に行く時には(実のところその可能性は大ですが)もう一つ前のブロックで観ようと思っています。


また主観的なスクリーンの位置と大きさが変化するところが面白い、というかなんとも不思議な感じです。
次の1および2が両極なのですが、シーン(撮り方/3D効果のかけ方)によってその2つの間で主観的なスクリーンの位置およびスクリーンの大きさが変わります。


1)引きの映像の場合、通常方式の映画と同様、映画館の実際のスクリーン(位置およびスクリーンの大きさ)=主観スクリーンとなり、そこから奥に向かって立体的に映像が展開します。宇宙空間に浮かぶ宇宙船のシーンなんかでは宇宙の広大さと奥行き感が凄いです。でもこの映像感覚は実のところ予想の範囲内でした。


2)アップの映像の場合、自分の2〜3mくらい前に実際のスクリーンよりも小さなサイズの主観的スクリーンがあるように感じるのですが、この映像が凄い!本当に“そこ”にあるのではないかと思うくらい。映像自体の解像度も凄く高いので、ついつい首を左右に動かして立体映像の横側を観ようとしてしまいました。(^_^;
この映像体験は予想外というか予想以上でした!もう一度観てみたと思ったのはこの感覚を味わいたいからに他なりません。


3)字幕は上記の2の位置よりもやや後方に、宙に浮かんで見えます。シーンによっては登場人物が字幕を前後に横切ったりするところが面白いです。


推測ですが、上記の1は3D効果を抑えた画になっており、2は3D効果を大きく効かせた画になっているのではないかと思います。3D効果を極端に効かせると、手が届きそうなところ(1mほど前)に物体があるように感じます。(ただしフォーカスは甘くなっているような気がします)
AVATARの中で花びら(?)が舞い散るシーンがあったのですが、主観スクリーンの位置は上記の1と2の中間ぐらいの位置にあり、その主観スクリーンと自分との間の何もない空間(というか自分より前の座席の上)に本当に花びらが舞い散っているように感じるんですよねぇ...!これはとんでもないことだと思いました。


AVATARのストーリー自体については「飽きさせることなく楽しめる、まずまずよくできたハリウッド映画」という感じですが、3D効果は別にしても、その世界観およびCGの作り込みは非常に素晴らしいです。特に植物のデザインの幻想的な美しさに感動しました!


他の方式の3D上映も参考までに観てみたいような気もするのですが、もしIMAX方式ほどではなかったらがっかりしてもう一度IMAX方式を観に行く(合計3回観る)ことになりかねないので、やっぱりもう一度観に行くならIMAX方式がいいかなぁ。


何にせよ、類い希な映像体験が楽しめますのでお近くにIMAXシアターがある方には強くお勧めしたい映画です!