VAIO SZ91PSのHDをSSDに換装したいという思いからSSDに関する情報にはできるだけ目を通すようにしていたのですが、「SSDには書き換え回数に上限がある(MCLタイプだと2〜4年)」とか「プチフリーズが起こることがある」とか、さらには「VAIO SZの場合はスペースの制約上使えない製品がある」とか、いろいろと問題もあるようです。
もちろんVAIO SZにSSDを載せて使っている方もいらっしゃるので使用する製品さえ選べば可能なのですが、システムやアプリの再インストールの手間などを考えると少し引き気味になってきました。
そんなとき“箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め AUDIO STYLE”さんの記事で“eBoostr3”なるソフトを知りました。こいつは外部フラッシュメモリーをキャッシュとして使用することでHDDへのアクセスを減らし、結果としてシステムの高速化とアプリケーションのレスポンス改善を実現するソフトとのこと。SSD導入動機である「システムやアプリケーションの高速化」「HDDの発熱対策」のうち「高速化」についてはこのソフトにてある程度実現できそうです。
ということでamazonにてUSB版を購入。Flashメモリとしては、MemoryStick、USBメモリ、SDカードを候補として考えましたが、全く利用していないExpresscard/34のスロットにVAIO付属のアダプタを介してSDカードを挿すことに決定。これならVAIO本体からの出っ張りもほとんどありません。メモリの読み込みスピードは当然速い方が良いのでSDHC Class6規格の8GBを調達することに。
- 出版社/メーカー: サイバーフロント
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: CD-ROM
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
BUFFALO Class6 SDHC対応SDカード8GB MB-RSDC-8GB
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: Personal Computers
- 購入: 2人
- この商品を含むブログ (2件) を見る
翌日帰宅すると予定通り宅配ロッカーに荷物が届いていました。
早速説明書を読んでソフトをインストールし使ってみようとしたのですが、ここで思わぬ障害が。何度やってもSDHCカードが認識されません。で、いろいろと調べてみた結果、VAIO付属のExpresscardスロット用アダプタがSDHCに対応していないことが原因のように思われます。ちなみにRicoh GR Digitalに使用してるSDカードは問題なく認識されたのでおそらく間違いないでしょう。
仕方がないのでamazonのサイトを調べて翌日配送可能なフラッシュメモリを物色。読み込み速度と価格を考え、次の2品を発注しました。このバッファロー製のアダプタは出っ張りが小さいので常用するには最適なのですが、amazonのレビュー欄によると使用するmicroSDカードとの相性がある(カードの厚みによっては差し込めない場合がある)とのこと。そんなわけで一応最悪のケースを想定し、USBリーダー/ライター付きのメモリを選びました。
Transcend microSDHCカード 専用カードリーダ付 8GB Class6 TS8GUSDHC6-P3
- 出版社/メーカー: トランセンド・ジャパン
- 発売日: 2009/02/02
- メディア: Personal Computers
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
iBUFFALO カードリーダー/ライター microSD対応 超コンパクト ブラック 【PlayStation4,PS4 動作確認済】BSCRMSDCBK
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: Personal Computers
- 購入: 12人 クリック: 162回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
そしてさらに翌日。届いたTranscendのカードは残念なことに後端部分がやや厚くなっているタイプで、amazonのレビューの通りバッファローのアダプターにはすんなりとは差し込めません。ルーペで拡大して見ると、後端の厚い部分がほんの少しだけ引っかかってしまうようです。でも無理すれば入らなくはない感じ。そこで引っかかっているのと反対側に力を加えながらカードを強引に押し込んでみたところ、何とか最後まで差し込むことができました。壊していないかちょっと不安でしたが、USBスロットに差し込むと問題なく認識されたのでひと安心。
これでようやく使用準備が整ったはずだったのですが、既にインストールしてあったeBoostr3コントロールパネルを開き、microSDカードを使用メモリに指定してキャッシュ容量を最大にしたところ、何故か4GBしか認識されません。(;.;)
そういえばFat32だと4GBまでしか認識できなかった気がするのでNTSFにフォーマット変換しようとしたのですが、フォーマットメニューではFat32しか表示されません。「なして...? もしかしてフラッシュメモリはNTSFが利用できないとか?」
ちょっと冷や汗をかきつつググって調べてみたところ、デバイスマネージャーでプロパティを開いてポリシーを「パフォーマンスのために最適化する」と変更すればNTSFに変換できることが判明。早速その通りにやってみたらファイル形式メニューにNTSFが表示されるようになり、無事にNTSFにフォーマットを変換することができました。やれやれです。(^_^;
再度eBoostr3のコントロールパネルを開いて使用メモリに指定すると、今度はキャッシュ容量が8GBまで利用できるようになっていました。
いろいろとつまずいてしまいましたが、今度こそ本当に準備完了です。eBoostr3のメニューにて普段良く使用するアプリを根こそぎ優先アプリに指定してキャッシュを構築。ようやく使用開始です。
その後2日ほど使ってみた印象ですが、アプリの起動時間や反応速度、システムの反応速度は間違いなく高速化しています。これはちょっと気持ちいいかも。またサスペンド状態からの復帰時間(HDDからの読み込み終了後、デスクトップが表示されてからHDDアクセスランプが消えるまでの時間)も若干短くなっているようです。このパフォーマンスなら十分に投資価値はありますね。
ちなみに8GBのキャッシュの使用量は現時点で33%なので、使用する外部フラッシュメモリは2〜4GBの容量で十分なのかもしれません。(説明書の推奨キャッシュサイズは1GB、adobe等のアプリを使用する場合はキャッシュサイズを増やした方がよいとなっています) 私の場合は2GB以上のフラッシュメモリが余っていなかったので新規に購入しましたが、それでも総合的には良い買い物だったと思っています。使えるフラッシュメモリーがある方ならソフトの購入コストしかかかりませんのでコストパフォーマンスは更に高いですよね。低コストでスピードアップを図りたい方にはお薦めです!