- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/09/17
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (261件) を見る
7月19日の夜、メイン州西部の全域が、未曾有の激しい雷雨にみまわれた。嵐に脅える住民たち。だが、その後に襲ってきた“霧”こそが、真の恐怖だったのだ。その霧は街を覆いつくし、人々を閉じ込めてしまう。時を同じく、デイヴィッドとビリーの父子は食料を買出しに行ったスーパー・マーケットで“霧”に閉じ込められてしまう。他の買い物客が建物の外に出ようとすると、次々に霧の中の何者かに襲われていく。立ち往生を強いられる中、母の待つ家に帰ろうとビリー少年に哀願されるデイヴィッド。そしてある決意を固めて絶望的な状況の中、父子での決死の脱出を図る二人の前についに姿を現す“霧”の正体とは? 人間は見たことのない恐怖の前にどのような選択をするのか。そして奇怪な霧に閉じ込められた人々の運命は?
【評価】★★★★★
う〜ん、ある意味凄い映画です。しかもハリウッド映画なのに...。
これもネタバレ(特にラストシーン)は避けた方が良いので詳しくは書きませんが、もし自分が主人公(デイヴィッド)だったら“あの”行動は取らないと思います。まずは放置されているクルマからガソリンをかき集めて走り続けようとするかなぁ。あとは武器探し。でも襲われて二進も三進も行かなくなったらああするかもしれない...。
内容的にどうしてもラストシーンに言及せざるを得ないわけですが、それ以外(つまりは映画のほとんどの部分)も良くできた映画だと思います。特にパニックに陥った人間がみせる弱さ故の怖さはうまく表現されています。自分は、ああはなりたくないものだとつくづく思うわけですが、実際にそういう場面に直面してみないとわからないですよね。個人的には狂信者の女を撃ち殺したスーパーの店員さん(ちびでメガネで小太り)に“人”としての強さを感じました。善悪の判断は別としてですが...。
先日紹介した「クローバーフィールド」もそうだけど、この映画も間違いなく観る価値がある映画だと思います。でも後味の良い映画ではないので、そのあたりはご注意の程。