memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

アンドロメダ・ストレイン(監督:ミカエル・サロモン、製作総指揮:リドリー・スコット&トニー・スコット)

期末の忙しさにかまけて随分とご無沙汰してしまいました。(m_m)
時間が無いわけではないのですが、ちょっと精神的に余裕が無くてオーディオの方はお休み中。しばらくはこの調子が続くと思いますが、今日はつなぎと言うことでDVD評なぞ...。


ユタ州の田舎町ピードモント近郊に、ある晩、人工衛星が落下。たまたま目撃したカップルが持ち帰るが、一晩で街の住人全員が突然死してしまう。生き残ったのは、アルコール依存症の老人と生まれて間もない赤ん坊の二人だけだった。軍は人工衛星に付着した謎の細菌が原因と特定し、「アンドロメダ」と命名。国の最高権威科学チーム“ワイルド・ファイア”を召集し、科学者たちに極秘で事態の収拾と原因究明を指示する。だが、懸命の調査にも関わらずアンドロメダの撲滅法は一向に見つからず、細菌汚染はピードモントから恐るべきスピードで全米各地へと拡大しはじめる…!

【評価】★★★★☆


ご存じ、ロバート・ワイズ監督の名作SF「アンドロメダ・・・」のリメイク版TVムービー。ディスクは1枚ですが前後編に分かれて収録されており、トータルで約3時間弱という結構な長さとなっています。オリジナルの評価が高いだけにこれをどうリメイクするのか興味津々でしたが、事前予想とは全く異なるストーリー展開ではあるものの、意外にうまくまとまっているのではないでしょうか。
個人的な最大関心点は、アンドロメダ病原体に対する対抗手段を発見するまでの科学的なストーリー展開にあったのですが、多少強引ではあるものの“ウィルス変異”や“環境問題”等も組み込んでまずまずの展開だったと思います。特に、「アンドロメダ自体の環境適応性が高く、また情報共有能力を持っているために対抗手段が直ぐに無効化されてしまう」という件、そして最終的に辿り着いた「アンドロメダを構成する基盤元素そのものをターゲットにする」という結論は、なかなかに面白かったです。ちなみにこの結論は今年の1月に発表された「インフルエンザ万能ワクチン」の考え方に近いですね。
ただし、“ワームホールを通して未来から送り込まれた...云々”というのはぶっ飛び過ぎかなぁ。それとアンドロメダ拡散のスピードと駆除のスピードが速すぎる点も、緊迫感を高めようという意図はわかるもののかえってリアリティに欠けてしまい失笑してしまいました。要するにちょっと大げさに描きすぎているということですね。もっと普通にしておけば良かったのに。
他にも突っ込みたい点はいろいろありますが、概ね3時間弱という時間を飽きさせずに楽しませる内容となっており、個人的には高評価です。「アンドロメダ・・・」の緊張感溢れるサスペンステイストとはかなり異なる方向性ではありますが、これはこれでアリでしょう。


アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))