memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

ウルトラヴァイオレット

21世紀末、新種のウィルスが蔓延、感染した人間は超人的な知能と運動能力を身につけるが、"ファージ"と呼ばれた彼らは感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。ファージの能力を恐れた人間たちは、彼らの根絶を企て、政府によるファージ掃討作戦が開始される。追い詰められたファージは地下組織を結成、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。ファージ側はその情報をつかむと、最終兵器強奪のため、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。かつて、感染した夫と子どもを政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、兵器の入ったケースを難なく奪い去る。しかしその直後、彼女は最終兵器がわずか9歳の少年であることを知るのだった。


◆評価:とにかく色彩美が素晴らしい映画。ストーリーやCG等の不満点も許せてしまいます。


冒頭のCGには参りました。ストーリーも説明不足のせいかイマイチ。でも色彩に溢れた映像には見るべきものがあります。いや、色彩感覚自体に見るべきものがあるのかな? とにかく映像を見ているだけで楽しめます。SXRDのリアプロを買ってよかったとつくづく思いました。それからミラ・ジョヴォヴィッチのアクションも様々なヴァリエーションがあってGood!
トータルとしてはイーオン・フラックスよりも楽しめたのですが、ポイントは良い意味での「リアリティの欠如」でしょうか。反重力デバイス、色が変化する髪の毛や服、形式美のみを追求したアクションなどなど、中途半端にではなく徹底して非現実的であることにより、独自の世界を確立することに成功しているのだと思いました。その意味では、チープなCGも「リアリティを追求しないCG」といえるのかもしれません。(考えすぎか...)
何はともあれ、思ったよりも楽しめました。「イノセンス」同様、ブルーレイ・ディスク版を買いたい映画です。