memento

audio&visual, headphone&earphone, bicycle, music, animation, book, wine...趣味領域の外部記憶装置です。 <since 10 aug 2006>

#4 スタミナデジカメ SONY DSC-T30

ちょっと古いネタですが、デジカメを買い替えました。これまで使用していたのはパナソニックDMC-FX5で「ライカDCバリオ・エルマリートの光学3倍ズーム」「光学式手ブレ補正機能」に惹かれて買ったのですが、Dahonに乗り始めて屋外で使うようになると、「ボディに厚みがありかつ液晶部分が出っ張っているのでポケットにすっきり入らない」「液晶のサイズが1.5inchしかなく明るさも暗いので昼間だと確認しづらい」「そして何より電池が持たない(予備バッテリー必須)」という点において非常に使いづらくなり、しかたがないので携帯電話W41CAのカメラ機能を使っていたのですが、外で撮る分にはまあ何とか使い物にはなっても、ストロボが無い上に(ライトはありますが)手ブレ補正機能もないため室内では綺麗に撮れないという問題があり、さすがに買い替えを決意しました。(外では携帯のカメラ、室内ではFX5を使えばいいじゃん、というツッコミはだめです)


買い替え機種に望む機能を優先度の高いものから並べると次のようになります。
1)光学式手ブレ補正機能がついている
2)電池の持ち時間が長い
3)ポケットに入る薄型でデザインがよい
4)液晶が大きい(2.5inch以上)
5)沈胴式のレンズでない
6)400万画素以上


この条件に合うものを探してみたのですがあまり該当する機種が無いのですね。結局SonyのCybershotのT-10 かT-30のどちらかにすることしたのですが、これが一長一短なんです。


◆T-10

◆T-30


◆T-10にあってT-30にない特徴
・ボディがステンレス(T-30はアルミ)
・厚みが20.6mm(T-30は23.3mm)
・背面に露出補正ボタンがついている(T-30はメニューから選択)
・別売のサイバーショットステーションが使える

◆T-30にあってT-10にはない特徴
・バッテリーの持ち時間210分(T-10は125分)
・液晶のサイズが3.0inch(T-10は2.5inch)
・背面のデザインがすっきりしている


機能で選ぶならT-30、モノとしての質感で選ぶならT-10かなということで、とりあえず実物を見てみようと会社帰りにBiccamera有楽町店に行ったのですが、T-10はあるのにT-30がありません。(この時点でT-30の後継機が出そうなイヤな予感がしました...。)ステンレスボディとアルミボディの素材感の差、塗装の質感の差を比較したかったのですが、ないものは仕方がありませんね。ただT-10の実物を見た感じではステンレスボディだから質感が高いという感じはしません。(フィルム式コンパクトカメラとしてCONTAX T-2を持っているのですが、T2のチタンボディの質感は素晴らしいです。)


CONTAX T2


まあ、所詮デジカメなので使っても3年というところだろうと見切りをつけ、実物を確認していないという不安はあるものの、今回は機能(バッテリーの持ち時間、液晶サイズ)が優れたT-30を選ぶことにしました。
購入店はTSUKUMOのネットショップです。価格comで調べたらもっと安いところもあったのですが、クレジットカードで買っても不安がなく、液晶のドット欠けがあった場合に交換交渉がしやすそうなTSUKUMOを選びました。会員価格で約3.2万円(税込・送料無料)でした。色はブラック(光の加減で青っぽく見えたりするらしい)が気になっていたのですが、これは実物を見ないと怖いですし、何よりもTSUKUMOのネットショップにはシルバーしか在庫がなかったのでシルバーにしました。


注文して2日後の9月8日、T-30は無事に届きました。その後半月ほど使ってみた印象は次の通りです。ちなみに設定はプログラムモードを選択し(光量が足りないとき以外は)ISOは80で使用しています。プログラムモードだと全ての機能をマニュアル設定できるので個人的には使いやすいです。


○薄型なのでポケットにすっきりと入って便利
○レンズカバーを開けると電源がONになり、すぐに撮影できるのは思った以上に便利
○バッテリーの持ちは素晴らしい! 購入後に充電して以降、まだ2回目の充電をしていません
○インフォリチウムバッテリーなので撮影可能時間が分単位で表示されて安心
○液晶がデカイのはやっぱり見やすい。また液晶が明るいので太陽の下でも確認しやすい
○ボディの質感は思ったよりも良いです
○拡大鏡モード(1cmまで寄れる)は結構使えます
○操作方法(特に各種設定)がわかりやすい
△カメラ/再生/ムービーのポジションを選択するモードスイッチが動きやすいため、いつの間にかムービーモードになっていることがよくある
△プリセットのシーンモードを選ぶとISOの設定がオートになってしまう
△露出補正はメニューから選択しなければならない(背面ボタンで直接選択できるようにして欲しい)
×USB、ビデオ・音声、ACアダプタの接続ケーブルは別々になっている方が使いやすい
×バッテリーを本体に入れたまま充電できない。急速充電可能なクレードルがあると便利なのに...


ということで若干の不満はあるもののT-30にはかなり満足していたのですが、先日、T-30の後継機であるT-50の発売がリリースされました。「やっぱりなぁ、T-30が店頭にないからおかしいと思った」とブツブツ独り言を言いつつ、ネットでスペックの確認をしたのですが、操作上の大きな変更点が1点だけで本質的な機能はほとんど変わらないようです。


◆T-50


その大きな変更点というのが、タッチパネル式液晶の採用。ほとんどの機能設定はタッチパネルで行うようになっています。またその結果、背面にあるボタンが3つだけになりデザイン的にはすっきりしています。
でも果たしてタッチパネルが使いやすいかどうかは疑問ですね。実物を操作していないので何とも言えませんが、T-30では専用ボタンで直接アクセスできる機能(フラッシュ、マクロ、タイマー、直前に撮影した画像の確認、メニューへのアクセス)に関しては、1ステップ以上操作手順が増えるような気がします。それに、液晶保護シートをつけるにせよ、シートに指紋の跡が残りそうだしキズもつきやすそうです。さらにスペックをよく見るとバッテリーの持ち時間が200分とT-30に比べて10分間減っています。これはおそらくタッチパネル式液晶になって消費電力が増えたせいですね。


「よかった〜、大したことないじゃん!」


ちなみにT-50は10月13日発売予定ですが、現時点での最安値は4万円弱。T-30の最安値は3万円強なので、約9000円の差があります。ギミックとしてのタッチパネルは面白そうですがカメラとしての本質的機能・性能は変わらないので、どう考えてもT-30の方がお買い得ですね。