memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ダブルブート環境の構築(前編)

当面はVAIOとMBPを使い分けるつもりだったのですが、実際にやってみると相当な違和感があります。(^_^;


その主たる原因は意外にもタッチパッドでした。



windowsmacOSの違いについては既に慣れたという感じで使い分けることに特に問題はなくなったのですが、タッチパッドの大きさと使い方(機能)の違いにどうも混乱を来してしまってちょっとイライラ。


それとタッチパッドの触感についても、VAIOタッチパッドがザラザラなのに対し、MBPの方はガラスコーティングでツルツル、スベスベ。VAIOだけ使っていた時はタッチパッドの触感についてなんて気にしたこともありませんでしたが、2つを交互に使ってみるとこの違いって結構気になるんですよね。勿論MBPの方が圧倒的に心地よいので、VAIOを使うときに、思わず“ガッカリ”とした気分になってしまいます。

会社でwindowsポインティングデバイストラックボール)、自宅でmacという使い分けに関してはほとんど違和感を感じなくなったんですけどね...。


そんなわけで、そのうちやろうと思っていたMBPでのwindows環境の構築を前倒しすることにしました。


以前の日記に書いたように、基本方針としてはVMware Fusion3+windows7にトライです。
いまさらXPを入れるつもりはさらさらないにせよ、VAIO上のXPで動かしている主要なアプリケーションを使えるということが必須条件となります。従ってwindows7の場合にはXPmodeを使うことになるのですが、問題はこのXPmodeというやつがVirtualPC上で動くという点。つまり、macOS上のFusion3という仮想環境で動いているwindows7の上で、さらにVirtualPCという仮想環境を立ち上げてwincowsXPを動かすという、非常にややこしい構造になります。理論的には可能なようにも思えますが、かなり危なそうですよね。


とりあえずwindows7を入手しなければ如何ともしがたいので、DSP版のwindows7を買うことに。
DSP版であれば新規インストールができて2万円以下で入手可能です(サポートはなし)。ただし64bit版にするか32bit版にするかを購入時に選択しなければなりません(両方が同梱されているわけではない)。


ここで少し迷いました。


XPmodeではなくwindows7のネイティブ環境を前提に考えた場合、今VAIOで使用しているアプリケーションとの互換性を考えるなら間違いなく32bit環境の方が有利。32bit版であれば今使用しているアプリがそのまま動く可能性は有ります。
でも64bit版の場合はおそらくは動きません。アプリのプロパティでXP互換モードにした場合に動く可能性はありますが、これは個々のアプリ毎に状況が違うと思うのでやってみないとわからないですね(尤も、XP互換モードで問題ないのであれば、わざわざマイクロソフトVirtualPC+XPmodeを用意する必要はないので多分可能性は低いのでしょう)。


一方、VirtualPC+XPmodeを前提に考えると、(マイクロソフトが意図的に差を付けていない限り)64bit版であろうが32bit版であろうが状況は同じ。今使用しているアプリは原則として動くはずであり、むしろベースのwindows7のスピードが速い分64bit版の方が有利かもしれません。
問題があるとすれば周辺機器とのI/Oの部分でしょうが、我が家の場合はCanonのMP610(プリンタ)が使えればOKであり、MP610のwindows7用ドライバ&ソフトは32bit版/64bit版ともに既にリリースされているので問題ありません。(考えてみればFusion3で走らせる場合にはmacOSのドライバを利用すると思うので、周辺機器との互換性は気にしなくてもよいのかもしれません。)


で、最終的に選択したのは64bit版の方。今の状況はともかく、近い将来windows7も64bitが主流になるだろうし、VAIOがあるわけだから多少のリスクはかまいません。やっぱり最先端のOSを入れたいですからね。Snow Leopardが64bitなんだからwindows7も64bitにしなきゃ、ということです。
ちなみにXPmodeはwindows7の全てのバージョンで使える訳ではなく、Professional、Ultimate および Enterpriseのみですのでご注意のほど。私はエム・コーポレーションにてProfessional版を購入しました。


[rakuten:auc-emu-corp:10000335:detail]


さて、次はVMware Fusion3です。
Fusion3上でwindows7(64bit)が動くことはact2のHPにて確認済みですが、先に触れたように仮想環境の上でさらに仮想環境を走らせるというのはかなり無理がありそう。
そこで、まずは評価版(30日間/機能制限なし)にて動作状況を確認することにしました。評価版(Fusion3自体は多言語対応なのでメニュー等も日本語で表示されます)はVMwareのUSサイトにてダウンロードできます。氏名とメールアドレスを登録すれば評価用のシリアルNo.を入手できます。

https://www.vmware.com/tryvmware/?p=vmware-fusion&lp=1


まずはmacにFusion3をインストールします。これは簡単に終わります。


次にwindows7をインストールするわけですが、ここで選択肢が2つ。


1つ目は、macOS上のFusion3のファイルとしてwindows7をインストールする方法。この場合はmacパーティション上にインストールしますので、わざわざwindows用にパーティションを切る必要はありません。

2つ目は、BootCampパーティション上のwindows7を利用する方法。この場合はBootCampを使用して先にwindows7をインストールしておく必要があります。


ちなみに選択肢2の場合には、BootCampパーティションからwindows7をそのまま起動することもできますし、macOS上からFusion3を使ってBootCampパーティション上のwindows7を起動することもできます。前者はネイティブ環境であり、後者は仮想環境となるため、windows7の動作スピードはおそらく前者の方が速いと思います。


なおBootCamp上のwindows7macOS上のFusion3から起動することがマイクロソフトのライセンスに抵触しないことは既に確認済みだそうです。ただし最初はネイティブ環境/仮想環境という起動方法を変えるごとにアクティベーションが必要となるらしいですが、3〜5回ほど繰り返していると要求されなくなるとのこと。これはwindows7の仕様なので仕方がないみたい。
当然ですが、選択肢の1と2を同時にやると同じwindowsを2つのPCにインストールしたとみなされてライセンス違反になりますのでご注意ください。


さて私が選んだのがどちらかというと、当然選択肢の1です。もしこの状態でそこそこ使えるwindows環境を構築できるのなら使い勝手が一番よいですからね。


Fusion3を起動し、いよいよwindows7をインストールしますが、この作業自体は特に問題なく終わります。windows7アクティベーションを行って無事終了。


問題はここからの作業。
Fusion3からwindows7を起動し、IEを使ってマイクロソフトのHPからVirtualPCとXPmodeのインストールファイルをダウンロード。


まず最初にVirtualPCをインストールします。これは問題なし。

次にVirtualPC上でXPmodeのインストールにかかりますが、ここで躓きました。「このマシン環境にはXPmodeはインストールできません」というエラーメッセージが出ます。何度かトライしてみましたがダメでした。(;_;)
やっぱり仮想環境上の仮想環境を使用したOSの3段重ね(maOS × windows7 × windowsXP)なんて考え自体に無理があるんですよね。宜なるかな、という感じ。


まあダメなものはダメなわけで幾ら足掻いても仕方がありませんから、Fusion3でのwindows環境(XPmode)の構築はスパッと諦めて、BootCampによる構築に切り替えましょう。(次回に続く)