memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

アサルトD

脱獄不可能と言われ、凶悪犯罪者のみが収容されているハイテク刑務所。この場所に邪悪なモンスターが現れ、次々と囚人たちを虐殺してゆく。生き残った者も高度なセキュリティ・システム阻まれ、逃げ場を失っていた。そんな絶対絶命の中、女警官と凶悪犯が手を組み、生き残りを図ろうと試みる…。グレゴリー・レムキン監督が放つ、恐怖の脱出モンスター・アクション! 〜「Oricon」データベースより


◆評価:史上最低の映画。ここまで酷いのは初めて!観た後不愉快になりました。こんなもん売るな!


はっきり言って自分のブログでとりあげるのも不愉快ですが、私と同じ過ちを犯す人が無いように敢えて取り上げました。
まず、上のOriconの内容紹介にある「ハイテク刑務所」「高度なセキュリティ・システム」というのは真っ赤なウソです。「ハイテク刑務所」というのは、単に看守ブースからスイッチで檻房への扉を開けられるだけの話。しかも2つある扉の1つのロックは壊れています。また「高度なセキュリティ・システム」というのは監視カメラで録画しているという意味。大体、モンスターに追われて檻房の立てこもったはいいけれど、逃げ場がなくなったので天井を破って檻房から脱出できるような刑務所がいったいどこにあるでしょうか?これで脱獄不可能というのはチャンチャラおかしいです。


次に「凶悪犯」との設定ですが、これまた真っ赤なウソ。凶悪犯どころか、どちらかと言えば人の良さそうな憎めない奴らなわけで、要するにチンピラレベルです。
さらに邪悪なモンスターというやつですが、何と、人がモンスター(デーモンだということですが)に変身します。しかもモンスターになったり、人に戻ったり自由自在。「どうして人が変身できるようになったのか?」については古からの秘術とのこと。意味不明です。
まあここまでボロクソに書いてきましたが、それでもこのモンスターに対して女警官&囚人が戦いを挑むならまだゆるせるのですが、基本的には逃げるだけで、唯一のまともな反撃はガス室に誘き出してガスで殺そうというアイデア。ところがガス室に至るまでのプロセスがご都合主義もいいところで、天井裏を逃げていたらたまたまガス室に落ちるわけです。そんなバカな話があるか!
最後は女警官がモンスターに襲われるのですが、モンスターに変身するために必要なメダルを取り上げるとあっけなく人間に戻ってしまい、そこを殺して終わりです。ようするにこの映画には戦いらしい戦いは無いわけです。
この監督は一体全体何がしたかったのでしょう?何でこんな映画が作られてしまうのでしょう?やっぱりアメリカ人というやつは訳が分かりません。


あ、忘れてました。もう一つ前代未聞のオマヌケポイントがありました。それはと言うと、特定のサウンドトラック(音楽が入っているトラックなのですが)の左チャンネルが逆位相になっているため、そのトラックの音だけ右のSPのさらに右側から聞こえます。セリフや効果音の位相は合っているので、そのトラックの音をDVDのマスターに落とす際にエンジニアが間違えたとしか思えません。これって不良品にならないのかな?「そういう仕様です」と言われてしまえば仕方はありませんが、発売元の「株式会社クリエイティブアクザ」(注:「ジェネオン・エンタテインメント株式会社」は販売元)の人はおかしいと思わなかったのでしょうか?それとも内容チェックをせずに発売しているのかな?これまた意味不明な会社です。

そんな訳なので、このDVDを買うなどと言う過ちを犯さないよう気をつけてください。