memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

VAIO SZ メモリ増設、再び。

1GB×2=2GBに増設したメモリのうち1枚が逝ってしまったため、ストックの512MBを使って1.5GBにて運用してきましたが、Photoshop Elementにて何枚もの写真を同時に開く際のスピードの遅さに我慢がなりません。(ちなみにPhotoshop Elementは最大メモリ使用容量を変更できるため、多くのメモリを割り当てておけば仮想メモリへのスワップが減って作業が早くなります。)

折しも、I・Oのメモリを買った時にダウンロードしたRAM Phantom2 LEというRAMディスク作成ソフトが2.0から3.0にバージョンアップし、OS管理領域外メモリを使用できるようになっているとの情報を知ったため、メモリ増設の欲求が再びメラメラと燃え上がってきました。
今度は2GB×2枚の4GBにし、XPが認識できない管理領域外メモリをRAMディスクとして利用しようという魂胆です。たぶん3GB(メインメモリ)+1GB(RAMディスク)という環境を構築できるはず。


早速ヤフオクにてI・OのSDX800-2G/EC(PX2-6400 200pin S.O.DIMM)を2枚ゲットしVAIO SZ91PSに取り付けてみました。するとシステムプロパティでは搭載メモリが3GBと表示されていますが、Crystal Mark09ではPhysical Memoryが2GBという表示。あれれ?
そこで他の手段でも確認してみると、タスクマネージャーでは3GB、さらにBIOSが認識しているメモリも3GBだったので、やっぱり3GBが正しいようです。
【7/9追記:最新版のCrystalMark2004R3で再度調べてみたところちゃんと3GB認識されました】


さていよいよRAM Phantom3 LEです。既にインストール済みのRAM Phantom2 LEをアンインストールし、リスタート後にI・OのサイトからダウンロードしておいたRAM Phantom3をインストール。再びリスタートすればRAMディスクが使用できるはずなのですが、ここでトラブル発生。
タスクバーに表示されているRAM Phantom3のアイコンを右クリックしてもメニューが表示されません。本来であれば、メニューリストが出てきて設定画面を開けるはずなのですが、何度やってもダメ。
タスクマネージャーを立ち上げてプロセスとパフォーマンスをチェックしてみたところ、RAM Phantom3が片方のCPU(SZはCoreDuoです)を占有した状態になっています。これはどうも変なので、一旦プロセスをKillして再度立ち上げようと思ったのですが、タスクマネージャーではプロセスがKillできません。何度試してもKillコマンドを受け付けず。これは暴走というやつですかね。
VAIOをリスタートしてみても状況は変わらなかったので、一旦RAM Phantom3をアンインストールすることに。こちらの方は問題なく処理が終了し、無事にアンインストールできました。


その後、もう一度RAM Phantom3のインストールにトライしてみたのですが、状況は全く変わらなかったのでRAM Phantom3の利用は諦めることにしました。


次にトライしたのはGavotte Ramdiskです。


参考:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0512/ramdisk.htm


インストール手順に従って、Boot.iniとレジストリを書き換え(というか、項目を追加し)、アプリケーションを立ち上げて設定を行ったところ、アプリがフリーズ。タスクマネージャーでKillして再度立ち上げてみると、一応設定は正常に完了しているようなので、指示通りにWindowsをリスタート。これでRAMディスクができているはず。
ところがどっこい、そうは問屋が卸しません。なんとWindowsが正常に起動せず。VAIOロゴマークが出る以前の段階でトラブっている模様。HDのアクセスランプがつかないんですよね。でもこれって以前RAMが死んでしまった時の状況と全く同じです。つまりRAMの認識段階で何かトラブルがあったものと推測されます。


仕方がないので電源ボタンの長押しにて強制終了し再度起動してみたところ、Windowsの起動オプションのメニュー画面が表示されました。起動方法のメニューから「正常に起動した際の構成で起動」を選んで起動させてみましたが、一瞬ブルースクリーンが出てブラックアウトし、そこでストップしてしまします。
再度強制終了し、今度はSafeモードを選択。こちらの方は無事に起動してくれました。流石はSafeモードと言うべきか、正直、相当にホッとしました。
Ramdiskのインストールプロセスを振り返ってみると、うまく起動しない原因はレジストリの変更しか考えられません。そこでRegeditにてRamdiskインストール時に追加したレジストリ項目を全て削除。その後リスタートをかけてみたところ、ようやく正常に起動してくれました。


今回はレジストリ書き換え用のファイルの中身を確認することでレジストリ変更内容を知ることができましたが(注:後で確認したところReadmeにも変更内容は記されていました)、もし変更内容がわからなかった場合は対処するのに相当時間がかかったものと思われます。やっぱりレジストリを変更する時はバックアップを取っておきましょうね(反省)。


そんなわけで、RAMディスクの試みは敢えなく頓挫することに。どうやらSZ91では管理領域外メモリを使用したRAMディスクの作成はできないようですね。


でも「何でだろう」と、理由が気になったのでググって調べてみたらこんな記事を発見。

SZ90〜93
945GMでは4GBメモリつんでも、3.2GB以上のアドレスに
I/OアドレスがあるからOS管理外は取れないみたいな話でした。
CPUの話よりもチップセットの仕様かと思われます。

★このサイトが詳しいです。
http://www.geocities.jp/hpt_user99/MemoryReclaiming.html


なるほど〜。端から無理だったわけですね。骨折り損のくたびれもうけでした。
RAMディスクは使えないし(注1)、1GB分のメモリは何の役にも立っていない状況ではありますが、メインメモリ自体は最大容量の3GBまで増設できたのだからこれで良しとしましょう。


※注1
・1GB×2、2GB+1GBという構成だとRAM Phantom3は利用できるそうです。ただし管理領域内メモリを使用することになりますが。
・Gavotte Ramdiskは64bit対応CPUでしか動かないそうです。つまりSZだとMeromCore2Duo)系CPUでないとだめということですね。