memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

やっぱりNBSが好きかも。

夏休みに帰省をしていた間、更新をお休みしていましたが、ちょっと休み癖が付いてしまいました。いけない、いけない!
今日からまた頑張ります!


それでもって、久しぶりのエントリーはやっぱりオーディオネタにしましょう。とは言っても、何か新しいものを導入したというわけではなく、ACケーブル組み合わせの話。
NBS PROFESSIONAL3を導入した関係でACケーブルの配置を変えたという話は以前書きましたが、その際コンセントラ2に差してあるNBS STATEMENTは変更しませんでした。STATEMENTの長さが短くてかつ固いために使用できる機器が限られるという理由からなのですが、ふと「UX-1とDAC64というフロントラインをNBSにしたらどうなるのだろう」という興味が湧いてきて、ちょっと強引な方法で試してみました。それはDAC64の上に重し(鉛の板と大理石ボード)を置いて見かけの重量を増やし、NBS STATEMENTの固さに対抗させるというもの。ちょっと取り回しに難航はしましたが、何とかセッティングできました。ちなみにコンセントラ2にはAET SINを使います。


さて、出てきた音ですが、これがなんとも違和感がある音なのです。一つ一つの楽器の音自体は悪くないと思うのですが、全体としてのバランスがしっくりきません。相反する要素がごちゃ混ぜになったときの違和感みたいな...。まあ、慣れの問題もあるのでしばらくこれで聴いてみるつもりでいたのですが、ひょんなことで違和感の原因がわかりました。
我が家のシステムはDVDに限らず全てのAVソースのサウンドシステム(セレクタを経由してコンセントラ2につないである)として使用しているのですが、CDの試聴をやめてテレビの音を出したとき、出てきた音に「コク」が無いのです。出汁のきいていないそばを食べている感じでしょうか。無論、原因は一つしかありません。コンセントラ2につないだAET SINですね。ことテレビの音に関しては、AET SIN以外の要素は全く変更していないわけですから。


ならば、ということでコンセントラ2のケーブルをNBS STATEMENTに戻してみたところ、いつもの「コク」が戻ってきました。やっぱりこの音でなくっちゃ! NBS STATEMENTを数年前に買って以来、常にコンセントラ2に使用してきたのですが、自分はその組み合わせから奏でられる音が好きなんだということにはたと気づきました。以前、CARYのアンプをお借りして試聴した際、結論として「コンセントラ2の音が好きだ」と書きましたが、正しくは「コンセントラ2+NBS STATEMENTの音が好きだ」ということのようです。
そして先の違和感というのは、「コンセントラ2+AET SIN」のどちらかというと軽めのフワッとした音と「UX-1,DAC64+NBS」の濃いめの音がうまく調和していないことに対する違和感だったようです。


やっぱりコンセントラ2のACケーブルはNBS STATEMENTに固定することとし、NBS PROFESSIONAL3をDAC64に、AET SINをUX-1に差して試聴してみたのですが、先ほどの違和感は無くなったものの、少し生真面目な音に聞こえてしまいます。音の躍動感が微妙に欠けているというか、ギターにしてもヴァイオリンにしても「ドキッ」とする音が出てきません。この組み合わせも今ひとつのようです。
最後にUX-1とDAC64のケーブルを入れ替えてそもそもの組み合わせに戻し、改めて試聴したのですが、やっぱりこの組み合わせの音が聴いていて一番楽しく聞こえます。音楽そのものの楽しさ、そしてオーディオ的な楽しさという両方の意味での楽しさですね。


いろいろと試してみた結果、最終的には元の組み合わせに戻したわけですから「音」自体の進展はなかったのですが、幾つかの新しい気づきがあったという点では有意義なトライアルだったと思います。後々のためにそれらの気づきを書き留めておきましょう。


1)自分は「コンセントラ2+NBSの音」が好きなようである。そしてこの音が我が家の音の土台となっている。
2)システムの中でUX-1のACケーブルの影響力が大きいとは思っていたのですが、コンセントラ2のACケーブルの影響力も相当に大きい。
3)NBSのケーブルって、やっぱり凄いかも。